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ホームセンター戦国時代 東北で出店攻勢

2015年12月03日 00時19分29秒 | 学習支援・研究
ホームセンター戦国時代 
東北で出店攻勢

12:13河北新報

ホームセンター戦国時代 東北で出店攻勢


ホームセンター戦国時代 東北で出店攻勢
(河北新報)

 
東北でホームセンター(HC)の競合が激しさを増している。
サンデー(八戸市)とダイユーエイト(福島市)は
新規出店で勢力を拡大。
人口107万都市の仙台では全国チェーンに対抗し、
地元のダイシンが全店改装で差別化を図る。
「戦国時代」を生き残るのはどこか。
(八戸支局・岩崎泰之)

<小商圏に小型店>
サンデーは10月、十和田市郊外に「ホームマート(HM)十和田湖店」を出店した。
小商圏人口5,000を見込む小型店で、
2013年9月登場のHMでは14店目。
人口減少が顕著な地域に積極的に展開する。

十和田湖店は広さ約990平方メートルで既存HMと同規模だが、
レイアウトを一新した。
食料品が正面入り口に、工具などは奥に並び、
印象はスーパーマーケットに近い。
11月には岩手県に同様の2店を出し、
大型店を含む同社の店舗数は
来春までに100店に達する。
 
サンデーの14年度売上高は約470億円。
東北に本社を置くHCで最大。
ことし9月には山形県などに19店を持つ子会社ジョイを吸収合併した。
川村暢朗社長(57)は「北東北だけでは東北で一番とはいえない。
HMを20年までに100店舗にする構想もある。
仙台圏、東北全域で出店を続ける」と攻めの姿勢だ。

<仙台圏も視野に>
福島、山形両県を中心に北関東を含め63店舗を擁するダイユーエイトも、
年2、3店のペースで新規出店を進める。
正社員数を減らし人件費抑制も徹底する。
サンデーより多い人口2万〜3万を小商圏に位置付ける。
売り場面積は約3,300平方メートルが主軸だ。
三瓶善明専務(62)は「人口減少が進めば
人口2万〜3万の地域に人が集まる。
この規模だと全国チェーンの大型店もない」と説明する。
ことし1月に秋田県にHC4店舗を持つ日敷(湯沢市)を子会社化し、
秋田県北への進出を検討する。
来年夏には登米市に宮城県内3店舗目を出し、
さらに仙台市や名取市を念頭に先発組の店舗間の
「狭商圏」を狙った戦略を練る。

<品ぞろえを転換>
東北では11年の東日本大震災を機に全国チェーン進出が活発化。
特に仙台市は売り場面積8000平方メートル以上の大型店がひしめく。
ダイシンはことし7月までに宮城県内全店を改装し、
男性・プロ向けの品ぞろえを女性・家族向けに切り替えた。
約1,650平方メートル前後の開放的な店内には
パズルやおもちゃも並ぶ。
 
仕入れ担当者は「仙台は既にオーバーストア。
従来のHCでは太刀打ちできなかった。
ソフト面の差別化が重要だった」と言う。
同社によると、既存店の立地条件の良さという強みもあり、
減少傾向だった売り上げは15年度、前年度比5%増の
84億円を見込むまで回復した。
新規出店の予定はないが、
小型店舗の可能性は模索するという。

チェーンストア全盛の時代、HCはどうなるのか。
サンデーの川村社長は
「マーケットがある限り出店を継続する。
原点である住まいの分野に特化した専門店も試したい。
小売りには消費者の生活に対応した変化が常に求められる」
と気を引き締める。

[メモ]
ホームセンターは1970年代前半に現在の形態になり、
全国に広まった。近年は
ドラッグストアやコンビニエンスストアとも競合する。
ホーマック(札幌市)などの親会社で
国内最大手のDCMホールディングス(東京)が
ことし7月にサンワドー(青森市)を完全子会社化したように、
業界の再編が進むとの見方もある。



サンワドーの店舗展開

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