My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

宿題をやれ!?-Do your homework

2009-08-26 18:09:14 | 6. 英語論・英語学習

「Do your homework」という言葉を良く聞く。
文字通りには、「宿題をやれ」ってことなんだけど、「自分のやるべきことをやれ」という意味で使われる。
で、そこにはもう本来の、「宿題」という意味は無く、
完全に「Do your own business」という意味で使われてることを最近知った。

この言葉を一番最初に聞いたのは、アメリカに来てからで、1学期のMBAの組織論の授業のとき。
人と交渉するために、一番大切なのは何か、と言う話で、先生が「Do your homeworkだよ」と言っていた。
先生が、その前に説明してたのは、事前に「敵を知り、己を知る」じゃないけど、
相手のことを事前に良く調べておくのは、交渉時には大切だよ、という話をしていて、
それを先生は「Do your homework」と表現していたので、
「ふーん、相手を調べるってのは、宿題みたいなものだから、ちゃんとやっとけってことかな」
ってことかな、と思っていた。
(当たらずも遠からず)

シリコンバレートレックで、VMwareっていう、バーチャライゼーション(仮想化コンピューティング)では有名な大企業をたずねたときのこと。
学生の誰かが、バーチャライゼーションって何?と聞かれたのに対し、正確に答えていたので、
"Oh, you look you've done your homework" (おお、ちゃんと宿題はやってきたみたいだね)
と言われて評価が高かった。
要は、訪れる企業が何をやってるかくらいは調べておくのが宿題みたいなものなので、そう表現したのだと思っていた。

そんなわけで、何となく宿題と結びつけて考えていたのだけど、
日本語の「朝飯前」という言葉に、朝飯の意味が全く無いのと同じように、
Do your homework に「宿題」の意味が全く無い感覚で、アメリカ人が使ってる、
ってことがわかったのは、インターン先の上司が頻繁に使うから。

気になって
「Do your homeworkって、宿題みたいなものだから、ちゃんとやれって意味なのか?」
と聞いたら
「あー、確かに宿題って言葉は入ってるけど、単に自分のやるべきことをやれという意味だよ」
と言われた。

更に、日本人が英語の教科書でならう「Do your own business」は、
最近のアメリカ人は「自分のことをやれ」という意味では余り使わないらしい。
っていうか、「Do your own business」は、本当に自分の事業を始める、という意味で使われたりするらしい。
(ここがシリコンバレーだからか?)

がーん。
じゃあ、今まで私の頭の中でDo your own businessだったものは、今日からDo your own homeworkと言った方が、今風だということね。
とにかく、またしても、日本の教科書とのギャップ。
言葉は生きているのですね。

それにしても、ちょっとばかり、意味に違いがあるんじゃないかな、という気もしますが。

いずれにせよ、Do your homeworkも、Do your own businessも、ちょっと強い(Harsh)な言葉なので、使うときは気をつけたほうが良いらしいです。

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