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TEENAGE FANCLUB

先日、姉と電話した。「お互い、自分を表現してないね。」と嘆き合った。と、いうことで始めたブログです。

高知の魔物と台風と… (そして伝説へ…)

2006-01-10 22:19:57 | 青い春
さてさて、前日しこたま飲み、夜更かししていた僕らは泥のように眠りこけていたのですが、たつおさんとTちゃんの訪問で目を覚ましました。

彼らの第一声は、「おい!!おまえら置いて行くな!!」でした。

前日の後輩Kとほとんど一緒ですね…

起きてみると、Tちゃんの顔は未だ落書きだらけでした。



ひとしきり僕らは談笑いたしました…

Tちゃんが『チャッピー』という所々に赤いパーツを使用した自分の原付(彼の身体には不釣合いな…)を指差して、

「これは、『赤い彗星』だ!!」

と断言しており、その言葉に「マジっスか!?」と後輩達が笑っていたのを憶えています。



そして、たつおさんとTちゃんが帰ることになりました。

ここで、僕らはビックリ仰天いたしました。

Tちゃんが、顔の落書きを落とすことなく帰ろうとするではありませんか!!(彼のヘルメットはハーフメットで顔が丸出しです)

僕が、「Tちゃん、顔洗わんでいいの?」と尋ねたところ…

「これで帰った方がええがやろ!?」

と、彼はのたまいます。

そして、本当に落書きだらけの顔で「ブブーン」と原付に乗って帰ってしまいました。(信号待ちしていたら、横に付けられた車の人にマジマジと落書だらけの顔を見られたそうです。「さすがに気まずかった」と、彼は後に話してくれました。)

この時点で、後輩達のTちゃんの評価は『酒豪』ではなく『豪傑』に変わっていました…



その後、後輩M、T、Kを駅まで見送り、彼らはバスで帰って行きました。

本当に本当に、彼らの高知上陸はとんでもないものでした…



ここで後日、判明したことを箇条書きいたしますね。


※Tちゃんが次に会った時に、「おい、minoon。Kに最初に会った時に『お近づきのしるしです!!』言うて、四千円くれたがやけど、やっぱ受け取れんから返しといて。」と言ってきました。

Tちゃん…。そんなの受け取らないでくださいよ…


※帰りのバスの中で後輩Tが限りなく憂鬱な顔していたので、後輩Mが「Tっけん、どうしたん?」と尋ねたところ、「いやな、Mちゃん。親に『高知に行く』って言うたら、『何で、こんな大事な時期に!?』(僕らの高校は近隣では有名な進学高でした。さらに彼らは受験生であり、その時丁度中間テストか期末テストの直前であったのです。)って、猛反対されたから、『高知に行きます』っていう書置きだけ残して、黙って来てしもうたんじゃ…。家に帰ったら何言われるかと思うと…」と教えてくれたそうです。

後輩Tよ…。そこまでしなくても…


※後日、後輩Mの手紙に「高知で強打した膝を一応病院で診てもらったら、出てはいけない物質が出ていて、『精密検査受けなさい』って言われた!!マジ、やばい!!」と書いてありました。帰省した際に、そのことを尋ねたところ、Mは「え?精密検査?行くわけないがん!!」と言っておりました…

後輩Mよ…。そこは行こうよ…


※彼らは「もう二度と高知に来ないから!!」と大暴れいたしましたが、まさか、そのうち後輩Tが高知大を受験し、後日、僕の部屋の隣に住むことになろうとは…
このときには誰も思っていませんでした…



そして…

その後、高知にてTちゃんという『豪傑』に出会った後輩M、T、Kは地元にて、

「高知にはとんでもない『豪傑』がいる!!」と、噂いたしました。

その噂は噂を呼び、高知より遠く離れた土地でとんでもないことになってしまったようです…

後日、後輩Mから僕宛てに手紙が届きました。

その手紙を開封してみると…

『高知の魔物』という、Mが描いたのTちゃんの似顔絵(?)が同封されていたのです!!



この『高知の魔物』、何やら片手で人の頭を握りつぶしております!!

さらに、何やらナマズのような髭が生えております!!

しかも、かなりTちゃんに似ています!!



しばらくすると、後輩Mから再び手紙が届きました。

その手紙を開封してみると…

『KING OF MONSTER』という、Mが描いたTちゃんの似顔絵(?)が同封されていました!!



この『KING OF MONSTER』、何やら片腕がフック船長のような鉤になっております!!

さらに、小さく『腹が減ったの図』と書いてあり、鯨をまるまる一匹要求しております!!(高知ならではの心温まるお話ですね…)

しかも、表題を見る限り『魔物の王様』になっております!!

しかし、ちっともTちゃんに似ていません!!



僕の地元では、誰に聞いても、

「『高知の魔物』?あぁ、Tちゃんのことでしょ?そんなの、幼稚園生でも知っているよ!!」

と言われるほど、有名になってしまいました。

Tちゃんは高知より遠く離れた僕の地元で『豪傑』ではなく、『高知の魔物』として伝説となったのです…




そう!!まさしく、これこそが…


『そして伝説へ…』


高知の魔物と台風と… (魔物)

2006-01-09 20:50:14 | 青い春
さてさて、昨日の続きです…



学部の友人であるたつおさんが僕の助けを求める電話を受け、すぐに来てくれました。

そして、後輩Mの膝の具合を見て…

「折れてはいないと思うけど、こりゃあ腫れ過ぎやにゃあ…。うちの親の知り合いに医者がいるき、一応そこに行って診てもらおう。」

と言ってくれました。

僕は、「なんて頼りになる男なんだろう!!ありがとう!!たつおさん!!」と思いました。

それを聞いた後輩Mがのたまった言葉は…

「医者など、絶対行かん!!」でした。

僕とたつおさんは思ってもみなかった言葉に驚いてしまいました。

二人で後輩Mを説得したのですが、後輩Mは、

「医者なんかに行って、『絶対安静!!』とか『飲酒厳禁!!』とか言われたら、せっかく高知に遊びに来たのが台無しになる!!てこでも動かんぞ!!」

と主張します。

こうなってしまっては、どうしようもないので僕らは後輩Mの主張を受け入れることにしました。



ちょうどその時、後輩Kが帰ってきました。第一声は、

「置いて行くなよ~」

というものでした。

そりゃそうだ!!見知らぬ土地で放置されたらたまりません!!

