みらくる。りすぺくと。

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大仏ロマン

2006-11-08 | 大仏・仏様(略してブッさん)
正倉院展
この間の日曜日に行ってきたの。

どうしても、見たいモノがあったの。
それはね。大仏の紐。

奈良の大仏様はね。
聖武天皇様が建てよう!!って言って出来たんだけど。
そこには、とてつもなく長いストーリーがあるの。
聖武天皇様と一緒に頑張った人がいて。
その人の名前は行基さん。
聖武天皇様は、上で指揮をとっていた人。
行基さんは、現場で指揮をとっていた人。
信仰の象徴である大仏様だから、市民に強制してつくらせるのではなく
自由参加型で作っていたの。
行基さんの熱心さに引きつけられて、たくさんの人々が協力したの。
でもね。志半ばで、行基さんは病気で亡くなってしまうの。
現場で指揮をとる人がいなくなって。
ひっぱっていく人がいなくなって。
だんだん市民の心も大仏から離れていって。
ずいぶん長い間、大仏造りは進行しなかった。
聖武天皇様は、それを見て、悩んだの。
強制したくない。だけど大仏を建てたい。
それが、亡くなった行基と自分との夢だから。
考えて、考えて。
自ら、現場で泥まみれになりながら建設を再開したの。
汗を流し、ホコリをかぶり働く聖武天皇様を見て
人々は感動し、一緒になって頑張ったの。
そうして、大仏は完成したの。

大仏に目を入れて、魂を込める最後の儀式。
開眼会(かいがんえ)の時、目をいれる筆の柄の先に
とてもとても長い紐が付けられたの。
その、長い長い紐の先を大仏建設に携わった人々皆が持って
同じ気持ちで、出来上がった大仏様を見つめていた。

人々の心と大仏を繋いでいた大切な紐。
見たかった。
だけど、今回は出展されてなくて見られなかったの。
いつか、見られるまで、毎年通いたい。


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