いやー。
最終学期が始まったわけですが、思いのほか忙しい。
特にTAの仕事が。
ビジネス&経済系の書きたいネタが溜まっていて、書きたいんですが、あーゆーのって書くと結構時間かかる。
だから今日は時間無くって。
ですが、楽しみにしている人も多いかと思うので、時間出来たら頑張って書きます。
今日は、私が今学期TAをする授業について紹介。
15.365 Disruptive Technology: Predator or Prey?-破壊的技術:喰うか喰われるか
これはMBA向けの授業で、私が昨年の春学期に受けていた授業。
実は、この授業での発言やレポートが良かった、ということで、私は先生から直接TAにスカウトされたのでした。
英語ネイティブでもないのに、ありがたいことだ。
余談だけど、MIT Sloanの場合TAの半分くらいが、前年に受けていた授業で先生の覚えめでたかった人のスカウト。
TAどおしは情報交換してるからお互い良く知ってるけど、普通の学生から見ると、「いつの間にか決まってる」感じに見えると思われる。
先学期と今学期はTAの非ネイティブ率が高く(それだけ非ネイティブが優秀だってことなんだが)、
ネイティブ学生を中心に「何で!?」という声が広まってるがそういう理由です。
残り半分は公募。
(公募、と言っても全員にアナウンスするのは少なく、前年の似た授業で成績がAだった人だけが対象だったりする)
1年生の必修の授業(補講をTAが受け持つ)と新しい授業のTAはたいがい公募で、面接をして採用される仕組みだ。
余談終わり。
この授業では、前半でUtterback先生のDominant DesignやSカーブにまつわる一連の考え方など、産業全体でのイノベーションの視点を勉強する。
後半は、クリステンセンのイノベーションのジレンマ-つまり企業視点でのイノベーションの扱いを学ぶ。
ミクロ・マクロ両面からのイノベーションのダイナミクスについて学べる、というわけ。
ゲスト講演者も結構豪華。
クリステンセン氏のほか、IBMで長らくメインフレーム事業部長だった方などなどがいらっしゃる。
実は24回の授業の中の半回分を私が受け持つことになっている。
私がやってる修士論文の内容について話すことに。
どきどき。
ちゃんと準備しないと。
授業の他に、グループプロジェクトがあって、これが採点のメインになる。
グループでひとつの産業を選んで、研究し、最後に30ページ以上の論文を提出する、というもの。
産業のでどのようにDominant designが決まり、どのような企業が業界リーダーになっていったのか、
R&D戦略やパテントなどはどう影響してるか、などを研究する。
研究を進めるための、キークエスチョンがまとまってるので、それを参考に進めると、深堀りできる仕組み。
15.965 Technology Strategy for SDM-技術戦略論
もうひとつの授業は、SDM(スローン・デザイン・マネジメント)という、技術経営を中心に学ぶ方々のための必修の授業。
ここには、エンジニアなどを10年以上行ってきた方で、「そろそろ経営の方を」てな感じで会社から派遣された方がメイン。
SAPのCTO直前の人とかが普通にいるので緊張する。
SDMの方は1年間のうちに修士論文を書いて卒業しないとならない。
だから、この授業でも「研究ことはじめ」という感じで、論文を読みこなすのがメインだ。
一回の授業で課される論文が2,3本。
更に、自分の興味テーマに沿った論文をいくつか読んで、レビューをするのが宿題となる。
自分の興味にそって、先行研究をしっかり勉強するのが、研究の第一歩だからね。
学問とは積み上げなのだ、特に文系は。
まさに研究準備のための授業、という感じ。
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で、今日は先生とミーティングした後、明日の教材とかを色々Web上にアップロードしたり、
突然履修を決めた学生をAddしたり、学生の人々にアナウンスを流したりなどしてました。
それで、今から自分の明日の授業のための予習・・・。
TAもあって、授業もあって、はやっぱり大変。
これからちゃんと両立できるのか、不安になる。
明日の授業は朝8時半から。
頑張ります。
MIT Sloanの学校見学は、MIT Sloan 101から受け付けていますので、そちらにご連絡下さい。
http://web.mit.edu/sloanjapan/101/index.html
お待ちしてます
こちらも読みたいのは山々なんですが、書いた後のメンテ(コメント等)も考えると、忙しい時にはキツいですよね。
それにしてもゲスト後援者うらやまし杉です。