それにしても、よく帰ってこれたなぁ…

後輩Kに事情を説明すると、「大変じゃがん!!途中に薬局があったから湿布買ってくる!!」と言って、すぐに冷湿布を購入して来ました。

僕と後輩Tは、「Kの土地勘はすげぇ…」と感心したのを憶えています。



僕らは後輩Mに、「せめて冷湿布だけでもしてくれ!!」と頼み込みました。

後輩Mは、「わかった、わかった、(湿布)するけん。それよりも、たつおさん先輩も加わったことじゃし、飲み直そうで!!」と、のたまいます。

僕らも、案外本人が平気そうなので心配することをやめました。

そこで、宴が再開されたのですが、僕ら4人のハイテンションさに、たつおさんは困惑していました。

いきなり、しらふの人が酔っ払い連中の中に放り込まれたら困るわなぁ…

そこで、学部の友人Tちゃんを呼ぶことになりました。

Tちゃんは、「すぐ行くき」と言ってくれました。

ただ、彼の家は僕の部屋から原付で片道30分くらいかかります。

彼を待つ30分の間に、たつおさんが外でタバコを吸いながら(僕らはタバコを吸わなかったので、気を使ってくれたのです)、「Tちゃん、早く来て~!!」と情けない声で叫んでいました。

僕とたつおさんは、これからやって来るTちゃんが、どれほど『酒豪』であるかを、後輩達に説明しました。

その話を聞いて、彼らの眼が輝いてきました。どうも、『酒豪』というモノに一種の尊敬の念を抱いているようです。

彼らは、『酒豪』を迎えるために彼らなりの準備を始めました…



そして、とうとうTちゃんがやって来ました。

後輩Tは、黒のタンクトップ姿で、流しで食器を洗いながら「いらっしゃい!!」と満面の笑みで出迎え、

後輩Mは、これまた黒のタンクトップ姿で、奥から「どうぞどうぞ、奥へ」と部屋の奥に誘い、

後輩Kは扇風機のネットを頭にかぶって「はじめまして!!」とTちゃんの手を握って挨拶をしていました。(どうやら、これらが彼らの準備だったようです…)

Tちゃんは彼らの様子を見て、

「いやっ!!この人たち気持ち悪い!!」

と言っていました。



そして、6人での宴が始まったのです!!

まず、僕はTちゃんに後輩達を紹介することにいたしました。(たつおさんには紹介を終えていたので…)

僕    「Tちゃん、紹介するわ。こいつが…」

Tちゃん 「minoon、えいえい。必要ない。」

僕    「え?」

Tちゃん 「(一人づつ指差しながら)タンクトップ1号、タンクトップ2号、それから、ネットマン!!お~ほっほほほほ!!」

後輩MとTはタンクトップ姿で、後輩Kは未だ扇風機のネットを頭に被っていました。それにしても、見たままやんか…

「それでは、不都合であろう」と、ちゃんと紹介したのですが、彼は『タンクトップ1号・2号』、『ネットマン』でほぼ通しました…



紹介も終わった時点で、後輩MがTちゃんに、

「先ほどより、minoon先輩とたつおさん先輩からTちゃん先輩が『酒豪』であるということを懇々と教えられました。そこで!!本当にTちゃん先輩が本当に『酒豪』なのか実証して見せて欲しいのです。…これで飲んでみてください。」

と言って、僕の台所(つーか、流しの下)から取ってきたアルミのボールを手渡そうといたします。

Tちゃんはそれを聞いて、

「こんなんで、飲めるかぁ!!!」

と、そのアルミボールを弾き飛ばしました。

僕は心の中で、「そりゃ、そうだよなぁ…。このアルミボール結構容量あるし…」と思っていたならば、Tちゃんは僕の部屋の押入れをゴソゴソと探り(彼はすっかり僕の部屋に何がどこにあるのか把握しておりました)、探り当てたものを僕らの目の前に『ドンッ』と置き、

「これで!!」

満面の笑みでのたまいました!!

その探り当てたものとは、青色のポリバケツでした!!

僕らは一同、「マジですか!?」と大仰天してしまいました!!

後輩Tが、「それでは僕らが飲むお酒が無くなってしまうので、これ(アルミボール)で勘弁してください!!」と頼み込みました。

僕らも、「うんうん」と同意したため、Tちゃんは、

「仕方ないにゃあ…」

と納得してくれました。(本気でポリバケツで飲む気だったんだろうなぁ…)

後輩MとTは、Tちゃんにアルミボールを持たせ、ビールと日本酒を一緒に1対1の割合で注ぎ込みました。

そして、Tちゃんが飲む前に皆で記念撮影いたしました…

Tちゃんは、「じゃ、(いただきます)」とのたまった後、まるで戦国武将が大杯を乾かすようにそのアルミボールの中身を瞬く間に乾かしてしまいました。(後に聞くと、やはりビールと日本酒の1対1のチャンポンは激マズだそうです…)

