「事実包み隠さず話した」=小沢氏聴取後急きょ記者会見
東京地検特捜部の事情聴取を受けた小沢一郎民主党幹事長は聴取終了後、聴取が行われた東京都千代田区のホテルで記者会見。「何も隠し立てすることはない。事実をそのまま包み隠さず話した」などとし、身の潔白を主張した。当初予定されておらず、急きょ設定された記者会見の会場には300人を超す報道陣が殺到。午後8時15分すぎ、小沢氏が姿を現すと一斉にカメラのフラッシュがたかれた。小沢氏は終始落ち着いた様子だったが、表情に覇気はあまり見られなかった。手元の資料に時折目を落とし、報道陣を見渡しながら、無表情のまま言葉を選ぶように主張を述べた。土地購入の原資は「個人資産を貸し付けた」。政治資金の処理については「具体的処理はあずかり知らないこと」。元秘書らが逮捕された事件への関与を全面的に否定。改めて特捜部と徹底抗戦する姿勢を示し、会見は20分ほどで切り上げた。(jijicom)
「何も隠し立てすることはない。事実をそのまま包み隠さず話した」。この会見からは、「事情聴取」の様子が見えてこない。「具体的処理はあずかり知らないこと」では、国民の理解は得られない。「五里霧中」状態が、これからも続くということなのか、このままでは民主党への逆風が和らぐことはない。東京地検特捜部は、以降どうするのか、このようなことに国民の多くは辟易している。国会は、すみやかに「政策論議」をしてほしい。