俳人協会熊本県支部 第26回俳句大会のお知らせ!
〜 大盛況裏に終わる 〜
- 多くの方にご参加頂きありがとうございます。
※俳句大会関係者の皆さん、大変ご尽力頂きありがとうございます。
- 懇親会は20名近くの参加を得て、それこそ和気藹々とした催しとなりました。
※選者の淵脇護先生の「文學の森大賞受賞お祝い」を兼ねて行いました。
- 本日(4/20)、講師の鈴木太郎先生のご希望であった阿蘇の「草千里」、「阿蘇山の火口」、さらに「阿蘇神社」を巡りました。
※何事も頼り甲斐のある副支部長の田島三閒氏に車の運転をお世話になりました。
※鈴木先生には、森澄雄氏が眺めたという「草千里」に感動して頂き、ご案内した甲斐がありました。
- これで、すべての俳句大会関連の行事が滞りなくなく終了したことをお伝えします。
※事務局長含めて事務局20年間務めた経験から言って、事務局長の仕事は終わりではなく、欠席者への賞状・景品郵送、俳句大会会計の処理、本部及び「俳句界」へのレポートなどがあり、息を抜くことはできません。
【開催日】
令和7年4月19日(土) 受付午後1時より
【会 場】
くまもと県民交流館パレア 九階第一会議室
第26回 俳 句 大 会
大会大賞
こめかみのあたりが母似黄水仙 児玉 文子
熊本県知事賞
をちこちに鬨の声あり阿蘇野焼 菅野 隆明
熊本市賞
本売りてまた本を買ふ啄木忌 加藤いろは
熊本県俳句協会賞
たまゆらの露に朝の日宿りけり 池田 道子
熊本県文化協会賞
老いて行く静かさに似て冬の月 畑田 孝子
熊本日日新聞社賞
薄氷を砕き鳥待つ朝かな 大海 八緒
熊本放送賞
三日はや遣らずの雨に子の帰る 丹部 和子
月刊「俳句界」文学の森賞
浮寝鳥鳴いて夜明けを広げをり 吉野 倫生
【支部長挨拶】
支部長に就任して、一期2年の四期目に入ります永田満徳です。
これまで以上に、俳人協会熊本県支部の交流発展に微力ながら尽力していきますので、よろしくお願い致します。
今回の俳句大会にも、多くの方々のご参加を頂きまして、誠にありがとうございます。
開催した意義があったと主催者一同喜んでいます。
俳句を愛し、楽しみにしておられる方々が多いことを実感し、心強く感じた大会となりました。
至らない点が多々あるかと思いますが、どうかご了承下さい。
今年は、熊本県支部主催の俳句大会が二十六回を迎えます。
本部からはこれを祝して、俳人協会評議員で、「雲取」主宰の鈴木太郎先生を講師・選者として派遣して頂きました。ありがとうございます。
また、本日は選者の淵脇護先生も鹿児島からご参加頂いています。ありがとうございます。
淵脇護先生は本年度「文學の森大賞」を受賞されました。おめでとうございます。
九州の俳句界においてとても喜ばしいことです。
さて、私は国際俳句の改革に日夜取り組んでいます。
世界への俳句の発信が叫ばれている今こそ、空理空論に終始することなく、実践的に「俳句の何を」「俳句をどう」発信するかが問われています。
国内では、「俳人協会」、「現代俳句協会」、「日本伝統俳句協会」という三つの俳句協会があります。
少子高齢化のあおりを受けてのこと、「三協会統合論」が叫ばれています。
しかし、かりにも三協会が統合した場合、国際俳句と同じように、「俳句の何を」「俳句をどう」発信するかが問題になるでしょう。
私は現在、一般社団法人の「日本俳句協会」の会長を務めています。
「日本俳句協会」の立場で言えば、〈俳句の本質〉を芭蕉の俳諧精神に求め、俳句あるいはHAIKUの定義について、「切れ」という詩的創造を必須条件であるということを提案しています。
これまで以上に、「俳句とは何か」を考えることが俳人各個人に求めらています。
このような俳句界の動きのなかにあって、熊本県支部は、熊本県支部単独の「俳句大会」、年3回の「交流句会」(総会時の交流句会、県支部交流句会、結社合同吟行句会)、年3回の「役員会」、さらには「支部報」の発行、県支部独自のネット句会を行おうとしています。
支部活動としては全国的に見てもよく活動していると評価されるようになりたいと思っています。
最後に、皆さんのご健康とご健吟をお祈り致します。
俳人協会熊本県支部 支部長 永田満徳