このアルミボール一気を目撃した後輩たちは、どうやらTちゃんを『酒豪』と認めたようで、軽く尊敬の念すら抱いているようでした。

そして、当然、彼らはTちゃんから返杯をくらっていましたけど…



宴のなかで、季節外れの台風の話題になりました。

その話題のなか、Tちゃんがこうのたまいます…

「普通、台風いうたら、太平洋から北上してくるもんやけど、今回のはどうやら違うらしい。瀬戸大橋を渡って、南下してきちゅう。しかも、複数で!!」

そして、後輩M、T、K、そして僕を順繰りに指差しながら…

「台風が、1…、2…、3…、4!お~ほっほほほほ!!」

と、高らかに笑い声を響かせていました。

僕は、「Tちゃん…、僕は高知に住んでいるのですが…。まぁ、確かにこいつらは台風並みだなぁ…」と心の中で思うのでした。



そのような宴も「そろそろ場所を変えたいなぁ…」ということになりました。

僕とたつおさんが相談した結果、近所に『ノウグン』と呼ばれる変わり者の一つ上の先輩(女性)がいるので、そこに行こう!!ということに決定いたしました。

途中で酒を買い足し、彼女のアパートに向かいました。

ノウグンの隣の住人は僕らの同級生でしたので、「騒いでも許してくれるだろう」という考えもあってのことです。

このアパートに向かうにあたって、後輩MとTはタンクトップをTシャツやラガーシャツに着替えておりました。

Mは、「もうこれでTちゃん先輩も『タンクトップ1号』とは呼ばんじゃろう。」と思っていたようでした。

しかし、Tちゃんはどうも名前を覚える気がないようで、Mが着ていた緑色のTシャツを見て、『グリーンマン』と新たに命名しておりましたが…



ノウグンの家でも大騒ぎして、しこたま酒を飲みました。

Tちゃんは梅酒の原液のパックを一人でグイグイ飲んでいました。

それを飲みつつ、後輩どもにお酒を勧めていきます…

彼はコップになみなみと注いだ日本酒を後輩Tに勧めていました。

後輩Tはそれまでに、こんなに酔ったことがないらしく、

「Tちゃん先輩、これ以上飲んだらヤバイっすよ!!いや、ホントに。」

と許しを乞うていたのですが、Tちゃんが彼の鼻先までコップを持っていき、

「高知の水が飲めんがか!?」

と一喝したため、後輩Tはコップ一杯の日本酒を一気に飲み干しておりました…

その後、彼は立ち上がれなくなってしまい、ずーっと、「こんなに飲んだの初めてじゃあ…。う~ん、う~ん…」と呟き続けていました。

僕らは後に「日本酒を水と言い切るのだから、Tちゃんの家には蛇口が四つあって、水とお湯と冷酒と熱燗がそれぞれ出るようになっているに違いない!!」と、話し合ったのを憶えています。



僕らは談笑していたのですが、Tちゃんがいつまでたっても、自分のことを『グリーンマン』と呼ぶのが我慢できなくなったのか、後輩MがTちゃんの胸ぐらを掴んで、「ええ加減、名前覚えっちゃ!!」と叫ぶ一幕もありました。

でも、やっぱりTちゃんは『グリーンマン』と言っていましたが…



そんな『酒豪』も睡魔には勝てなかったようで、「グウグウ」いびきを掻いて寝てしまいました。

僕とMは、そんなTちゃんに落書きをすることにいたしました。

絵心があるMは次から次へとTちゃんの顔に落書きをしていきます。

ぶっとい眉毛、ぶっといもみあげ、とんでもない髭、額には肉マーク、まぶたの上には見開かれた目、身体には各部分の名称を…(腕には『うで』、右手には『みぎて』という風に)

さらには、彼のTシャツをまくしあげ、お腹に割れた腹筋を書いてみたりしました。

それは、落書きの領域を超えて、Tちゃんというキャンパスに描くアートになっていました。

僕らは大爆笑しながら、記念撮影をしようとしたところ…

「僕も混ぜえっちゃ!!」と、立ち上がれなくなった後輩Tが床を転がってこちらにやってきます。

本当に立ち上がることもできなくなった後輩Tの様子に大爆笑した後、僕らはTちゃんという芸術作品と共に記念撮影をいたしました。



そのような感じで、夜遅くまで、ノウグンの部屋にいたのですが、7人もそこで雑魚寝するのは、ちと狭いと判断した僕らは「グウグウ」寝ているたつおさんとTちゃんをノウグンの部屋に置いて僕の部屋に戻ることにいたしました。

そして、「今日、おっもしろかったなぁ…」と話しながら夜道を歩きました。

僕らは部屋に戻ると、すぐに眠りに落ちてしまいました。

このようにして、嵐のような一日は終わったのです…


高知の魔物と台風と… (台風)

2006-01-08 22:27:49 | 青い春
こんにちは!!

今日はいつもの三倍増しの気合で書き綴ろうと思っているminoonです。

なにせ、これから書こうとすることは、僕がブログを始めた当初より「最も書きたい!!」と思っていたことなのです!!

楽しんでもらえたら幸いです…



あれは僕が大学1回生の夏のことでした。

高校時代の陸上部の後輩であるM、T、Kの三人が二泊三日で高知に遊びに来ることになりました。

当時、僕は普通自動車免許を持っておりませんでした。

ですので、僕を含めた4人の移動手段を思案したのですが、学部の友人であるたつおさんに荷台つきの自転車を借りることにしました。(この自転車、たつおさんが友人に借りていたものでした。いわゆる、又貸しですな…)

僕の自転車にも荷台があったので、これで4人の移動が可能になりました。



夜になって高知に到着した彼らを、僕は駅まで迎えに行ったのですが、彼らは、初の高知上陸にかなりハイテンションになっていました。

高知大学の前に『ジャンボたこ焼き』という看板を掲げた、たこ焼き屋がありました。まぁ、ありがちなネーミングです。

彼らはそれを見て…


後輩M  「minoon先輩!!あれ見てや!!『ジャンボたこ焼き』じゃて!!『ジャンボ』言うからには、やっぱタコ1匹まるまる入っとんかなぁ?!」

僕    「あんなぁ…」

後輩T  「Mちゃん!!タッパー持参せんと持って帰れんらしいで!!」

後輩K  「Tっけん、それマジで!?」

後輩T  「マジマジ!!見たもん!!」


そのハイテンションぶりに圧倒されてしまいました…



しかし、その夜僕らはイマイチはしゃぎ切れず不完全燃焼のまま床に就くことになりました。

今、考えると、この初日の不完全燃焼がまずかったのだと思います…



その時ちょうど、高知に季節はずれの台風が来襲しており、翌日起床すると雨が降っていました。

僕らには移動手段は自転車しかありません。

雨の中、どこかに行く気にはなりませんでした。

しかし、彼らの心の中で「せっかく高知に来たのに不完全燃焼で終わるのか?!いや、終われるわけがない!!」という考えが働いたのでしょう。

朝10時であるというのに、後輩Mが、

「先輩!!酒飲むぞ!!」と叫びます。

その号令とともに、僕らは近所の酒屋で酒を買い、宴の準備を整えました。

この辺の記憶は曖昧なのですが、写真が残っています…

写真を見る限り、ひどい宴であったようです。



2時頃にもなると、僕らは理性というものを頭の中から追いやることに成功していました。

そこで、誰かが「高知大学に行ってみようや!!」とのたまいます。

僕らはそれぞれ二人乗りで高知大学に向かいました。(この頃にはすこうし雨が小降りになっていました…)

