#91 羽根
[羽根]
青い空に悠々と
羽根を広げる白い鳥たち
春の匂いに気付いて
明日の方向を定める
美しさに心ごと攫われて
はっと我に返る僕は
電線にイラつきながら
息を切らしてアングルを探す
イメージの箱庭の
湿った土の脇には少し緑を詰めて…
砂場辺りの境目には
ジェリービーンズ色の遊具を並べて…
360度に吸い込まれる高さに
低く目線を据えて見上げる
僕は心躍らせて
夢中でシャッターを切る
カイナに気流を纏って
鳥たちが白い羽根を散らす
僕は思わず息を呑む
空と雲が響き合うシンフォニー
ねえそこから本当の僕が見えるかな
僕の背中には羽根が見えるかな…
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#90 必ず夜明けが来るから
[必ず夜明けが来るから]
日常化したスケジュールに
何時しか堆積した重圧
君の瞳をじわじわと曇らせて
未熟ゆえの純真を濁す
儚く存在する夢を信じて
希望の舟を漕いで
舟底に転がる迷いと不安に
過重な重石を載せる
君が言葉にしなくても
僕は知っている
君の生きる世界は
全てが切れ切れの狭間で
血のように朱い悲鳴を
上げていることを
いったい誰に
咎めることが出来ようか
君を囲む誰もが仮面を着けて
目と耳と口を塞ぎ
君の前後左右で
腹に闇を詰めたとて
暗闇に押し潰されても
尚夕陽がほとばしる
前進する君の眼前に
横たわる混沌を
揺るがぬ力強さで
扱き落とすように
そしてやがては
必ず夜明けが来るから
君の見つめる先に
必ず夜明けが来るから
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#89 この地球の上で
[この地球の上で]
シャッターを押す毎に
地球の自転のスピードに驚く
地球の回転スピードは
思った以上に速くて…
太陽がじっとしていて
回ってるのは私
引力と言う吸盤で
地面にくっついてる
足の裏が妙に気になって
分かってるけど靴底を覗く
よく落ちないなあなんて
引力に感謝したりなんかして
夜は刻々と吊り下げられて
ゆっくりと逆さまにされて…
心許なさを飲み込んで
スガルヨウニアカリヲサグル
照らし出されるのは
塞いだはずの心の隙間
夜は不安と寂しさが
軋む隙間に滑り込む
眠れない夜の背中側
欲しいのは眠りたくない夜
溜息は気泡になって
意識はゆっくりと落下する
地球のユリカゴ…
やがていつもと変わらない朝
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#87 未来に向かって
[未来に向かって]
今あなたの瞳に未来の希望が見えていますか?
あなたが未来に思い描く夢は輝いていますか?
今という時間の上に
心が苦悩で縛り付けられようとも
鎖を引き千切り踏み出す一歩が
強いあなた自身を築く
夢を一層輝かせて
カタチあるものにするために
立ち向かう心は
確かな手応えと悦びを生む
そのために費やす時間は
決して無駄ではない
あなたが築いた
あなた自身を支えるための
確かな軌跡となる
夢に向かうその瞳が輝き
幸せな笑顔が溢れるよう
あなたはあなたらしく
堂々と自信を持って進めばいいのです
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