すみのえのきしによるなみよるそへや
ゆめのかよひちひとめよくらむ
むらさめのつゆもまたひぬまきのはにきりたちのぼるあきのゆふぐれ
世の中は常にもがもな渚漕ぐ天のお舟の綱手かなしも
よのなかはつねにもかもななきさこくあまのをふねのつなてかなしも
みよしののやまのあきかぜさよふけてふるさとさむくころもうつなり
こぬひとをまつほのうらのゆふなぎにやくやもしほのみもこがれつつ
はなさそふあらしのにはのゆきなくてふりゆくものはわかみなりけり
かせそよくならのおかはのゆふくれはみそきそなつのしるしなりける
ひともおしひともうらめしあちきなくよをおもふゆえにものおもふみは
みちのくのしのふもちすりたれゆへにみたれそめにしわれならなくに
はなのいろはうつりにけりないたつらによかみよにふるなかめせしまに
わひぬれはいまはたおなしなにはかたみをつくしてもあはむとそおもふ
なにはかたみしかきあしのふしのまもあはてこのよをすくしてよとや
きみかためはるののにいててわかなつむわかころもてにゆきはふりつつ
ちはやふるかみよもきかすたつたかはからくれないにみつくくるとは