休日でしたし、台風も来ていることもあり、高知大学のキャンパスには人はほとんどいませんでした。(吹奏楽部の方がちらりほらりと練習していましたが…)

大学のキャンパスに着いてから、それぞれが好き勝手に動き始めました。

Kは最初から行方不明になり、Tの姿は視界にあるのですが何をしているのかはわかりません。

僕は基本的に後輩Mと一緒にいたのですが、ひどいものでした…



後輩Mは、

「先輩!!台風ってすごいなぁ!!ゴミ箱が飛びょうるで!!」

と言いながら、大学のキャンパスにあるゴミ箱(公園とかに置いてある鉄カゴのやつ)をバンバン投げていました。

僕も酔っ払っていたので、「ホンマじゃ!!すげえ!!」と大爆笑していました。

彼は、さらに自転車をガシガシ漕ぎ、「パッ」と飛び降り、壁に「ガッシャーン!!」と激突させて、

「先輩!!台風ってすごいなぁ!!自転車が勝手に動いとるで!!」と大爆笑していました。(ちなみに激突したのはたつおさんの自転車です…)

そして、壁に激突した自転車を頭上高く持ち上げ、

「先輩!!台風ってすごいなぁ!!自転車が飛びょうるで!!」

と言った後、「ポイッ」と僕の方へ投げ捨ててしまいました。(これも当然たつおさんの自転車です…)

普段ならば止めるのですが、僕も酔っ払っていました。

その自転車を僕も拾い上げ、

「風と逆方向の方に自転車が飛びょうるで!!マジ、台風すげえ!!」

とのたまい、後輩Mの方へ投げ捨てました。(たつおさんの自転車です…)

その後しばらく、僕と後輩Mは「あ~はっはははは!!」と大爆笑しながら、ドッジボールのように自転車を投げ合いました。(たつおさんのです…)

ボコボコになった自転車はもう乗ることは不可能となってしまったので、その場に放置することにしました。(たつおさん、スマン!!)



その合間に後輩Mが、後輩Tが自動販売機の前にいるのを見て、近づいてみたところ

「何でな!?何でな!?」

と、Tがキレ気味で呟いていたそうです。

後輩M  「何しよん?Tっけん」

後輩T  「あぁ、Mちゃん。さっきからずーっとお茶を買おうと思って、100円玉を(自販機に)入れよんじゃけど、何回やっても『チャリン』って落ちてくるんじゃ!!壊れとんじゃろうか?この自販機?」

後輩M  「どれどれ…。Tっけん!!1円玉二枚入れて何買おうしようったん!?そりゃ、買えんで!!」

後輩T  「マジで!?ホンマじゃ!!Mちゃん、ありがとう!!Mちゃんが来てくれんかったら、僕、ずーっと1円玉入れ続けようったわ!!」



これは、後にTに聞いたのですが、ふと気づくと、後輩Mが一人ではとても持ち上げることができないような標識(タイヤにコンクリートを流し込み、標識を差し込んだもの)を軽々を振り回し、自転車置き場に置いてある自転車を軒並みぶち倒していたそうです…

確実に犯罪です…



再び後輩Mと学内で暴れていたら、学部の一つ上のJ先輩が通りがかりました。

J先輩  「何しゆうが?minoon」

僕    「あっ!J先輩、後輩が地元から遊びに来てて…。あいつ、Mといいます。」(その時、TもKもどこかに行っていました。)

後輩Mはすごい勢いで僕とJ先輩の方に近づいて来て、その途中で高知大の花壇の花を
「ブチッ」と引き抜き、

「お会いできて光栄です!!これはお近づきのしるしです!!」

とJ先輩にその花を手渡しました。

J先輩は、「あ、ありがとう…」と花を受け取った後、「こいつらヤバイ!!」と思ったのでしょう。そそくさとその場を去って行きました。

しらふでしたら、僕でもそうします…



J先輩が去った後、まだまだ酔っ払っている僕は、その辺にある放置自転車を学内に流れている小川に放り込みました。(これは、たつおさんの自転車ではありません)

Mがそれを見て、意外にも、

「先輩、そりゃおえん!!」と言い、小川に飛び込み自転車を拾い上げようとしました。

しかし、何かしらに引っかかって持ち上がらないので、すぐに諦めてしまいました。

ここで、Mの頭に黒い考えが浮かびます。僕に向かって、

「minoon先輩!!こんなところで泳いだらおえんって!!おえんって言うとるがん!!マジ、ダメだって!!」

といった内容の言葉を投げかけ続けてきます。

要するに、「泳げ!!」と言っているわけです。

仕方ないので、僕はその場でパンツ一丁になり、その小川に飛び込み身体を流れに浸しました。

身体を流れに浸してみて気づいたのですが、その小川にはとても泳ぐ水深はありませんでした。ですので、「浅過ぎ!!(泳ぐのは)無理!!」と、のたまったところ、さすがのMも断念したようです。

この小川の近くで吹奏楽部の方が練習していたので、全て目撃されていたと思いますが、何も言われませんでした。

僕がその立場でも、知らんふりすると思います…



その後、後輩Tと合流し、後輩Kもどこからか帰ってきたので(後に、どこに行っていたのかKに尋ねたのですが、「記憶が全然ない!!俺、皆と一緒におらんかったん?」とのことです)、4人でグラウンドに向かいサッカーをいたしました。

理性のない4人によるサッカーです。

内容も理性のないものでした…

すこうしヤバイので記載を控えますね。



そして、再びKが姿を消します。

残りの3人は、「そろそろ部屋に帰ろうか?」ということになりました。

「K君は?」と誰かが心配したのですが、「何とかなろう」と言って、置いて帰ることになりました。

当時、僕らは誰も携帯電話なんて持っていませんでした。

ですので、僕らとKは連絡する手段は無かったので(Kが僕の家電話の番号を憶えていたら別ですが、憶えているはずがありません)、道に迷ったら、決して「何とかなろう」ということにはなりませんでした。

