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【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

出張ZOOM俳句教室! 〜 本邦初の試み 〜

2025年04月30日 11時32分32秒 | 出張ZOOM俳句教室

出張ZOOM俳句教室!

〜 本邦初の試み 〜

 

・ご要望があればZOOMで指導します。

・現地にいながら授業が受けられます。

俳句教室主宰:永田満徳

 

【基礎から学ぶ俳句教室】

永田満徳と徳重玻璃のかんたんハイクワークショップ」

日時:4月29日(火)  13:00~15:00

場所:あんど ぎゃらりー ざっかや えん

岡山市北区建部町川口1525-6

*人と人と触れ合いを同時に体験出来る「俳句教師&句会」です。

※多くの人のご参加をお待ちしています。

 

  • プロデュース 徳重玻璃 ●

【企画】

全国的有名な講師がどんな場所でもその「場」にインターネットのZOOMに登場し、受講者は質の高い「俳句表現」をLiveで体験出来るチャンスです。

【内容】

①日常的なアートとしての「俳句表現」への取り組み。

②それぞれのお住まいのところに居ながら、質の高い文化に直に触れる愉しみ。

【授業】

①ZOOM上の講師がプロジェクター画面から直接指導します。

②大画面上の講師に接しながら、直接授業を受けることができます。

③さらに、徳重玻璃がその会場のアシスタントとして参加し、その「場」では俳句の授業内容を噛み砕き、生々しく解説します。

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マニュアル 国際俳句の〔7つの俳句の規則〕

2025年04月28日 01時18分50秒 | 国際俳句
〔Haiku Column〕〔俳句大学国際俳句学部)よりのご報告!
 
〜 国際俳句の〔7つの俳句の規則〕 〜
 
●facebook 〔Haiku Column〕の国際俳句の初心者のMaria Grazia Sessa からうれしい報告を受けました。
●何よりうれしいのは国際俳句を契機に日本に興味を深めていることです。
※ 私はすでにひらがなとカタカナのアルファベットを学びました。
※2024年から漢字と部首を勉強しています。
●驚いたことに、国際俳句の〔7つの俳句の規則〕の画像が国際俳句の人達の間で共有されているということです。
●多くの国際俳句の俳人間に国際俳句の〔7つの俳句の規則〕が出回って、「日本の俳句とは何か」「俳句本質とは何か」が定着することを願って止みません。
[国際俳句の7つのルール]
①「 取合せ 」
春近し            
HAIKU講座は二ヵ国語  永田満徳
②「 切れ 」
オートバイ
落葉の道を広げたる   永田満徳
③「 季語 」
百夜より一夜尊し 
クリスマス       永田満徳
④「 今、この瞬間の切り取る 」
春の雷
小言のやうに鳴り始む  永田満徳
⑤ 「 具体的な物に託す 」
肌よりも髪に付く雨 
アマリリス       永田満徳
⑥「 省略 」
良夜なり
音を立てざる砂時計   永田満徳
⑦ 「 用語は少なく 」
春昼や
エンドレスなるオルゴール
●国際俳句の〔7つの俳句の規則〕は、日本の俳句の重要な要素を絞り込んだものです。
画像:Maria Grazia Sessa の国際俳句の〔7つの俳句の規則〕
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〜Facebook「Haiku Column」〜  ☆【俳句界】2025年5月号☆  

2025年04月25日 23時57分23秒 | 「俳句界」今月の秀句

俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!

〜Facebook「Haiku Column」〜
 ☆【俳句界】2025年5月号☆
 
◆俳句総合誌『俳句界』2025年5月号が発行されました。
◆俳句大学 〔Haiku Column〕のHAIKUから選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」2019年1月号から毎月連載しています。
※ 2021年の『俳句界』10月号から、優秀な作品が揃って来ましたので、1ページ増えて、3ページに渡って掲載しました。
◆R 2・12月号から作者の国名を入れています。
◆どうぞご理解ご支援をお願いします。

The May issue of 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜
◆the May issue of HAIKUKAI俳句界 has just been published. 
◆It contains the best haikus of the month selected by M. Nagata. 
◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.

 « HAIKUKAI»  Le numéro de Mai
〜Haikus du Mai de Haiku Colum de Haiku Universite〜
◆ Le Mai de HAIKUKAI a été publié.
◆il contient les meilleurs haikus du mois selectionnes par M. Nagata. 
◆Selon ce plan nous allons continuer a publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.

