シャッター通り、
2年半で空き屋ゼロ
qBiz 西日本新聞経済電子版
9月24日(火)10時45分配信
写真:シャッター通り、2年半で空き屋ゼロ
さまざまな人が集まるようになり、
空き店舗が無くなった北高架商店街
JR別府駅北側の高架下にある築47年の小さな商店街
「北高架商店街」に異変が起きている。
2011年3月には全13店舗のうち
9店が空き店舗という典型的な「シャッター通り」だったが、
若手商店主の出店が新たな出店を呼び込み、
今月5日の美容室の開業で空き店舗はゼロに。
カフェや雑貨、服飾など若者向けの店舗に老舗の飲食店も混在、
老若男女が集う商店街の店主たちは
「にぎわいを一過性にせず、周囲にも広げたい」と張り切っている。
■復活の象徴に
商店街は1966年、駅周辺の高架化とともに開業。
約50メートルの通路両側に4~8坪ほどの小さな店が並び、
当初は全てが飲食店だった。しかし、
別府観光の衰退とともに空室が増え、老朽化も重なり、
管理会社には解体して駐車場にする考えもよぎっていたという。
流れを変えたのは2人の商店主の出店だった。
木部真穂さん(42)は同商店街に思い入れのあった地元出身の夫とともに
2011年4月、商店街入り口の角地にカフェを出店。
「より多くの人が集う場所にしたい」と店内に作家の芸術作品を展示。
夜などは別の人に店を貸し、カフェバーに姿を変えた店は
昼とは違う客層も集めている。
地元出身の日名子英明さん(43)は同年8月にレコード店を開店。
「古くて暗くて決していい物件ではなかった。
北高架が別府の衰退の象徴のように感じられたからこそ、
あえて出店して街の復活の象徴にしようと思った」と理由を語った。
■イメージ一新
2人は商店街のイメージの一新に乗り出す。
木部さんは管理会社の協力を得て、地元の画家に依頼し、
商店街の壁や柱に絵を描いた。
日名子さんは昨年4月から毎週土曜日に商店街の通路で
フリーマーケットを開催。新たな客を商店街に呼び込むのに成功。
さらに出店者が商店街を気に入り、洋服店を開店。
昨秋は空き店舗を地元の芸術イベントの会場に。
訪れた別府市の山形裕子さん(41)が
「駅に近いし、個性的な商店や経営者がいることも魅力的」と
その空き店舗に今年1月に雑貨店を開店するなど、
若手店主の出店が相次いだ。
■不思議な空間
新たに出店した店主がファッションショーを開くなど、
斬新なイベントが相次ぎ、商店街には客足が絶えない。
このような若手店主の取り組みに、1978年から
ラーメン店を営む広戸敏雄さん(69)は
「さびれていた商店街に活気が戻った。
若い店主には『大いにやって』とお願いしている」と歓迎。
フリーマーケットに出店した日出町の山田彩さん(35)も
「おしゃれな店も昔ながらの店もあり、
新鮮さも落ち着きも感じられる不思議な空間が魅力」と気に入っている。
しかし、北高架が栄えても、別府の中心街には空き店舗が多い。
日名子さんは「商売を続ける姿を見せることで
『別府に店を出したい』と考える人を増やしたい」と話している。
西日本新聞社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130924-00010000-qbiz-bus_allより
2年半で空き屋ゼロ
qBiz 西日本新聞経済電子版
9月24日(火)10時45分配信
写真:シャッター通り、2年半で空き屋ゼロ
さまざまな人が集まるようになり、
空き店舗が無くなった北高架商店街
JR別府駅北側の高架下にある築47年の小さな商店街
「北高架商店街」に異変が起きている。
2011年3月には全13店舗のうち
9店が空き店舗という典型的な「シャッター通り」だったが、
若手商店主の出店が新たな出店を呼び込み、
今月5日の美容室の開業で空き店舗はゼロに。
カフェや雑貨、服飾など若者向けの店舗に老舗の飲食店も混在、
老若男女が集う商店街の店主たちは
「にぎわいを一過性にせず、周囲にも広げたい」と張り切っている。
■復活の象徴に
商店街は1966年、駅周辺の高架化とともに開業。
約50メートルの通路両側に4~8坪ほどの小さな店が並び、
当初は全てが飲食店だった。しかし、
別府観光の衰退とともに空室が増え、老朽化も重なり、
管理会社には解体して駐車場にする考えもよぎっていたという。
流れを変えたのは2人の商店主の出店だった。
木部真穂さん(42)は同商店街に思い入れのあった地元出身の夫とともに
2011年4月、商店街入り口の角地にカフェを出店。
「より多くの人が集う場所にしたい」と店内に作家の芸術作品を展示。
夜などは別の人に店を貸し、カフェバーに姿を変えた店は
昼とは違う客層も集めている。
地元出身の日名子英明さん(43)は同年8月にレコード店を開店。
「古くて暗くて決していい物件ではなかった。
北高架が別府の衰退の象徴のように感じられたからこそ、
あえて出店して街の復活の象徴にしようと思った」と理由を語った。
■イメージ一新
2人は商店街のイメージの一新に乗り出す。
木部さんは管理会社の協力を得て、地元の画家に依頼し、
商店街の壁や柱に絵を描いた。
日名子さんは昨年4月から毎週土曜日に商店街の通路で
フリーマーケットを開催。新たな客を商店街に呼び込むのに成功。
さらに出店者が商店街を気に入り、洋服店を開店。
昨秋は空き店舗を地元の芸術イベントの会場に。
訪れた別府市の山形裕子さん(41)が
「駅に近いし、個性的な商店や経営者がいることも魅力的」と
その空き店舗に今年1月に雑貨店を開店するなど、
若手店主の出店が相次いだ。
■不思議な空間
新たに出店した店主がファッションショーを開くなど、
斬新なイベントが相次ぎ、商店街には客足が絶えない。
このような若手店主の取り組みに、1978年から
ラーメン店を営む広戸敏雄さん(69)は
「さびれていた商店街に活気が戻った。
若い店主には『大いにやって』とお願いしている」と歓迎。
フリーマーケットに出店した日出町の山田彩さん(35)も
「おしゃれな店も昔ながらの店もあり、
新鮮さも落ち着きも感じられる不思議な空間が魅力」と気に入っている。
しかし、北高架が栄えても、別府の中心街には空き店舗が多い。
日名子さんは「商売を続ける姿を見せることで
『別府に店を出したい』と考える人を増やしたい」と話している。
西日本新聞社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130924-00010000-qbiz-bus_allより