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Maeda Niina BLOG

まもなく

2019年03月10日 23時54分44秒 | niina
まもなく3月11日です。


「未来のことを思い描いても必ずしもそうはならない、また、過去のことを振り返っていても進めない、だから、私は今を生きる。」

気仙沼市唐桑半島で民宿を営むおかみさんが、穏やかな笑顔で語る、この言葉が忘れられません。
おかみさんは震災に遭われたのみならず、その後、海難事故で家族3人を失うという事故にも見舞われてしまったのです。
自分だったらこんな風に生きられるのだろうか。。
いつも笑顔を絶やさず、民宿を守っていらっしゃるおかみさんのもとには、たくさんの人が集まってきます。


私たちは、「今」という一瞬一瞬を、自分ひとりで解決していかねばならない。
「解決」は、選択や解釈とも言える。ある意味で自分に嘘をついてこころに折り合いをつけることも必要だし、自分に正直にすべてを受け止め良きも悪きも、ひとしきり心に味わうことも必要だと思います。
大切なものごとがあればあるほど、その裏側も覚悟せねばならないのも確かです。
だからこそ「今」を存分に感じたい。感じることは愛だと思うのです。
おかみさんのその言葉とは重みがまるで違うけれども、確かな「今」でありたい。

そして、震災がきっかけではあったけれども、もうその域を超え、一つのバレエスタジオ同士としての気仙沼バレエソサエティとの繋がり、これからも大事にしていきたいです。




写真は唐桑半島に向かう船。もうすぐ道路が開通し、お役目が終わってしまうそうです。