酔っ払いって怖いですね…



さて、後輩Mが自転車を運転し、僕が荷台に乗りました。

もう一台の自転車は『台風のせい』で壊れたので、もう乗ることができません。

後輩Tがあぶれて走っており、「待ってんや!!」と言うのを全く無視して、MはTを置いてぶっ飛ばしていました。

僕らは「あ~はっははは!!」と大爆笑していました。

すると、間もなく目の前に幅10mもない川が見えました。

またもや、Mに黒い考えが浮かびます…

「minoon先輩、広い川があるで…」

台風が来たこともあり、川は濁っていたのですが僕は仕方なく、今度は上だけ服を脱ぎ、その川に身体を浸し泳ぎました。(深さは膝くらいだったと思います)

Mはそれを見て、大爆笑をして、こうのたまいました…

「先輩!!最高!!部屋に行って、カメラ取ってくるけん、ここで待っとてんな!!」

そして、自転車をすっ飛ばして部屋に向かって行きました。

その後、待てども待てども、Mは帰ってきません。

いくら夏といえども、台風の風が濡れた身体を冷やします。

通りがかりの犬の散歩をしているおじさんに不審そうな目で見られたのを憶えています。

すっかり酔いも醒めてしまい、僕は「てくてく」歩いて部屋に向かいました。



部屋に帰ってみると、後輩MとTが

「あ~はっはははは、あ~はっはははは」

と大笑いしております。

僕は放っておかれて風にさらされたこともあり、キレ気味で(この頃はまだ若かったので…)

「迎えに来いよな~!!ずーっと待っとったろうが。」

と文句を言いました。

それでも、彼らは

「あ~はっはははは、あ~はっはははは」

と大笑いしています。

僕は、「何がおかしいんなら?」と尋ねたところ、後輩Mが自分の膝(右か左かは忘れた)を指差して、こうのたまいます…

「は、腫れすぎ!!折れとるかも…」

Mの膝を見たところ、確かに尋常でなく腫れて青黒くなっていました。

どうして、このようなことになったか尋ねたところ、

僕を川に残して、部屋に向かったMは別のルートを通っていたTと合流し、Tが自転車を運転しMは荷台に乗ったそうです。

そして、僕の部屋に向かう途中、巨大なトラックが横を通り過ぎたのでMは「危ない!!」と思い、自転車の荷台から飛び降り、アスファルトにしこたまニーパッドをかましてしまったのです。

部屋に帰って、膝を見てみたら、尋常でなく腫れ上がっています。

あまりの腫れ上がりように、Mは笑いがこみ上げてきて、Tもそれにつられて笑い始めてしまい、二人で涙が出るほど大爆笑していたところ、僕が帰ってきたそうです。

後輩Mは泣き笑い状態で、こう僕にのたまいました…

「先輩…、やっぱ地球は強かった!!圧敗してしもうた!!あ~はっははは!!」



酔っ払っている僕は冷静な対処が難しいと判断し、友人であるたつおさんに電話で助けを求めました…

たつおさんは「すぐ行くき」と言ってくれました。

そして、未だ大笑いしているMとTと共に、たつおさんを待つことにいたしました…


実は…

2006-01-05 22:03:31 | 青い春
朝起きたら、もの凄い雪でびっくりしました!!

久しぶりに「てくてく」歩いて出勤しましたよ…



さてさて、先日帰省した際にアルバムを見返したところ…

画像の写真が出てきました。

「クスッ」と思い出し笑いをしてしまいました。

ということで、今日はこの写真にまつわる話をいたします。



あれは、僕が社会人2年目の夏のことでした。

大学の学部の友人たつおさんの就職先が決定し、「もうこれまでのように自由気儘にはできないなぁ…」と、のたまっていました。

そこで、「じゃ、働き出す前に遊びに行こうぜ!!」ということになり、当時、鳥取で働いていた同じく大学の学部の友人Kのところに遊びに行くことになりました。

僕ら3人は居酒屋でしこたま酒を飲み、二軒目では3人ともつぶれてしまい閉店間際に店員さんに「お客さん、お客さん」と起こされる始末です…

余談ですが、僕はその店の前の道路で、まるで自分の部屋かのように寝転がっていて、車に轢かれそうになったそうです…(これが、ホントの『轍の下』ですな…)



そして、翌朝僕達3人は二日酔いで多少しんどい身体をなんとか動かし、お好み焼きを食べました。

その後、午後より仕事のあるKは出勤し、僕らは「せっかく鳥取に来たのだから…」ということで、鳥取砂丘に行くことにしました。



鳥取砂丘に到着してみた感想は…


「広っ!!」でした。


「こんなところが日本にもあるのだなぁ…」と、しみじみと感じました。

僕とたつおさんは大はしゃぎいたしました!!

砂丘を砂漠ということにして、ペットボトルの水を飲み干してしまった遭難者のふりして写真を撮ったり…

友人Kが「あれは『絶望の丘』だ!!」と断言する急斜面を登ってみたり…(その急斜面を登っているのは僕ら以外は子供しかいませんでした…。山があったら登るのが登山家のはずなので、あの時は鳥取砂丘に登山家はいなかったのだと思います。)

その急斜面を登り切ると画像のような風景が眼下に広がりました…

『絶望の丘』の頂上がかなり高さであることが、これでわかると思います。



その頂上から、下を見下ろしたところ、砂丘の砂を掘って何やら字が書いてありました。

子供の心を未だ持ち続けている僕は、たつおさんに「ここにおってや!!下に行って地上字を書いて来るから!!」と言って、『絶望の丘』を駆け下りて行きました。

「何か砂を掘る板とか無いかなぁ?」と周りを探したのですが、さすが観光地です。そのようなゴミはありませんでした…

仕方ないので手で掘ることにいたします。

中腰でガンガン砂を掘りました…

ところで、僕の下の名前は『実(みのる)』といいます。(そのため、『ミノ~ン』やら『みーくん』やらと呼ばれています。)

ですので、砂丘に掘ろうとした字というのは『実 たつ』でした。



一方、僕が必死こいて砂丘に字を掘っているのを「ホゲ~」と見ていた、たつおさんですが、横で見知らぬカップルが次のように話しているのを聞いたそうです。


女性  「ねえねえ。あそこで砂を掘って字を書いている人いるでしょ?あれって、絶対プロポーズよ!!」

男性  「えぇ?どういうこと?」

女性  「この砂丘の頂上のどこかに彼女がいて、あの男の人が砂を掘っているのを見ているのよ!!文章は『実は、ずっと前から好きだった!!結婚してくれ!!』とかよ、きっと!!」(この時点では、僕はまだ『実』の字しか掘れていませんでした。)


