ひとり井戸端会議

主に政治・社会・法に関する話題を自分の視点から考察していきます。

取り合うだけ無駄な話

2007年06月27日 | その他
 時事通信の報道によれば、脱北して日本で暮らしていた女性が、日本に「絶望」して北に帰るようです。以下当該記事。

 2003年に北朝鮮を脱出して日本へ戻ったものの、日本での生活に絶望して北朝鮮へ帰る決意をしたとする女性(57)が26日、北京の北朝鮮大使館で記者会見し、「悪い人間にだまされ、誘拐された」「日本(の生活)は人間が生きていく暮らしではない」などと語った。脱北後の生活は極めて厳しいと宣伝する狙いがあるとみられる。
 女性は在日朝鮮人の父と日本人の母の間に神奈川県で生まれたト・チュジさんで、1960年に両親と共に北朝鮮に渡った。トさんは03年10月に中国側へ脱出、瀋陽の日本総領事館へ入り、同11月に日本へ戻った後、千葉県松戸市に住んだ。
 しかし、アパートの隣人と全く交流がないなど日本の生活になじめず、北朝鮮に残した子供が恋しいこともあって北朝鮮に帰ることを決めたという。中国への脱出は「強制的に連れて行かれたものだった」と強調した。
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%cb%cc%c4%ab%c1%af&k=200706/2007062600422



 国内の情勢に目を転じますと、つい先日、東京地裁が朝鮮総連本部の建物への強制執行を行政側に認めた判決が出されました。総連は間違いなく窮地に立たされています。そこで、このタイミングでこれです。もう彼らの魂胆は見え見えで失笑すらしてしまいそうです。

 彼女も彼女で、北朝鮮にとって日本は不倶戴天の敵である以上、こうでも言わなければ祖国の敷居は跨げないということもあるのでしょう。まさか「日本のみなさん、有難うございました」なんて言おうものなら、祖国到着と同時に強制収容所行きでしょうから(苦笑)。

 そして、彼女の帰国を北朝鮮の朝鮮中央通信は「日本に誘拐された朝鮮女性ト・チュジさんが空路平壌に帰ってきた」と報道したそうですが、これもまたいつもの如く、拉致問題との相殺を狙った幼稚な牽制以外の何ものでもないでしょう。こんな馬鹿な話に一々取り合っていても、日本にとって何のプラスにもなりませんからね。

 それにしても、隣人と馴染めずというのは、彼女自身にも責任あるでしょう。どこに行ったって、これじゃあ馴染めないのではないですか。「つまらないものを楽しくするのも自分自身」であって、一方的に相手を非難するだけでは何もことは進まないのにも関わらず。

 今、日本国内では朝鮮人への嫌悪が間違いなく増幅されています。その最中での今回の彼女の行為は、火に油を注ぐだけであって、全く未来志向じゃないですね。 ところで、韓国のある番組で、海外で何かしでかしたら日本人だと名乗ればいいみたいなことを言ってましたが、どうやら(皆が皆そうだとは限らないとは思いますが)南北問わず、彼らにとって都合の悪いことは、何でも日本人のせいになるらしいですね(苦笑)。

 そして、彼女のこのような一連の行動には、確実にその背後に北朝鮮の反日プロパガンダがあるにも関わらず、それを知ってか知らずかは別として、同調する勢力が国内に必ず出てくるでしょう。「日本は酷い国だ!」「彼女に謝罪しろ!」と言ったようなことを主張して。しかし、このようなことこそが、逆に日本国内の反朝鮮感情を増幅することに繋がるのです。まさに悪循環を推進しているに等しいことなのです。

 幼稚な反論かも知れませんが、「日本(の生活)は人間が生きていく暮らしではない」のなら、北朝鮮は「生命存続にとって相応しくない場所」とでも言っておきましょうか。

 彼女も日本で隣人に恵まれなかったようですが、日本という国も「隣人(隣国)」には恵まれませんよね。

 トさん。以前は日本のテレビカメラの前で「早く家族を日本に来させたい」と言っていたらしいですね。そうだとしたら、今回のこの豹変の仕方は明らかに不自然極まりないですよね。ならば、北朝鮮当局の用意した台本を、さも自分の言葉で話しているように言うことはできましたか?

 北朝鮮という国は、本当に性根から腐ってる国ですね。日本があそこと国交正常化するのは、あの体制が崩壊してからで十分だと思います。

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