 (「俳句界」R7年5月号)
【今月の秀句(monthly excellent Haikus)】  
永田満徳選訳 訳:Anikó Papp・大津留直 監訳:五島高資

(Facebook「Haiku Column」より)


Marisa Schiavon(Italy)

gioco di bimbi -
dietro l'angolo la primavera
マリサ シアボン(イタリア)

子等の遊び春すぐそこに来てゐたり
 

Daoud Bouhouch  (Tunisia)

climat printanier -
coeurs rassasiés de bonheur
ダウド・ブーフシュ(チュニジア)

幸せに満ちる心や春うらら
 

el Hamied(Indonesia)

warm
cat stretching in the sunshine
エル・ハミード(インドネシア)

暖かや陽だまりに猫背伸びする
 

Christina Chin(Malaysia)

peaceful morning
the distant klonk of wooden clogs
クリスティーナ チン(マレーシア)
 ●
うららかな朝や遠くに下駄の音
 

Dyah Nkusuma(Indonesia)

spring morning ~
a cup of coffee for both of us
ディア ヌクスマ(インドネシア)

一杯のコーヒー分くる春の朝
 

Patrizia Cenci (Italy)

alba di primavera -
profumo di fiori nell’aria
spring dawn -
scent of flowers in the air
パトリツィア・チェンク(イタリア)

花の香の漂ふ春の夜明けかな
 
 
 

Anne-Marie Joubert-Gaillard (France)

retour du froid
je gravis un peu plus vite les marches
 
cold returns
I climb the stairs a little faster
アンヌ‐マリ ジュベール‐ガヤール(フランス)

早足で登る階段冴返る
 

Tanpopo Anis (Indonesia)

spring light -
children running with school bag on their back
たんぽぽ亜仁寿(インドネシア)

春光やランドセル背に走りたる
 

Paul Callus(Malta)

gentle spring rain -
the whispering of leaves
ポール カルス(マルタ)

春雨や優しく木の葉ささやける
 

Nuky Kristijno(Indonesia)

spring rain
my brisk steps
ナッキー クリスティジーノ(インドネシア)

春雨や速き足取してゐたる
 

Olfa Kchouk Bouhadida(Tunisia)

châle de printemps ~
le croisement des couleurs sur l'épaule
オルファ クチュク ブハディダ(チュニジア)

春ショール交差してゐる肩の色
 

Angela Giordano(Italy) 

tea picking
in the air intertwined songs
 
raccolta del tè
nell'aria canti intrecciati
アンジェラ ジオルダーノ(イタリア)

歌声の絡み合ひたる茶摘みかな
 

Subir Ningthouja (Italy) 

kite festival -
the wind guides my hand
スビル・ニントゥジャ(イタリア)

風が手を導いてをり凧祭
 
 
 

Ariani Yuhana(Indonesia)

twittering - the seller explains the farming tools
アリアニ ユハナ(インドネシア)

囀や農具の説明する売り手
 

Kim Olmtak Gomes (Holland)

ink blot in the pond -
a cluster of tadpoles
キム オルムタック ゴメス(オランダ)

お玉杓子池のインクの染みとなる
 

Geranium Slimou(Algeria)

violettes et abeilles
chantent des haïkus
ゼラニウム スリモウ(アルジェリア)

蜜蜂と菫俳句を歌ひけり
 

Maurizio Brancaleoni(Italy) 

sky blue and white school smocks in a circle -
trees' budding time
*
celeste e bianco dei grembiuli in cerchio :
gemme d'alberi

マウリツィオ・ブランカレオーニ(イタリア)

水色と白のエプロン木の芽時
 

Patrizia Cavallone(Italy)

how many colors -
tulips between the grass is rebirth
 
quanti colori -
tulipani tra l' erba è rinascita
パトリチア カバローネ(イタリア)

何色に生まれ変はるかチューリップ
 

Anna Rimondi(Italy)

fin dentro la casa il profumo stordente-
lillà sul prato
*
the intoxicating scent right into the house-
lilacs on the lawn
アナ リモディ(イタリア)

家にまで酔はせる香りライラック
 

Paola Trevisson(Italy)

narcisi gialli-
la casa sul lago ci accoglie
 
yellow daffodils -
the lake house welcomes us
パオラ トレビソン(イタリア)

迎へたる湖畔の家や黄水仙
送信済み
俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!