『絶望の丘』でそのような会話がなされているとは露知らず、僕はどんどん掘り続けていきます。


男性  「うん?『実は…』じゃないみたい。『実たつ』?」

女性  「ホントね…、何かしら?」


このお二人、それでも「プロポーズに間違いない!!」という考えは揺らぐことがなかったようです…



僕が目的の『実 たつ』と掘った後、その場から手を振りながら、


「たつおさ~ん!!」


と大声で叫んだところ、たつおさんも


「おお~い!!」


と返事をして、画像の写真を撮ってくれました。



横で見ていたその見知らぬカップルは、ビックリ仰天していたそうです。

僕が大声で呼びかけたので、「プロポーズの相手はどんな女性なの?!」と周りに目を光らせてみたら、返事をしたのはすぐ横の男じゃありませんか!!

きっと、次のような会話が交わされたはずです!!(ここからは僕の想像です…)


女性  「どういうこと?どういうこと?…そういうことなの?」

男性  「そういうことだよ…。」

女性  「そう…。お二人幸せになればいいわね…」

男性  「そうだね…。グイッ(←彼女の肩を引き寄せる音ね)僕達も…」

女性  「えぇ…」

(以上、想像終わり)


たつおさんはそのカップルを横で見ていて「大変楽しかった!!」と言っておりました。



世の中、ちょっとした思い込みで、とんでもない誤解を生むもんだなぁ…


それぞれのシングルベル…

2005-12-25 02:45:56 | 青い春
メリークリスマス!!

皆様、良いクリスマスをお過ごしでしょうか?

今日は、二つばかし変わったクリスマスの過ごし方についてお話いたします。



一話目

クリスマスを二、三日過ぎた頃、後輩Tと話をしていたのですが…

後輩T  「minoon先輩、知っとる?」

僕    「何を?」

後輩T  「K先輩(国体に出場するようなスゴイお方です…)なんじゃけど、クリスマスイブの日に、120mダッシュ×24本のトレーニングを一人でやったらしいで。」

僕    「それって短距離選手にとっては地獄のメニューじゃない?」

後輩T  「めっちゃキツイ練習で!!でも、K先輩は『このメニューを途中で挫けたら、クリスマスに屈したことになる…』て言うて、全部こなしたらしい。やっぱ強い選手は違うわ…」

僕    「クリスマスでも何でも、自分を鍛える理由にしちゃうんだね…。すごいな…」



二話目

僕が大学1回生か2回生のクリスマスのことでした。

部屋でなにかしらをしていたら、友人Tちゃんが急に訪ねて来て、

「おい!minoon!シャンパン買うてきたぞ!!シングルベルを祝おうや!!」

と、のたまいます。

僕らはカップにシャンパンを注ぎ…

「かんぱ~い!!メリークルシミマスー!!あーはっはははは!!」と大笑いして乾杯いたしました。

そして、二人でシャンパンが入ったカップを乾かして後…

Tちゃん  「じゃ、帰るきね。」

僕     「えぇ!?あなた、これだけのために来たの?」

Tちゃん  「うん、そう。悪いが?」

僕     「いや、悪くはないけど…」(彼の家は僕のアパートから原付で30分くらいかかります…)

彼は僕の部屋の滞在時間10分足らずで、お家に帰って行きました…

たった10分足らずのために、移動を往復1時間かけたのか…

しかも、このクソ寒い中…




K先輩もTちゃんも『シングルベル』をものともしないユーモアと強さがあるようです…

それにしても、世の中には変わった人がいるものですぇ…


怒りのシングルベル同好会

2005-12-24 10:25:30 | 青い春
メリークリスマス!!

今日はクリスマスイブですね。

皆様、素晴らしい聖夜をお過ごしください。



さて、昨日に『シングルベル同好会』についてお話いたしました。

今日のエピソードは、その後のお話です…



学部の友人たちとシングルベル同好会をしたということを、部活の友人であるOG君にお話したところ、彼は「それ、良い!!それ、良いよ!!minoon、俺らもシングルベル同好会開こうや!!」と、のたまいます。

その年以降、毎年クリスマス前には陸上部の独り身の寂しい男を集めて飲み会が開かれることとなりました…(今も引き継がれてたら、ウケルぞ!!)

ちなみに学部の友人たちとのシングルベル同好会は翌年以降開催されることはありませんでした。(彼女ができたり、それぞれが忙しくなったりとで…)



毎年、部活のOG君主催で執り行われるシングルベル同好会ですが、なぜか僕はあまり参加しなかったような気がします。忙しかったのかもしれません。

ですので、これは後輩Tに聞いたことなのですが…


後輩T 「minoon先輩!!聞いてや!!」

僕   「どうしたん?そんなに興奮してからに。」

後輩T 「先輩が参加せんかった○×の部屋で開催されたシングルベル同好会なんじゃけど、OGさんが主催じゃがん?」

僕   「うん、そうやねぇ。」

後輩T 「OGさん、後輩連中に恋愛話や失恋話とか聞いて、『うわー、それ辛え~。メリー・クルシミマス!!』とか言って、はしゃいどったんじゃけど…」

僕   「あぁ、彼そういうの好きじゃもんなぁ。俺も好きじゃけど…」

後輩T 「問題はここからなんじゃ!!」

僕   「何かあったん?…もしかしてケンカとか?」

後輩T 「そんな可愛いもんじゃないで!!」

僕   「えぇ、マジ?」

後輩T 「…OGさん、本当は彼女がおるらしいで…。それなのに、シングルベル同好会主催して、人の恋愛話根掘り葉掘り聞き出しとんで!!それで、自分はイブは彼女と過ごすつもりなんで!!」

僕   「なんじゃ~、それ?!」

後輩T 「何か!?俺らはOGさんの手のひらの上で踊る猿なんか!?」

僕   「その時、『ククク…、このバカどもが!!俺の手のひらの上で何も知らずに楽しそうに踊ってやがる。ま、俺はイブは彼女と熱い夜を過ごすんだけどな…。ご愁傷様、チーン。』とか心の中で思っとたんで、きっと!!
いや、絶対そうじゃ!!

