今までに幾度も
私よりうんと年上の方に
着物を着付ける機会がありました。
今までの気付きを書いてみます。
ほとんどの方から
若い時は毎日キモノを着て暮らしていた。
最近は全く着ていない。
というお話を伺います。
手作りの品や道具をお持ちだったりします。
背中に少し湾曲があったりすると
どうしても骨のないお腹周りに贅肉が付くので
見た目以上に胴囲があったりします。
けっこう昔の紐、手作りの紐は
短めの時が多いので
気をつけなければいけません。
時間が経つにつれ、姿勢を維持しにくい方もおられます。
特に補正には注意が必要です。
昔はずっとキモノだったという自負から
紐の結び具合も強くても大丈夫という自信がおありかと思いますが
今はもう洋服に慣れていらっしゃるので、これも注意が必要。
とにかくどなたも沢山の道具を出しておられて
何を着るか何を使うかというご相談から始まります。
これも、
久しぶりにキモノを着るというお楽しみの1つとして
着付けを待っていてくださるのだと思います。
道具が多いので、選んでいるうちにどうしても散らかります。
着付けが終わったら、「これはここに」と
お声かけをしながらかたずけます。
また、お節介のようですが
ご自分でお気付きでない汚れ等についても
お声かけさせていただくようにしています。
そのため、
時間は早めにたっぷり取って
お邪魔することにしています。
久しぶりに背中をシャンと伸ばされてとても晴れやかな表情をされる瞬間が、何よりの報酬です。