 Facebook「華文俳句社」
〜【俳句界】2025年5月号〜

◆2025年『俳句界』5月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。

俳句大學國際俳句學部的通知!

~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku  2025.5

◆2025年『俳句界』5月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆請各位多多支持指教。

華文俳句「俳句界」5月号(2025年)
永田満徳選評・洪郁芬選訳
 

魚尾留下的漣漪
春夢

黃士洲
〔永田満徳評論〕
「春夢」是指春日酣眠時所見之夢。自古以來,詩歌與物語常以此譬喻人生的無常與短暫。「春夢」一詞蘊含著春日和煦的氛圍,以及沉浸於春眠中的愜意舒適。「魚之尾」或許是指鯨魚的尾鰭,此句描繪的是尾鰭沒入水中剎那所激起的波紋。整體而言,這是一句充滿寬廣意境與浪漫氣息的詩句,使人聯想到春夢的悠遠與深邃。
 
魚の尾の残すさざ波春の夢

黃士洲
〔永田満徳評〕
「春の夢」は春の眠りにみる夢のこと。人生の儚さを表現する比喩として、古くから歌や物語に詠まれてきた。「春の夢」には、春のうららかな印象、春の眠りの心地よさがある。「魚の尾」とは鯨の尾ひれのことであろうか、尾ひれが水中に沈んだ直後の波を詠んでいる。おおらかで、豊かなロマンのある「春の夢」を感じさせる句である。
 


浴牛背上大卷尾
悠閒

林正義
〔永田満徳評論〕
「悠閒」指的是春日悠然寧靜的氛圍。嚴寒冬日過去後所迎來的這份閑適尤為珍貴,日照漸長,時光亦彷彿緩緩流轉,令人倍感悠閒自在。水牛的尾巴不僅用來驅趕虻類等害蟲,其擺動亦能透露牛隻的狀態。透過描寫「尾巴」,巧妙地營造出「悠閒」的氛圍,使人更能體會春日的和煦與從容。
 
のどかさや水牛の背に巻く尻尾

林正義
〔永田満徳評〕
「のどかさ」はのんびりとした春の日のこと。冬の日の寒い厳しさが過ぎ去ったあとののどかさは格別であり、日も長くなり、時間もゆるやかに過ぎるように感じる。水牛の尻尾は虻などの害虫を追い払うばかりではなく、その動きで牛の状態を知ることもできるという。「尻尾」に焦点を当てることで、「のどかさ」をうまく醸し出している。
 


炸開山城的夜晚
火旁龍

橍清
〔永田満徳評論〕
「火旁龍」是一項驅邪迎福的春日儀式,為台灣客家族群自古相傳的「元宵節」傳統慶典。爆竹震天作響,火花四處飛散,場面既熱烈又震撼,洋溢著節慶的激情與活力。苗栗縣地勢多山,故有「山城」之稱。熊熊烈焰燃燒夜空,此句生動地描繪了「山城」祭典中熱火朝天的一幕。
 
山城の夜の炎や火旁龍

橍清
「火旁龍(ひぼうりゅう)」は厄除けと福を招く春の儀式である。台湾の客家(ハッカ)族が受け継いできた「元宵節」の伝統行事で、爆竹の轟音が響き渡り、火花が四方に飛び散る光景は熱気と迫力に満ちている。苗栗県は山が多い地形のため、山城と呼ばれる。夜を焦がすほどの炎が立ち昇る「山城」の祭りの一齣をうまく表現している。
送信済み
俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!

〜Facebook「Haiku Column」〜
 ☆【俳句界】2025年6月号☆
 
◆俳句総合誌『俳句界』2025年6月号が発行されました。
◆俳句大学 〔Haiku Column〕のHAIKUから選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」2019年1月号から毎月連載しています。
※ 2021年の『俳句界』10月号から、優秀な作品が揃って来ましたので、1ページ増えて、3ページに渡って掲載しました。
◆R 2・12月号から作者の国名を入れています。
◆どうぞご理解ご支援をお願いします。

The May issue of 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜
◆the May issue of HAIKUKAI俳句界 has just been published. 
◆It contains the best haikus of the month selected by M. Nagata. 
◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.