後輩T 「OGさんの胸ぐら掴んで、『てめぇの血は何色だぁー!?』って尋ねたくなるよ。」

僕   「絶対、緑色じゃ!!そうに違いない!!」

後輩T 「それじゃ、『ピッコロ』じゃんか…」



許すまじ…、OG君…

「え?どう許さないのか?」って?

そりゃあ、パフェのひとつでも奢ってもらって、恨み言のひとつでものたまうんですよ。

楽しそうでしょ?


シングルベル同好会

2005-12-23 11:53:26 | 青い春
この大雪で新潟では大停電だそうですね。

ということは、石油ファンヒーターもエアコンもこたつも使えないということですね…

僕らはもう電気無しでは暮らせないのかもしれませんねぇ…



さてさて、明日はクリスマスイブですね!

それにまつわるお話を一ついたします…



あれは僕が大学一年生の時のことでした。

友人Tちゃんと大学の講義を受けていたら、彼が僕に一枚の紙を渡してきます。

「何だろう?」と見てみたところ、こう書いてありました…(全文記載しますね。)



シングルベル同好会 ’97(※1)
~男だらけの鍋大会!!ホロリもあるよ~(※2) 

◎今年もこの季節がやってきました。(※3)
つきましては結成式を行いたいと思いますので、皆様お誘い合わせの上おこし下さい。

12/19(金)(※4)
 6:00~START 
定員 : K本邸に入れるだけ 
会費 : 時価


あのHideもやってくる!!
Hideと朝まで語り明かそう。
(※5)

友情出演 : Toshi(※6)

☆ メリー ・ クルシミマス ☆(※7)



これは「クリスマス前に寂しい独り身の男共で集まって飲み明かそう!!」という企画を友人Tちゃんが立て、そのお知らせです…

この『シングルベル同好会 ’97』のお知らせですが、なかなかのこだわりとツッコミどころで満載です。それについて、※印にそって説明いたしますね。


※1
なにゆえに『部』ではなく『同好会』かというと、Tちゃん曰く、
「『部』にしたら、まるで『シングルベル』を本気で活動しているみたいだからいかん!!『同好会』ぐらいのいつでも抜けることができる組織にしておくべきだ!!」とのことです。

※2
このフレーズは、『女だらけの水泳大会!!ポロリもあるよ』をもじったものと思われます。たぶん…

※3
『今年も~』って、あなた!!
『も』なんですか?
つまりは『来年も』ってこと?

※4
なにゆえに、クリスマスイブその当日ではなく、『12/19』という微妙な日にちかというと、心の奥底に「イブ当日は、もしかしたら…」という、淡く切ないおバカな男心が働いてしまったから…

※5
『Hide』とは、普段あまりつるまないN澤君が参加してくれることになり、彼のファーストネームに『ひで』がついていたから…(フルネーム忘れちゃった)

※6
『Toshi』とは、当時の連れにN野というファーストネームに『とし』がつく者がいたから…(これまたフルネーム忘れちゃった)

※7
えぇ!?苦しまなくてはならないのですか!?



僕らはこのチラシを生協でコピーし、参加者に配布いたしました。

大変楽しかったです…(飲み会自体はどんな感じか、ほとんど忘れてしまいましたが…)




それにしても…

講義中にこんなおバカで熱いお知らせを作成するTちゃん、あなたは…

そして、そのおバカなお知らせを未だに大事に保存している僕は…

いったい…


雪だるま

2005-12-22 23:53:19 | 青い春
今日、朝起きたらビックリです!!

またもや大雪じゃありませんか…

夜10時ぐらいに仕事を終え、自分の部屋にたどり着きました。

部屋に入ろうと思ったのですが、アパートの前に踏み荒らされていない綺麗な雪があったので、雪だるまを作ってみました。

当初の予定より随分大きくなってしまいましたが…

ちなみに目と鼻がニンジン(ちゃんと包丁で切った)、口はせんべい(半分は僕が食べた)、帽子はボール(台所にあった)、マフラーは本物!!(直前まで僕が巻いていた)

う~ん、力作…



さてさて、雪だるまで思い出したエピソードを…

あれは、僕が高校3年生の2月くらいのことでした…

その頃になると、3年生は受験のため学校にあまり来なくなります。

そのため、2年生が3年生の代わりに教室の掃除することとなるのです。

そんな期間に、後輩Tが僕にこんな話をしてくれました。


後輩T  「このまえ、minoon先輩の教室を掃除しに行ったんじゃけど、何かベランダに雪だるまが作ってあったんよ。
でな、それを見た○×君が『受験生はおとなしく勉強しとれ!!』って言った後、
『チェストー!!』って言って、その雪だるまにかかと落としして、木っ端微塵にしとったで。」


僕    「何で、そんなことするん!?」


後輩T  「いや、先輩、あんなんが目の前にあったら、(かかと落とし)してしまうのも仕方ないで。」


僕    「あれ作ったの俺なんじゃけど!!
受験生が雪だるま作ったけんて、何が悪いんな!?」


後輩T  「僕じゃないよ!!僕がやったんじゃないよ!!○×君がやったんで!!」



受験生でも、雪だるまくらい作ってもいいじゃないですか…

そう思いません?




それにしても…

昔も今もやっとることがあんまり変わらないなぁ…

僕…


「やることあるよな?」

2005-12-20 23:16:04 | 青い春
先日の大雪の際、皆様いかがお過ごしになられたでしょうか?

