アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

しみじみと足袋を繕う

2010-09-04 | キモノ
私の夏用の麻足袋。


恥ずかしながら、麻はこれ1足しか持っていません。
洗ってもすぐに乾くので、必要ないからです。
ところが3年目になって、ついにほつけてきました。


底地も汚れが取れなくなってきたので、今年で履きつぶそう。
これではもう他所様のお座敷には上がれない。
でも最後にあがいてやる。

裏返してみると、破れているのは表の1枚だけの様子。


針仕事はどうも苦手なので、とりあえず「ミシンでたたく」
ような縫い方で、破れた箇所をちくちくしてみました。
縫っては戻り、また進み・・・。
こんな下手くそでも、縫い始めとお終いの糸の始末は考えました。
「玉」が足に当たって痛くなっては困るので、
あっちへ返し、こっちへ返してほつけないように
糸が抜けてこないように誤魔化します。


3ヵ所ありましたが、小さい破れなのですぐに出来上がり。


あと数回ぐらいなら、耐えてくれるでしょう。
夏の真昼間に着物で出かけるようになってから、いつも付き合ってくれた足袋ですが
こういう作業は、少しいじましい気持ちになったりするもんです。

奇しくも、今日の「ゲゲゲの女房」では
布美枝さんが靴下を繕っていました。
同じことしてはるわ~と、ちょっとなぐさめられた気分になりました