 « HAIKUKAI»  Le numéro de Mai
〜Haikus du Mai de Haiku Colum de Haiku Universite〜
◆ Le Mai de HAIKUKAI a été publié.
◆il contient les meilleurs haikus du mois selectionnes par M. Nagata. 
◆Selon ce plan nous allons continuer a publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.

 (「俳句界」R7年6月号)
【今月の秀句(monthly excellent Haikus)】  
永田満徳選訳 訳:Anikó Papp・大津留直 監訳:五島高資

Haiku Column(俳句大学)今月の秀句(「俳句界」R7.6月号)


Ylohps(台湾)

清澈透明的水晶淵
春天難忘的回憶
clear and transparent crystal abyss
unforgettable memories of spring
イロアップス(台湾)

すき通る水晶春の思ひ出よ
 

Anna Rimondi(Italy)

vento e nuvole si rincorrono in cielo-
marzo incostante
*
wind and clouds chase each other in the sky -
inconstant March
アナ リモディ(イタリア)

三月の空や追ひあふ風と雲
 

Ariani Yuhana(Indonesia)

longday - maid finishes irining clothes
アリアニ ユハナ(インドネシア)

日永しアイロンがけを終へるメイド
 

たんぽぽ亜仁寿(Indonesia)

spring afternoon -
cat's ears can move while sleeping
たんぽぽ亜仁寿(インドネシア)

春昼や寝ても動ける猫の耳 
 

Dyah Nkusuma(Indonesia)

peaceful~
I see faces with smiles
ディア ヌクスマ(インドネシア)

微笑みの顔を見せたる長閑かな
 

Ana Irina(Romania)

spring frost -
no call from you
アナ イリナ(ルーマニア)

春の霜君の電話のなきままに
 
 
 

Paola Trevisson(Italy)

vento dell'est-
a tutti fa piacere un pasto caldo
 
east wind-
everyone likes a hot meal
パオラ トレビソン(イタリア)

東風吹くや皆温かき食事好き
 

Paul Callus(Malta)

spring crescent moon –
a woman embraces her newborn child
ポール カルス(マルタ)

春三日月生まれたてなる子を抱きしむ
 

Geranium Slimou(Algeria)

vent printanier
mon chat sautille pour attraper les pétales
ゼラニウム スリモウ(アルジェリア)

花びらに飛び跳ぬる猫春の風
 

Adoni Cizar(Sylie)

spring sadness~
flower petals shrouding victims in the open
アドニ シザー(シリア)

犠牲者を包む花びら春愁
 

el Hamied(Indonesia)

balloon
tiny hand reaches out regardless of color
エル・ハミード(インドネシア)

風船や色はどれでも手を伸ばす
 

Daniela Misso(Italy) 

antica taverna -
un raggio di sole sui sacchi di semi
ancient tavern -
a ray of sunshine on the seed bales
ダニエラ ミッソ(イタリア)

居酒屋や日の光さす種袋
 

Anne-Marie Joubert-Gaillard (France)

vacances de printemps
les voisins partis quel calme !
 
spring break
the neighbors gone, what calm!
アンヌ‐マリ ジュベール‐ガヤール(フランス)

隣人のなきしづけさや春休
 
 
 

Maurizio Brancaleoni(Italy) 

May Day concert —
the multicoloured dance of umbrellas
*
concerto a maggio:
la variopinta danza degli ombrelli
マウリツィオ・ブランカレオーニ(イタリア)

メーデーや色とりどりの傘舞へる
 

Angela Giordano(Italy) 

in the old village
the first chirps on the red roofs
 
nel vecchio borgo
i primi garriti sui tetti rossi
アンジェラ ジオルダーノ(イタリア)

故郷に初音聞こゆる赤き屋根
 

Francesco Palladino(Italy)

di lá dal mare una voce nel vento
rondini in volo

【永田満徳訳】
フランシスコ パラディノ(イタリア)

燕飛ぶ海の向こうの風の声
 

Marisa Schiavon(Italy)

sopra le dita leggero solletico -
farfalla gialla
マリサ シアボン(イタリア)

指に来て黄色い蝶のくすぐれり
 

Irmareeves (Indonesia)

cherry blossom festival ~ our family happy outings
イルマリーヴス(インドネシア)

家族みな楽しきお出かけ桜祭
 

Kim Olmtak Gomes (Holland)

night lanterns -
sakura sprouts budding on the wall
キム オルムタック ゴメス(オランダ)

提灯や壁に桜の芽吹きたる
 

Nuky Kristijno(Indonesia)

tulips
the bride's big smile at the altar
ナッキー クリスティジーノ(インドネシア)

祭壇で花嫁の笑みチューリップ

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Facebook「華文俳句社」 〜【俳句界】2025年5月号〜

2025年04月25日 00時03分25秒 | 華文俳句

俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!

