少しの緊張とともにあなたに逢う
変わりようはないんだけれど
髪をおさえる自分を鏡に映す女心
待ち合わせ、手を振って近寄ってきてくれたあなた
どれほど嬉しかったかあなたは知らない
久しぶり、と変わらぬ声
何でもないことのように返す私
知られたいような知られたくないような
でもきっと気づかれてる心の内
あなたといると時間が倍の速さで過ぎていく
チラリと時計を目に入れては、お互い見ないフリをする
会いたい
会いたかった
それは背徳に支えられた逢瀬
つながる指先に少しだけ心が震える
それは冷たさのせいじゃないってきっとわかってる
隙間をうめるように詰める距離
触れる肩 交わる視線
私だけなの、躊躇われるのが怖くて聞けない私
壊したくない
これまでも これからも