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Maeda Niina BLOG

谷桃子先生のこと

2015年05月08日 00時00分11秒 | niina
本日は続けての投稿です。

このように今活動をしているのは、いまの私があるのは、、、
谷桃子バレエ団があったから。

日本でバレエを愛するひとがたくさんいるのも、日本にバレエを浸透させた先人がいらっしゃったから。
谷桃子先生はそんな先人のおひとりです。

そんな先生が、4月26日、逝去されました。
知らせを聞いたときはあまりに急でにわかには信じられませんでした。
先週末、お通夜、そして葬儀に参列し、実感が湧き、悲しみが押し寄せたと同時に、先生の偉大さ、そしてこんなにも多くの人に愛されていたという素晴らしさに感動しました。
そして自分からこんなにも涙が流れるとは。。
本当なら、ここまで尽力されてこられた先生に感謝し手を合わせてたくさんの言葉をお伝えしたかった。
でもそれすら無理なくらい、献花することで精一杯なくらい、どうしようもなく涙が流れました。
私だけでなくまだバレエ団に入りたてのような若者もみんなみんな、本当に悲しんでいた。
谷先生はいつも、誰かのために何かをしているといった様子は微塵もなく、それ故に知らず知らずみんなが深い愛を受け取っていた証です。

葬儀の途中、赤城圭先生から谷先生へのお言葉のなかで、谷先生にみんなで「ブラボー!」の声をおかけしました。そして拍手。
そこにいる全ての人がひとつになった、そんな瞬間でした。世代も何もかも越えて一つの想いが谷先生のもとへ届いたような気が致しました。
ひとつになるってこういうことなのかな。。。
そしてこれも赤城先生の言葉の中で伺ったことですが、先生が亡くなられる瞬間、高部尚子さんはじめ、何人かの親しい方がいらっしゃったということでしたが、先生は手を天にふわっと広げられ、そして穏やかに逝かれたそうです。目に浮かぶようです。

会場には現役の団員とOBが溢れ返り、出棺のときにはみんなで道をつくりお見送りしました。
谷先生の美しいお身体をのせた車が見えなくなってしまってからはその寂しさを紛らわすかのように、先生の残してくださったものについてあちこちで話しているのが聞こえました。
私のように谷先生がいらっしゃったから、今の自分がある、と感じているひとがこんなにもいるという事実。

多くの経験と場所、出会いを残してくださった先生。私たちの中に生き続け、励まし続けてくださることでしょう。
本当に本当に、ありがとうございました。
そして私のなかに生き続ける先生、これからもよろしくお願いいたします。
年賀状を出せば、また直筆のお返事が送られてくるような気がしています。






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