就職活動 学生の志向に地域性は!?
経済界
2015年12月13日 12時00分 (2015年12月13日 17時55分 更新)

ローカル本や、地域性に着目したバラエティ、
県民性による性格判断等々を楽しむ方も多いかと思うが、
日本狭しと言えど、地勢や自然環境は多様であり、
それぞれの歴史やそこから生じた風習・生活様式、
さらには現在盛んな産業などから、
考え方や気質も異なっている。
たとえば、文理選択を迷う高校生に対し、
工業が盛んな東海地方では『理系』を、
近代日本の転換期に多くの政治家・経済人を輩出した九州地方では
『文系』を薦めるという話など、
教育に関する志向・方針にも、地域間による差異があるようだ。
では、「企業」「就職」に関する志向はどうだろう?
直近数年では、景況感・求人倍率の上昇により就活生の「大手志向」
「安定志向」は高まっているが、地域別の志向はどうだろうか。
全国7地域に分けて、傾向を探ってみよう。[提供:経営プロ]
「大手志向」は大都市で高い
17年度卒では、67.3%が「絶対/できれば大手に行きたい」と回答している。
地域別に見ると、大手志向が最も高いのは「関西」(75.0%)、
次に「関東」(68.1%)となっており、
大手企業の本社が多く存在する大都市を抱える地域では
大手志向が特に高い傾向となった。
一方、最も回答が少なかった中国/四国(37.5%)であり、
「関西」の半分の回答率である。
各地域における企業の存在が影響した結果であると考えられる。
では、「安定志向」についてはどうだろう。
「『会社の魅力』で最も重視するものは何か」と質問をしたところ、
全体で最も回答を集めた項目は「安定している」(39.7%)、
次に「経営者・ビジョンに共感」(28.8%)と続いている。
全体回答上位2項目についての各地域の回答比率は下記である。
■安定している(全体: 39.7%)
1位:中国/四国 :50.0%
2位:東海 :49.0%
3位:近畿 :45.7%
4位:関東 :38.0%
5位:北海道/東北:35.4%
6位:九州/沖縄 :30.6%
7位:信越/北陸 :28.6%
■経営者・ビジョンに共感(全体:28.8%)
1位:信越/北陸 :33.3%
2位:関東 :31.2%
3位:近畿 :31.0%
4位:北海道/東北:25.0%
5位:九州/沖縄 :20.4%
6位:東海 :19.6%
7位:中国/四国 :8.3%
「安定している」の回答率が高いのは、
「中国/四国」「東海」であり、全体回答より、
1割程度、回答率の低い「九州/沖縄」
「信越/北陸」と2割程度の乖離がある。…
一般的に「安定志向」といわれるが、
地域ごとの特徴はあることが分かった。 また、
「安定志向」が高い地域では、
「経営者・ビジョンに共感」の回答率が低いのも特徴である。
「新卒一括採用」といえど、
自社の採用戦略を練る際には、
活動地域の地域性への考慮も必要な要因かもしれない。
【調査概要】
調査主体:みんなの就職活動日記(楽天株式会社)
調査企画:HR総研(ProFuture株式会社)
調査対象:2016年卒業予定の大学生・大学院生
調査方法:WEBアンケート
調査期間:2014年11月20日~11月26日
有効回答:839名(文系562名、理系277名)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20151213/Keizaikai_18851.html
経済界
2015年12月13日 12時00分 (2015年12月13日 17時55分 更新)

ローカル本や、地域性に着目したバラエティ、
県民性による性格判断等々を楽しむ方も多いかと思うが、
日本狭しと言えど、地勢や自然環境は多様であり、
それぞれの歴史やそこから生じた風習・生活様式、
さらには現在盛んな産業などから、
考え方や気質も異なっている。
たとえば、文理選択を迷う高校生に対し、
工業が盛んな東海地方では『理系』を、
近代日本の転換期に多くの政治家・経済人を輩出した九州地方では
『文系』を薦めるという話など、
教育に関する志向・方針にも、地域間による差異があるようだ。
では、「企業」「就職」に関する志向はどうだろう?
直近数年では、景況感・求人倍率の上昇により就活生の「大手志向」
「安定志向」は高まっているが、地域別の志向はどうだろうか。
全国7地域に分けて、傾向を探ってみよう。[提供:経営プロ]
「大手志向」は大都市で高い
17年度卒では、67.3%が「絶対/できれば大手に行きたい」と回答している。
地域別に見ると、大手志向が最も高いのは「関西」(75.0%)、
次に「関東」(68.1%)となっており、
大手企業の本社が多く存在する大都市を抱える地域では
大手志向が特に高い傾向となった。
一方、最も回答が少なかった中国/四国(37.5%)であり、
「関西」の半分の回答率である。
各地域における企業の存在が影響した結果であると考えられる。
では、「安定志向」についてはどうだろう。
「『会社の魅力』で最も重視するものは何か」と質問をしたところ、
全体で最も回答を集めた項目は「安定している」(39.7%)、
次に「経営者・ビジョンに共感」(28.8%)と続いている。
全体回答上位2項目についての各地域の回答比率は下記である。
■安定している(全体: 39.7%)
1位:中国/四国 :50.0%
2位:東海 :49.0%
3位:近畿 :45.7%
4位:関東 :38.0%
5位:北海道/東北:35.4%
6位:九州/沖縄 :30.6%
7位:信越/北陸 :28.6%
■経営者・ビジョンに共感(全体:28.8%)
1位:信越/北陸 :33.3%
2位:関東 :31.2%
3位:近畿 :31.0%
4位:北海道/東北:25.0%
5位:九州/沖縄 :20.4%
6位:東海 :19.6%
7位:中国/四国 :8.3%
「安定している」の回答率が高いのは、
「中国/四国」「東海」であり、全体回答より、
1割程度、回答率の低い「九州/沖縄」
「信越/北陸」と2割程度の乖離がある。…
一般的に「安定志向」といわれるが、
地域ごとの特徴はあることが分かった。 また、
「安定志向」が高い地域では、
「経営者・ビジョンに共感」の回答率が低いのも特徴である。
「新卒一括採用」といえど、
自社の採用戦略を練る際には、
活動地域の地域性への考慮も必要な要因かもしれない。
【調査概要】
調査主体:みんなの就職活動日記(楽天株式会社)
調査企画:HR総研(ProFuture株式会社)
調査対象:2016年卒業予定の大学生・大学院生
調査方法:WEBアンケート
調査期間:2014年11月20日~11月26日
有効回答:839名(文系562名、理系277名)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20151213/Keizaikai_18851.html