谷桃子バレエ団 退団報告

この度、長年お世話になりました谷桃子バレエ団を
8月26日の『白鳥の湖』の舞台を最後に、退団することとなりました。

突然のご報告ですが、読んで頂けたら幸いです。

退団の最大の理由は、自らの創作活動に集中したいという事に他なりません。
これまでの「振付け」と言う作業を通じて、表現・体現したい事に対して、
「引き出し」や「経験」が足りないと言うことを思い知らされました。
そして、その為には一度「古典バレエ」から離れないといけない。
私には創作と古典の両立は不可能なのです。

バレエという素晴らしい基盤があるからこそ、それをもっと活用し、
世界にとびだしたい。
色んな空気を吸収し、私のすべてを広げられたら、、、と云う想い。

これまでやれて来れたのは、谷桃子先生をはじめ、谷桃子バレエ団、
新国立劇場バレエ団、舞台に携わる様々な方々の支援があったからです。

桃子先生は、私のこの気持ちに対して、「わかる、わかる」、
そして、「こちらとしては寂しいけど、旅立ってらっしゃい！」と
優しく仰ってくださいました。
わたしは本当に幸せものです。

今迄、関係者の方々、また谷バレエ団公演を応援して下さったお客様、
ほんとうにありがとうございました。

今後とも変わらず、「前田新奈」をよろしくお願い致します。