車の窓に映る夕日・・・。好きなんです・・・。
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確か『登川誠仁』さんが以前、何かの対談でこんなこと言ってた記憶が・・・。
「総入れ歯になると、民謡は歌いやすくなるんだよ・・・。」
みたいなこと・・・。
そのときは、
『総入れ歯だと、口を大きく開けられないから、民謡独特の
発音や、発声がしやすくなるのかな???』って、何となく思ったものの・・・。
未だに、本当の答えはわからないままでした・・・。
そして!
実は今日、それにまつわる、とっても楽しい場面に遭遇したのです!
それは、三味線の各派の合同演奏会を見に行ってたときのことでした・・・。
そのなかで、なんと87歳の最高齢の男性が、ソロで歌う演目がありました。
唄自体は、なかなかに威勢のいい唄です。
でも、さすがに87歳というお年。
最初は、少し弱々しく歌が始まりました。
でも、一番を唄い終わると、客席から暖かい拍手が・・・!
すると、そのおじいさま!
拍手を聞いて、ガゼン元気ハツラツになったのです・・・。
そして、張り切って大きく口を開けて、2番を唄い始めたまさにそのときっ!!!
事件は起こったのですっ!
なんと、おじいさまの上の総入れ歯が
カポッ!!!!
と、落ちたのです!
・・・いや、すみません、訂正します・・・。
カポッ!と、落ちかけたのです!!!!
おじいさん、慌てて入れ歯を口へと押し込みます・・・。
これには、客席中、そして、当の本人までもが大笑い!!!!
しばらくの間、笑いの渦の中で、伴奏も聞こえないほどに・・・。
そして、無事に最後まで歌い終えたおじいさま!
「良かったよ~~! 頑張った~~!!」
♪ パチパチパチパチパチ~~・・・・!!
このおじいさまへの拍手が、今日の数々の演目の中で一番大きかった!
もちろん!私も、大拍手喝采を送りました。
この味! そしてこの落ち着き!
失敗を堂々と笑ってしまえるこの余裕! そしてこの貫禄!
長年人生を生きてきたからこその人間の厚み。
こればっかりは、87歳のおじいさまにしか出せない味だと思いました。
『総入れ歯になるくらいまで、人生の経験を積めば、味のある民謡が歌えるさぁ!』
誠仁さんも、そう言いたかったのかな??なんて思ったことでした。
きっとおじいさまの心境は、この一言だったのでは??
それにしても、いかにも高知らしい消防車です