My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

スペイン中央郵便局と中央銀行-マドリッド(3)

2010-01-09 16:32:37 | ●スペイン旅行

前日バルセロナからの夜行バス強行軍でそのままマドリッド観光に突入していた私は、プラド美術館を3時間見て回ったら力尽きてしまい、結局レイナ・ソフィア美術館には行かずにホテルに帰ることにした。

それで明け方まで12時間近く寝てしまい(美味しい夕ご飯も食べずに・・・失敗した)、朝早くからレティーロ公園を観光することにした。

駅はプラドと同じ、Banco de España (スペイン銀行)駅で降りる。
この駅だけど、出るとこんな壮麗なお城のような建物が建っていてびっくりするんだよね。

何かと思ってガイドブックを見ると、「スペイン中央郵便局」とか書いてあって更に驚き。
なぜ郵便局がこんなエラソーな建物に入ってるのか。
ヨーロッパって、郵便局系で成功してるのってドイチェポスト(DHLなど)と、せいぜいラ・ポステ(フランス)くらいじゃなかったっけ?
後は、民間サービスのほうがよっぽど素晴らしく、信頼できるために、競争に負けてしまったところが多い、という記憶だったが・・・

と思って友人のスペイン人のMariaに聞いてみると、
「ん?スペイン郵便局なんて何にもやってないよ。民間のサービスを皆使ってるし。
 あー、建物ね、あれね、来年からスペイン中央銀行になるのよ。」
と言っていた。

どこの国も郵便は大変ですな。

で、現在のスペイン中央銀行はこんなの。

かっこいいよね。

正面玄関入り口にはスペインの国旗がはためいています。

彫刻が精細で美しい。

ついでに、近くのレティーロ公園の近くにある独立記念門はこちらです。

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3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
公共の建物 (Yoshi)
2010-01-13 14:59:26
Lilacさま、

公共の建物で建築としても美しいものが多いというのがヨーロッパの良いところですね。特にこの郵便局、手紙を出すのが楽しくなりそうです!色々とカフェとか郵便図書館とか資料室とか作ったらどうかなあ。でもお金のない役所や法人がこういう古い建物をメンテナンスするのは大変だろうなあと思います。いずれにせよ、中央銀行になって保存されるのなら、良かったですね。

ヨーロッパって、門が凄いですね。この独立記念門もきれいです。都市が城塞で守られていた名残でしょう。Yoshi
 (Lilac)
2010-01-13 19:45:30
Yoshiさま

>特にこの郵便局、手紙を出すのが楽しくなりそうです!

確かにそういう考え方もありましたね。
素直に楽しめばいいんですね。

>色々とカフェとか郵便図書館とか資料室とか作ったらどうかなあ

それで思ったんですけど、日本の郵政窓口会社も、コンビにだけじゃなくて、カフェ併設したら面白いかもしれませんね。
「行くのが楽しくなる郵便局」みたいな。
いけるかもしれません。

>都市が城塞で守られていた名残でしょう

なるほど。パリの凱旋門も、出来た頃は城壁都市などではなかったのですが、門ですしね。
戦争に勝ったり独立したときに、まず門を作る、というのは都市国家などの名残・伝統なのかもしれませんね。
門と行進 (Yoshi)
2010-01-13 20:22:58
Lilacさま、
 カンタベリーの郵便局は本屋チェーンW. H. Smithの2階の一部を使っていますが、郵便局って独立した建物としてあるよりも、色々な活動の出来るところで(例えばショッピング・モールとか)、郵便も扱ってくれた方が便利ですね。でも、どうやったって斜陽産業でしょうけど。

>戦争に勝ったり独立したときに、まず門を作る、というのは都市国家などの名残・伝統なのかもしれませんね。

それで思い出したんですが、中世末期から近代初期にかけて、王の都市入場は一種の儀式として行われ、行進や扮装、様々の見せ物、韻文で書かれた詩・賛歌などの朗読、音楽演奏などを組み合わせた一大スペクタクルとして催されることがしばしばありました。そうした時には、大きな山車とか仮設舞台が作られたりもしますが、都市の門は重要なコンポネントのひとつだったと思います。各地の凱旋門もそうした伝統の上にあるのかなとも思います。また、その背景には、都市を現世のエルサレムに見立て、聖書におけるキリストのエルサレム入場をモデルとする観念がありそうです。イギリス王なんか、英国国教会の長ですから尚更ですね。Yoshi

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