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〜【俳句界】2025年5月号〜

◆2025年『俳句界』5月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。

俳句大學國際俳句學部的通知!

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◆2025年『俳句界』5月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆請各位多多支持指教。

華文俳句「俳句界」5月号(2025年)
永田満徳選評・洪郁芬選訳
 

魚尾留下的漣漪
春夢

黃士洲
〔永田満徳評論〕
「春夢」是指春日酣眠時所見之夢。自古以來,詩歌與物語常以此譬喻人生的無常與短暫。「春夢」一詞蘊含著春日和煦的氛圍,以及沉浸於春眠中的愜意舒適。「魚之尾」或許是指鯨魚的尾鰭,此句描繪的是尾鰭沒入水中剎那所激起的波紋。整體而言,這是一句充滿寬廣意境與浪漫氣息的詩句,使人聯想到春夢的悠遠與深邃。
 
魚の尾の残すさざ波春の夢

黃士洲
〔永田満徳評〕
「春の夢」は春の眠りにみる夢のこと。人生の儚さを表現する比喩として、古くから歌や物語に詠まれてきた。「春の夢」には、春のうららかな印象、春の眠りの心地よさがある。「魚の尾」とは鯨の尾ひれのことであろうか、尾ひれが水中に沈んだ直後の波を詠んでいる。おおらかで、豊かなロマンのある「春の夢」を感じさせる句である。
 


浴牛背上大卷尾
悠閒

林正義
〔永田満徳評論〕
「悠閒」指的是春日悠然寧靜的氛圍。嚴寒冬日過去後所迎來的這份閑適尤為珍貴,日照漸長,時光亦彷彿緩緩流轉,令人倍感悠閒自在。水牛的尾巴不僅用來驅趕虻類等害蟲,其擺動亦能透露牛隻的狀態。透過描寫「尾巴」,巧妙地營造出「悠閒」的氛圍,使人更能體會春日的和煦與從容。
 
のどかさや水牛の背に巻く尻尾

林正義
〔永田満徳評〕
「のどかさ」はのんびりとした春の日のこと。冬の日の寒い厳しさが過ぎ去ったあとののどかさは格別であり、日も長くなり、時間もゆるやかに過ぎるように感じる。水牛の尻尾は虻などの害虫を追い払うばかりではなく、その動きで牛の状態を知ることもできるという。「尻尾」に焦点を当てることで、「のどかさ」をうまく醸し出している。
 


炸開山城的夜晚
火旁龍

橍清
〔永田満徳評論〕
「火旁龍」是一項驅邪迎福的春日儀式,為台灣客家族群自古相傳的「元宵節」傳統慶典。爆竹震天作響,火花四處飛散,場面既熱烈又震撼,洋溢著節慶的激情與活力。苗栗縣地勢多山,故有「山城」之稱。熊熊烈焰燃燒夜空,此句生動地描繪了「山城」祭典中熱火朝天的一幕。
 
山城の夜の炎や火旁龍

橍清
「火旁龍(ひぼうりゅう)」は厄除けと福を招く春の儀式である。台湾の客家(ハッカ)族が受け継いできた「元宵節」の伝統行事で、爆竹の轟音が響き渡り、火花が四方に飛び散る光景は熱気と迫力に満ちている。苗栗県は山が多い地形のため、山城と呼ばれる。夜を焦がすほどの炎が立ち昇る「山城」の祭りの一齣をうまく表現している。

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俳人協会熊本県支部 第26回俳句大会のお知らせ! 〜 大盛況裏に終わる 〜

2025年04月24日 01時41分49秒 | 俳人協会熊本県支部

俳人協会熊本県支部 第26回俳句大会のお知らせ!

