ひとり井戸端会議

主に政治・社会・法に関する話題を自分の視点から考察していきます。

大人気ない朝日新聞

2008年02月05日 | 偏向マスコミ
 何故こうも最近の朝日は大人気ないないのだろうか。以下の記事のことである。



 米空母艦載機移転をめぐり06年春に山口県岩国市が実施した住民投票に対する橋下徹・次期大阪府知事の発言に、憲法学者や政治学者らが首をかしげている。弁護士でもある橋下氏は、反論した前岩国市長の井原勝介氏を「憲法を勉強して」と痛烈に批判したが、「橋下さんこそ不勉強では」との指摘も出ている。
 橋下氏の発言が飛び出したのは1月31日。3日告示の岩国市長選で艦載機移転容認派が推す前自民党衆院議員の福田良彦氏を応援するビデオ撮影に応じた後、「防衛政策に自治体が異議を差し挟むべきではない」「間接代表制をとる日本の法制度上、直接民主制の住民投票の対象には制限がある」と持論を展開。井原氏が「国民が国政にものを言うのは当然」と反論すると、1日に「憲法を全く勉強していない」などと再反論した。
 橋下氏の発言に対し、小林良彰・慶大教授(政治学)は「この種の住民投票には法的拘束力がない。住民の意思の確認・表明なのだから、それを憲法が制限することはあり得ない」と指摘。「防衛は国の専権事項だが、基地問題は地元住民にとって生活問題だから、意見を言う資格がある。それは憲法が認めた言論の自由だ」と述べ、「橋下さんこそ憲法を勉強した方がいいんじゃないか」と皮肉った。
 小林節・慶大教授(憲法)は「橋下さんは憲法を紋切り型に解釈しているのではないか」と首をひねる。「地域の問題について住民の声を直接聞いて、その結果を地方自治体の意向として国に示して実現を図っていい、というのが憲法の考え方だ」と言う。
 奥平康弘・東大名誉教授(憲法)は「法的拘束力のない住民投票の是非について、わざわざ憲法を引き合いに出すこと自体が論外」と突き放した。「弁護士が『憲法』と言えば、いかにも説得力があるように聞こえるが、政治家として政治的な発言をしたまでのこと。人びとの注目を集め、目的は達成したんじゃないのかな」と冷ややかに語った。



 橋下氏の見解はさておき、この記事からは、朝日の安倍前首相にやってきたのと同じような、自分と意見を異にする者には徹底的に攻撃を加え、ほんの些細な発言でも仰々しく取り上げ、ネガティブキャンペーンを展開してやろうとしている意図が、「橋下節に疑問の声「あんたこそ憲法学べ」岩国住民投票」というタイトルからして、もう見え見えなのである。

 まず、朝日はその橋下氏の「タカ派的な」思想がお気に召さなかったようで。その証拠として、ただ個人が一見解(それが間違っているか否かは別として)述べただけで、こうも多くの有名どころ(朝日のご期待に沿うような発言をしてくれるような人物)を動員して叩いている。橋下氏の見解を否定したいのなら、一番最初に出ている小林良彰慶大教授の話だけで足りるはずが、何故その後に立て続けに2名もの著名な憲法学者を出して、「これでもか!」と叩く必要があるのか。
 というか、そもそもこの程度の記事ならば、他の同レベルの記事と比較しても、わざわざ専門家の見解を入れる必要はなさそうだし、しかも3名もの(よりによって異口同音に橋下氏を否定ないし批判をするような面々の)コメントなど、普通に考えて不要なのではないか(ちなみに、毎日新聞の同様の部分の記事はこちら。読売新聞の同様の記事はこちら)。

 それから、この記事の語尾の多くに、朝日がいかに橋下氏を快く思ってないかよく分かる言い回しが使われている。たとえば、「と皮肉った」という件や、「と首をひねる」や、「と冷ややかに語った」などという語尾は、朝日が橋下氏をどう見ているかよく分かる部分ではないか(聞いた本人たちが本当にそうだったならば話は別だけど)。

 以前の(いや、つい最近でも)朝日ならば、このような発言をいちいちボコスカ叩くようなことはせずに、せいぜい一若造の若さゆえの若気の至り程度に思い、もっと寛大な記事編成にしていたのではないかと思う。
 この叩き方は、はっきり言って尋常ではないし、若い知事を温かく見守って成長させていこうという考えなど全くもってないんだろうな(朝日のこの記事は、若い知事を「諌める」のではなく、気に入らないから叩く、と言った感じだ)。早く潰したくて仕方ないんだろうな。だから、これ以降も、朝日はこういった大人気ない記事を書き続けて、良識ある人たちから冷笑されるんだろうな。

 奥平先生、小林節先生という、憲法の世界では知らない人はいないような「エース級」の学者の発言に加え、小林良彰先生という政治学界の中心的な人物の発言までもってきて叩いているという時点で、朝日の「嫌らしさ」が肌身に伝わってくるし、やっぱりさきに私が述べたような考えは、朝日の頭には毛頭もないということが、これで決定的に分かる。
 「これだけの権威の先生方がお前(橋下)の発言は間違ってるって言ってんだ!分かったか!」と言わんばかりの朝日新聞さま。その調子で中国や韓国にもお願いします(笑)。

 岩国市の選挙では、朝日のご意向は恐らく基地反対派(消極派)の市長に勝ってもらいたいんだろうけど、自分が応援している人物が批判され、さらに朝日が愛してやまない憲法が槍玉に上がったからといって、その道の権威の先生方まで動員してけちょんけちょんに叩くなんて、最近の朝日は見苦し過ぎるよ?(冷笑)

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