さてさて、京都旅行記を…
京都御所から車までの道のりに何やら猪を祀っている神社に出くわします。
以前より、「なんで神社で猪を祀っているのだろうか?」と気にかかっていたのですが、どうやら猪は“摩利支天”という仏様の化身だそうです。
興味本位でその神社に入ってみることにいたしました…
その神社は正式名称を『護王神社』といい、前述した“摩利支天”とは関係ありませんでした。
“摩利支天”とは関係ないのですが、猪を祀ってあるのは何故かといいますと…
説明すると長いので省略!!
まぁ、猪は足腰が強いということで、足腰難儀回復のお守りが販売されていました…

ジョギングが趣味である僕としては購入しないわけにはいきません!!
現在、このお守りは車に吊るしてあります。
そして、車に向かう途中にちょっとした雑貨屋さんがあったので寄ってみたところ、蔵のようなところでこじんまりとしたギャラリーが開かれていました…
そのギャラリーには10点程の絵とアルバムに入った普通サイズの写真と一人の学生さんがちょこんと座っていたのです。
僕はそこにある絵数点と写真に興味を持ちました…
平日であったこともあり、その蔵のような空間には僕と学生さん二人きりでした…
その学生さんも暇そうだったので、話しかけてみることにいたしました。
僕 「この絵とか写真は、あなたの作品なんですか?」
学生さん 「あ、はい。そうなんですよ。」
僕 「あの金魚の絵の色遣いが素敵ですね。」
学生さん 「あれは、僕もすごく気に入っているんです。」
僕 「あ、やっぱり?すごく綺麗だもんね。」
学生さん 「ありがとうございます…。(あなたは)学生ですか?」
またですか!!
その前の週は、沖縄でお酒を購入するのに身分証の提示は求められてしまいますし…
ええ加減にしてくださいよ!!
29歳っていうたら、もうええ頃、おっさんですよ!!
僕の本当の年齢を伝えたら、学生さんは随分と驚いていました。
30分程、この学生さんと話をしたのですが大変楽しかったです。
美術大学の授業のこと…
京都という街や文化遺産のこと…
作品のテーマのこと…
作品に人の性格が顕れるということ…(柔らかい印象を受ける作品の作者はやっぱり柔らかい印象をもっているそうです。)
作品に作者の人生や思いが詰まっているということ…(学生さんは、「最近ようやくわかるようになった」と言っていました。僕はさっぱりです!!)
部屋が作品だらけで、床が抜けそうであるということ…
特に興味深かったのは、デッサンをした後にモノの見方が変わったという話…
学生さん 「僕が、生まれて初めてデッサンをしたのは、中にスプーンが入っているエビアンのペットボトルだったんです。」
僕 「へぇ、そうなん?スプーンが中に入っているだけで違うもの?」
学生さん 「全然、違いますよ。僕、全然描くことができませんでした。自分が、それまで、如何にモノをちゃんと見ていなかったが思い知らされましたよ。」
僕 「へぇ~、やっぱ描くとなると違うんやねぇ…」
学生さん 「それ(デッサンして)以来、モノの見方が激変しました。デッサンする前と後で、モノの捉えた方が全然違うんです。」
僕 「僕はモノをちゃんと見ることができているかどうか、ちょっと自信がないなぁ…」
学生さん 「(デッサンを)されてみたらいいじゃないですか。楽しいですよ。」
僕 「それは、無理!!」
そんな会話をしていると、お客さんがたくさん来られたので、学生さんに「今日は楽しかったです。ありがとう。」と言って。その場を離れました。
「無理!!」とそのときには言いましたが…
彼が見ている世界を覗いてみたいので、「いつかデッサンに挑戦してみるのもいいかな?」と思っています…
ちなみに彼の作品は…
とっても、素敵でしょう?