〜 大盛況裏に終わる 〜

  • 多くの方にご参加頂きありがとうございます。

※俳句大会関係者の皆さん、大変ご尽力頂きありがとうございます。

  • 懇親会は20名近くの参加を得て、それこそ和気藹々とした催しとなりました。

※選者の淵脇護先生の「文學の森大賞受賞お祝い」を兼ねて行いました。

  • 本日(4/20)、講師の鈴木太郎先生のご希望であった阿蘇の「草千里」、「阿蘇山の火口」、さらに「阿蘇神社」を巡りました。

※何事も頼り甲斐のある副支部長の田島三閒氏に車の運転をお世話になりました。

※鈴木先生には、森澄雄氏が眺めたという「草千里」に感動して頂き、ご案内した甲斐がありました。

  • これで、すべての俳句大会関連の行事が滞りなくなく終了したことをお伝えします。

※事務局長含めて事務局20年間務めた経験から言って、事務局長の仕事は終わりではなく、欠席者への賞状・景品郵送、俳句大会会計の処理、本部及び「俳句界」へのレポートなどがあり、息を抜くことはできません。

【開催日】

令和7年4月19日(土) 受付午後1時より          

【会 場】

くまもと県民交流館パレア 九階第一会議室

第26回   俳 句 大 会

大会大賞  

 こめかみのあたりが母似黄水仙 児玉  文子

熊本県知事賞

 をちこちに鬨の声あり阿蘇野焼   菅野  隆明

熊本市賞

 本売りてまた本を買ふ啄木忌  加藤いろは

熊本県俳句協会賞

 たまゆらの露に朝の日宿りけり 池田  道子

熊本県文化協会賞

 老いて行く静かさに似て冬の月 畑田  孝子

熊本日日新聞社賞

 薄氷を砕き鳥待つ朝かな    大海  八緒

熊本放送賞

 三日はや遣らずの雨に子の帰る 丹部   和子    

月刊「俳句界」文学の森賞   

 浮寝鳥鳴いて夜明けを広げをり 吉野  倫生

 

【支部長挨拶】

支部長に就任して、一期2年の四期目に入ります永田満徳です。

これまで以上に、俳人協会熊本県支部の交流発展に微力ながら尽力していきますので、よろしくお願い致します。

今回の俳句大会にも、多くの方々のご参加を頂きまして、誠にありがとうございます。

開催した意義があったと主催者一同喜んでいます。

俳句を愛し、楽しみにしておられる方々が多いことを実感し、心強く感じた大会となりました。

至らない点が多々あるかと思いますが、どうかご了承下さい。

 

今年は、熊本県支部主催の俳句大会が二十六回を迎えます。

本部からはこれを祝して、俳人協会評議員で、「雲取」主宰の鈴木太郎先生を講師・選者として派遣して頂きました。ありがとうございます。

また、本日は選者の淵脇護先生も鹿児島からご参加頂いています。ありがとうございます。

淵脇護先生は本年度「文學の森大賞」を受賞されました。おめでとうございます。

九州の俳句界においてとても喜ばしいことです。

 

さて、私は国際俳句の改革に日夜取り組んでいます。

世界への俳句の発信が叫ばれている今こそ、空理空論に終始することなく、実践的に「俳句の何を」「俳句をどう」発信するかが問われています。

国内では、「俳人協会」、「現代俳句協会」、「日本伝統俳句協会」という三つの俳句協会があります。

少子高齢化のあおりを受けてのこと、「三協会統合論」が叫ばれています。

しかし、かりにも三協会が統合した場合、国際俳句と同じように、「俳句の何を」「俳句をどう」発信するかが問題になるでしょう。

 

私は現在、一般社団法人の「日本俳句協会」の会長を務めています。

「日本俳句協会」の立場で言えば、〈俳句の本質〉を芭蕉の俳諧精神に求め、俳句あるいはHAIKUの定義について、「切れ」という詩的創造を必須条件であるということを提案しています。

 

これまで以上に、「俳句とは何か」を考えることが俳人各個人に求めらています。

 

このような俳句界の動きのなかにあって、熊本県支部は、熊本県支部単独の「俳句大会」、年3回の「交流句会」(総会時の交流句会、県支部交流句会、結社合同吟行句会)、年3回の「役員会」、さらには「支部報」の発行、県支部独自のネット句会を行おうとしています。

支部活動としては全国的に見てもよく活動していると評価されるようになりたいと思っています。

 

最後に、皆さんのご健康とご健吟をお祈り致します。

俳人協会熊本県支部 支部長 永田満徳

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