茨城県立水戸特別支援学校 ブログ

日々の学習活動や学校行事を紹介します。

高等部3年理科総合A 実験「酵素の働き ~パイナップル編~」

2013年01月04日 | 高等部

高等部3年生は理科総合Aで微生物の酵素の働きを学習しました。

実際にその働きを見てみよう!!ということで,2種の酵素を用いて実験・観察。

 

第2弾

「パイナップルの酵素の働き」

最近はスーパーなどでも手軽に手に入る食材のパイナップル。

タンパク質分解酵素が入っていることをご存知の方も多いと思います。

そのパイナップル酵素はどれだけの威力を持つのか調べてみました。

 

 

『ネガフィルムを使っての実験』

 ネガは表面がゼラチンで覆われています。

ゼラチンはタンパク質ですから,酵素の影響を受けやすいのです。

そのネガを

1   生のパイナップルにつける

2   火を通したパイナップル(缶詰でも良い)につける

・・・そのまま30分以上放置します。

 

授業中の実験では試験管を氷水,水,お湯につけて,さらに温度を変えてみました。

火を通したパイナップルでは,酵素が働かず,ネガの表面はツルツルのまま。

生のパイナップルでは覆っているゼラチン膜が溶けて,ネガも色あせてしまいました。

また,パイナップル酵素の働きは,50度ぐらいのお湯で温めたときが一番活躍していました。

 

わかりやすく大きなネガで見てみると・・・

ネガにパイナップルの芯を乗せちゃいました。

 

 20分そのままにしておくと・・・・

 

 爪でこすると画像が簡単に削れてしまいます。

 完全に表面が溶けていました。

 

 

 発展実験!

 もっと身近なタンパク質は何でしょう・・・。

 みんな(私も)が大好きなお肉ですね。

 せっかくなので調べてみました。

 

『豚肉を使っての実験』

 豚肉に生パイナップルの刻んだものに漬けておきます。

 今回は少し厚めの生姜焼き用のお肉にしました。

 

 

  4時間弱おいたお肉の比較です。同じパックのお肉とは思えないぐらいになりました。

 

  焼いてみると,パイナップルに漬けておいたほうは1枚肉のまま焼くことができませんでした。もちろん食感も体験しました。同じフライパンで焼いてみましたが,しぐれ煮のようにやわらかくなっていました。

 ちょっぴり美味しい実験になりましたが,パイナップルのタンパク質分解酵素の威力を体験しました。


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高等部3年理科総合A 実験「酵素の働き ~ヨーグルト編~」

2013年01月04日 | 高等部

 高等部3年生は理科総合Aで微生物の酵素の働きを学習しました。

実際にその働きを見てみよう!!!ということで,2種の酵素を用いて実験・観察。

 

第1弾

「ヨーグルトの発酵の様子」

 給食でも献立に入っている身近な食品のヨーグルト。

CMなどでも耳にする『乳酸菌』の活躍により,乳が発酵されています。

 

 そのヨーグルトに牛乳を混ぜて,

   1そのまま常温で1日放置

   2冷蔵庫で1日冷やす

   3煮沸させたヨーグルト         で,pHを計測し,

乳酸菌がどのくらい活躍しているのかを調べました。

 ちなみに,牛乳は中性に近い弱酸性の飲み物なので,リトマス紙は写真のように緑のままです。

 

 ヨーグルトを沸騰させています。

透明な水分と乳性の部分が分離してきました。

 

 

 そして1日そのまま・・・・ (右から冷蔵庫,常温,煮沸のものです) 

      

                    いざ計測開始!

 pHは常温(今の季節は日向などが良いですね)だと,ほぼ封を切ったばかりのヨーグルトと同じになりました。

 冷蔵庫で保管したものは,牛乳のpHに近く,煮沸したものはその中間でした。

  ちなみに,2日目の常温保管のシャーレは揺らしても波立たないくらいに濃厚なヨーグルトになっていました。リトマス紙も酸性の示す黄色になっていました。

 

 なかなかデザートを食べる中では意識しない乳酸菌の活躍を調べることができました。


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