雪だるまのひとつも作りたかったのですけどねぇ…

さて、今日は大雪で思い出したエピソードをお話いたします。



あれは、僕が高校二年生の時のことでした…

朝、登校するとき、雪は積もっていなかったのですが、授業を受けているうちに『しんしん』と降り続け、下校時には大層積もっていました。

そのため、校内放送で「今日は部活動を行うことを禁じます。速やかに下校してください。」という指示が出されました。

大雪で足元が不安定な上、暗くなってから下校するのは危険だと判断したのでしょう。正しい判断であったと思います。



仕方ないので部室に置いてある荷物を取って、おとなしく帰ろうとした、その時です…


「minoonせんぷぁ~い!!」


と叫びながら、後輩Mがこちらに向かってきます。


後輩M  「めちゃめちゃ捜したで!!もう帰ってしもうたんかぁ思うたがな!」

僕    「そんなに慌てて、どうしたん?」

後輩M  「『どうしたん?』じゃ、なかろうが!!周りを見てみい!!」

僕    「周り?一面、雪じゃけど…」

後輩M  「そうじゃ!!雪じゃ!!こんだけ降っとんじゃけぇ、雪合戦
せん手はなかろう?」

僕    「マジ?」

後輩M  「嘘言うて、どうするんなら!?Tにもminoon先輩捜してもらってるから、『見つかった!』って言わんとな…」


そんなこんなで、皆が下校している最中、僕と後輩Mと後輩Tは雪合戦をすることになったのです。(ほとんど無理矢理やけど…)

一つ問題があります…

3人ではチーム分けができないということです。

そこで、僕らは下校している人を雪合戦に誘うことにいたしました。



3人で校門や自転車置き場に向かう知り合いに声をかけます。

多くの人に声をかけたのですが、大雪の最中、雪合戦をしようなんて物好きはなかなかおらず、軒並み断られてしまいました。

そこで、後輩Mは趣向を変えたのか、下校しようとしている彼の友人のA川君を掴まえて、こうのたまいました。


後輩M  「A川、今日やることあるよな?

A川君  「もちろん!!雪だるまに雪合戦、そりにスキー、雪うさぎにかまくら…。
Mちゃん、俺、今日寝れんで!!

後輩M  「さすが、A川!minoon先輩、4人目ゲット!!」

A川君  「え?雪合戦?ゴメン!!俺、今日体調悪くて…」


結局、A川君には断られてしまいましたが…

即座にあのような切り返しができるA川君にビックリいたしました。



3人に諦めの色がちらりほらりとし始めたそのときです。

テニス部所属の『ほっくん』と呼ばれる人物が、

「雪合戦?いいよ、やっても。」と、言うではありませんか!!

とうとう4人となりチーム分けを行い、雪合戦開始です。

チームは後輩Tと後輩M、僕と『ほっくん』となりました。

ここで、課題となるのは『ほっくん』は後輩Tと後輩Mの同級生であって、僕は全くの初対面であるということ…

もうちょっと考えてチーム分けしようや、本当に…

まぁ、『ほっくん』は大変気さくな人柄を持っており、すぐに打ち解けたのですけれども…



僕らは、ぎゃあぎゃあ大騒ぎしながら雪合戦をしました…

雪をバケツに詰めて相手にぶっかけたり…

そこらへんに落ちている板を盾代りにしたり…

雪玉の中に石を詰めてみたり…(後輩Mの仕業です)

全身雪まみれになってしまいました…



生徒は皆帰ってしまった学校での雪合戦…

なかなか乙なものでしたよ…



今度、雪が降ったら久しぶりにしてみるかなぁ?雪合戦を…

誰か、一緒にやりません?


「どうして、そこまでして入りたかったの?」

2005-12-07 21:36:13 | 青い春
画像はこの前、散策した山道のお寺です。

ツルツルの人が少林寺拳法の修行してそうな感じです…



一昨日に、友人O君と共に1回生と偽って飲み会に参加した話をしました。

その飲みの前に、O君は後輩Kと全く同じことをしていました…

今日は、そのことについて話したいと思います。



高知大には、新1回生同士が入学前に仲良くなるために入学式のすこうし前に、『グループリーダー』(略してGL)と呼ばれる上級生のもとに集まり、親交を深めるというイベントがあります。

昼間はゲームをし、夜は当然飲み会です!!

その飲みに友人O君と後輩Kが参加したのです(ちなみに僕はアルバイトがあったので誘われず…)。

参加した手口は全く同じです。

「自分とこのグループとはぐれてしまったので、ここの飲み会に混ぜてください!!」と言って、混ぜてもらったそうです。

新1回生と比較すると、明らかに二人とも雰囲気が違います(当時O君4回生、後輩K3回生)。

そこで、O君は三浪、後輩Kは二浪したということにしたそうです。



いざ宴が始まり、自己紹介とともに、皆でお酒を飲むことになります。

新1回生は、おっかなビックリで、コップのビールを飲み干します。

「いっき、いっき、いっき、『ぐびぐびぐびぐび』、わ~!!」という感じです。

初めてのお酒の人も多かったのではないのでしょうか?



そのような状況で、O君と後輩Kは、いつもの調子でグラスを空けてしまったそうです。

「いっ…、『ゴキュゴキュ』、し~ん…」という感じです。

そんな二人を見て、周りは激引きし、こんな声が上がったそうです…

「なんか(お酒を)飲み慣れてる…、1回生とは思えな~い!」と。

いきなりピンチですが、さすがはO君、そこは肝は据わったもので、


「三浪もすれば、酒を飲み慣れもしますよ!!」


と、即座に切り返したとのこと…

なんとか難を逃れることができ、飲みが続きます。

当然、彼らは場の主役になります…



飲みの最中、GLの人がこんな質問をしたきたそうです。

「どうして、そこまでして(三浪や二浪のこと)高知大に入りたかったの?」

普通でしたら、もっともらしい理由をつけると思うのですが、彼らの答えは…



O君   「龍馬!!!」



後輩K  「かつお!!!」 


だったそうです。

適当過ぎる…



その飲みで彼らは、最後まで「自分達は1回生である」と押し通しました。

また、その飲みで、ある1回生の女性と大変仲良くなったそうです。

ですから、後輩Kと一緒にいると、

「ぎっちょ~」(後輩Kは左利きです)と、Kのことを同級生だと信じて疑わないその1回生が話しかけてきます。

その度に、僕は横で笑いをこらえるのに必死でした。



一年が経過し、僕と一緒に卒業したO君は後輩Kにこう言っていました。

「もし俺のことを奴(1回生の女性のこと)が尋ねてきたら、結婚して大学を中退したことにしておいてくれ!!」と…

僕は、横でそれを聞きながら、こう思いました…


「あぁ…、嘘が嘘で塗り固められていく…」と…


本当に後輩Kがその女性に、そのように説明していたのが最高におもしろかったです!!



それにしても、参加できなかったのが悔しくて悔しくて仕方が無い飲み会だったなぁ…