中川輝光の眼

アトリエから見えてくる情景
paraparaart.com ArtDirector

映画『ダイブ!!』 金沢市営総合プールで撮影

2007-09-08 | 金沢を歩く

映画『ダイブ!!』 金沢市営総合プールで撮影

映画「ダイブ!!」の撮影が行われた金沢市営総合プールの飛び込み台=いずれも金沢市富樫で

写真

国内最古の飛び込み台がある金沢市富樫の市営総合プールを舞台に、スポーツ青春映画「ダイブ!!」(角川映画、熊澤尚人監督)の撮影が進んでいる。その現場が6日、報道陣に公開された。 

 ジャージー姿の女優の瀬戸朝香さんが、プールサイドできびきびと動く。米国帰りの女性コーチを演じる。声は聞こえないが、顔つきや動作から厳しく指導しているシーンと伝わってくる。そして中学生を演じる主役の一人溝端淳平さんが飛び込みのポーズをとる。他の台からは、エキストラ出演している市内飛び込みクラブの子どもたちが次々と元気よく跳び、プールに落ちた。プールの飛び込み台は48年前に建てられた。高さ約10メートル、幅計約25メートル。むき出しの階段で上に昇る。所々、はげる塗装。ロケ現場に選ばれたと聞くと、古びた姿から風格を感じる。木や芝生が植えられた広いプールサイドを使って、五輪代表の内定を告げられるシーンや、飛び込みのトレーニングシーンも撮影した。金沢での撮影はこの日まで。金沢市内や近隣では、いしかわ動物園(能美市)でのデートや、犀川沿いを走るシーンも撮った。市内近郊の飛び込みクラブに所属する子どもたちや市民ら延べ約250人が参加した。

演技する瀬戸朝香さんら出演者

写真

映画は、東京近郊にある老舗飛び込みクラブに所属する中学生が、女性コーチの元で北京五輪への出場を目標に練習する姿を描く。金沢市営総合プールは、中学生らが練習する所属クラブの飛び込み台という設定だ。

 熊澤監督ら関係者が都内近郊や北陸地方など計約二十カ所の飛び込み台を下見し、ロケ地を決めた。「無機質な飛び込み台が多い中、国内で最も古くて温かみがあった。老舗クラブの使い込んだ台にぴったり。石川が飛び込み大国というのも決め手になった」。熊澤監督は気に入った理由をこう説明する。

 主演は、少年野球がテーマの「バッテリー」に主演した林遣都さんと、ハリウッド映画「ラストサムライ」に出た池松壮亮さん、2006年の「JUNONBOY」のグランプリに選ばれた溝端さんの3人。アテネまで3度の五輪に出場した飛び込み選手の寺内健さんも出演する予定だ。来年初夏に全国で公開する予定。8月18日に金沢でクランクインし、9月末まで、静岡県と岡山県で撮影する。原作は森絵都さんの「DIVE!!」(角川文庫)。熊澤監督は「夢が描けない若者が多いと聞く。夢とは与えられるのではなく、自分で努力してつかみとるものだという精神を伝えたい」と意気込む。(中日新聞記事から)

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。