月刊誌「俳句四季」12月号!
〜俳句大学 Haiku Column 「Today's KIGO」〜
◆2019年俳句総合誌『俳句四季』12月号が発行されました。
◆俳句大学 〔Haiku Column〕の「Today's KIGO(今日の季語)」から季語の紹介と選句を掲載しています。また、2019年「俳句四季」4月号から毎月連載して行きます。
◆ 今回から、向瀬美音氏は日本語訳の改善に着手している。「7つの規則」と「KIGO」の提供により、フランス語を例に言えば最大で15シラブル以内のHAIKU が増えてきていて、15シラブル前後のHAIKUだとほとんど日本の俳句に近く、五七五の17音に簡単に和訳できる。
◆ 五七五の17音の和訳は、HAIKUをただ端に日本の俳句の五七五の17音にしただけではなく、五七五の17音への和訳は原句のHAIKUの真価を再現するものであり、国際俳句の定型化に一歩近づくための有効な手立てであることを強調しておきたい。
◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「難民の/口元に差し出す/マイクロフォン」の俳句が大会賞を受賞しているように、三行書きにしただけで散文的な国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
また、KIGO(季語)を使ったHaikuの可能性を追求して行きます。
◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行の4号では112人が500ページを数えます。そして5号では150人が参加して、550ページを越えて、8月1日に出版しました。
◆最近では華文二行俳句のコンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日に二行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆なお、総合俳句雑誌「俳句界」12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」3頁に渡って書いています。
◆どうぞご理解ご支援をお願いします。
Le Août d'avril de「HAIKU SHIKI」!
〜Haikus du mois de Haiku Colum
◆Le Août d'avril de HAIKUKAI 俳句四季 vient d'être publié.
◆il contient les meilleurs haikus du mois avec KIGO selectionnés par M. Nagata.
◆Selon ce plan nous allons continuer à publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.
The December issue of 「HAIKU SHIKI]!
〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜
◆the December issue of HAIKU SHIKI has just been published.
◆It contains the best haikus with KIGO selected by M. Nagata.
◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.
月刊「俳句四季」俳句四季用秋の季語と句(12月号)
秋深し あきふかし akifukashi / deep autumn / automne profond
※
Siu Hong-Irene
Tan deep autumn
crackling of dried leaves under the shoes
シウ ホング イレーヌ
秋深し
乾いた葉が靴の下で砕ける
※
Rina Darsa
autumn deep
too many stories that unspoken
リナ ダルサ
秋深し
まだ話していないたくさんの話
※
Michèle Lila Harmand
automne profond -
mamy tricote des bonnets pour tout-petits
ミシェル リラ ハルモン
秋深し
おばあちゃんは孫のために帽子を編む
秋の声 akinokoe / autumn voice / voix d’automne
※
Igorina Darsa
the sound of footsteps stepping on the leaves
autumn voice
イゴルナ ダルサ
葉を踏みしめる足音
秋の声
※
Soucramanien Marie
Echo de coups de haches en forêts- Voix d'automne
スクラマニエン マリー
森の斧の谺
秋の声
※
Nadia Ben
Voix d automne.
les hirondelles s alignent sur le fil à linge.
ナディア ベン
秋の声
燕は洗濯紐の上に並ぶ
天の川 あまのがわ amanogawa / galaxy, Milky Way / galaxie, Voie Lactée
※
Sarra Masmoudi
nuit blanche -
mes petites confidences à la voie lactée
サラ マスモウディ
寝られぬ夜
天の川に秘密の話を
※
Li
Milky way
A long journey to reach your dreams
リー
天の川
お前の夢にたどり着く長い道のり
※
Maria Teresa Piras
Via Lattea -
i brillantini sui capelli di una ragazza
Milky Way -
glitter on a girl's hair
マリア テレサ ピラス
天の川
少女の髪に輝き
秋の蛇 あきのへび akinohebi / autumn snake / serpent d’automne
※
Rina Bonanza Darsa
autumn snake
sound of friction dry leaves in the dark
リナ ボナザ ダルサ
秋の蛇
暗闇で乾いた葉のこすれ合う音
※
Isni Heryanto
branching tongue licked the wind
autumn snake
イスニ ヘヤント
枝分かれした舌が風を舐める
秋の蛇
※
Cucu Hermawan
autumn snake skin on rock -
today is my birthday
クク ヘルマワン
秋の蛇の抜け殻が岩の上
今日は私の誕生日
秋の薔薇 あきのばら akinobara / autumn rose / rose d’automne
※
Annamaria Ravaglia
rose recise:
solo un profumo resta perso nell'aria
アンナマリア ラヴァグリア
切られた薔薇
空気の中に残された一つの匂い
※
タンポポ 亜仁寿
autumn rose bouquet
the young pianist playing two encores
タンポポ 亜仁寿
秋薔薇のブーケ
若いピアニストは二つのアンコール曲を弾く
※
Jean Luc Werpin
en cœur de rose une abeille affolée -
parfum capiteux
ジャンリュック ヴェルピン
薔薇の花芯に蜜蜂がそっと触れる
官能的な匂い
燕帰る つばめかえる tsubamekaeru / swallow coming / retour d’hirondelle
※
Isni Heryanto
black scissors in the hands of a barber
swallow coming
イスニ ヘルヤント
床屋の手の中の黒い鋏
燕帰る
※
Neni Rusliana
swallow coming
miss my hometown forever
ネニ ルスリアナ
燕帰る
永遠に恋しい故郷
※
Ezio Infantino
rondini in partenza
una valigia su una panchina
swallows departing
a suitcase on a bench
エチオ インファンティーヌ
燕去ぬ
ベンチの上にスーツケース
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