今日は、年末に見た映画『orange -オレンジ-』の感想を!
原作は少女漫画なのですよね。
最近、本屋さんでドド~ンと平積みされてたり、特設コーナーが作られているのをよく見かけますが、原作は未読です。
でも、映画もとてもお気に入りですし、また、原作のイラストも綺麗で惹かれますし、読んでみたいなぁ。
この映画、予告編を見た時から、とても気になっていました。
タイムマシンもの・・・とは少し違いますが。
でも、未来の自分が、過去の自分に向けて手紙を書き、失敗や後悔を繰り返さないようにする~~という設定は、タイムリープやタイムトラベルものが大好きなわたし的には、とてもツボで。
公開を楽しみにしていたのでした~。
■映画『orange -オレンジ-』予告編
この物語の主人公である高宮菜穂は、高校2年生に進級した日に、不思議な手紙を受け取ります。
差出人は、10年後の自分。
そこには、26歳になった今、色々と後悔していることがあること、そして、転校生の翔を好きになること、しかし、彼が1年後に死んでしまうことが書かれていました。
この不思議な手紙、最初はイタズラだと思っていたものの、手紙に書かれたとおり、翔という少年が転校して来たり、また、手紙の通りの出来事が起こったりで、やがて菜穂は、この手紙を信じるようになっていきます。
こうして、臆病だった菜穂は、未来の自分が後悔しないように、勇気を出してひとつひとつ行動を起こしていくのでした。
しかし、最大の問題は、彼女が恋する相手・翔の死を回避する事。
小さな問題をひとつひとつクリアしていき、物事は上手く進んでいるように思えていたのに、事態は悪化し、翔の死の予感が・・・。
果たして、菜穂は、彼女の友人達は、翔の死を回避して後悔のない未来を築けるのか・・・?
というお話です。
原作は未読でしたが、すんなりと物語世界に入っていくことが出来ました。
もう、凄く良かったです(≧▽≦)
感動して、でも、とても切なくて・・・。泣けちゃいました(;_;)
10年後の自分から手紙が届く~~というお話なのですが、この不思議でファンタジーな現象に関しては、一切、くどくど描かれません。
映画の冒頭から、いきなり、ヒロインの元に不思議な手紙が届き、そして、その手紙が予言する通りのことが実際にも起こっていく・・・。
この、とても不思議な現象がどんどん起こっていくことで、説明はなくとも、一気にそして自然に、物語の世界に引き込まれたのです。
そして、どうして、10年後の自分から手紙が届いたのか・・・。
この謎は、物語の要所要所で少しずつ明かされて行きます。そして、それと同時に、翔の抱えていた悩みや、翔の死因なども分かっていくのです。
そうやって、現在の菜穂達を描きつつ、途中途中に、未来の彼らの現実を織り交ぜて描く手法も、興味深かったです。そして、それと同時に切なかったです・・・。
未来の彼らは、翔の死を悼み、悔やみ、どこか淋し気な大人になっていました。
でも。
現在、高校生である彼らは、まさに青春を謳歌している!って感じで。
とても輝いてて、眩しくて・・・。
その対比がまた・・・(:_:)
っていうか、未来から来た手紙のアドバイス通りに、後悔のないように高校生活を過ごしていく菜穂達。
本当に、見ていて羨ましいくらい充実しているのですよね。
友情も、恋愛も。
あんな高校生活だったらいいなぁ~って、見ていて、めっちゃ思いました。
でもでも。
そんなハッピーな高校生活は、ある意味、未来からの手紙に書かれてある「失敗」を回避するように過ごしているからこそ送れているわけで。
自分に手紙を書いた10年後の自分は、その失敗故に、いろいろと後悔ばかりだった高校生活だったのですよね・・・。
それを想うと、少し複雑でした・・・。
過去に手紙を送った菜穂は、手紙によって、過去の自分に過去をやり直して貰う事は出来るわけです。
でも、だからと言って、過去をやり直す自分は、手紙を書いた自分自身ではないわけで。
そして、過去が変わったからと言って、今居る自分達の世界が変わる訳でも無い。
自分達の生きている世界はそのまま存続しつづけ、変わった過去から分岐した新しい世界が発生する。
つまり、今の自分は今のままの人生。死んだ人も決して生き返らない。
でも、過去が変わった自分は、また、今の自分とは異なった別の世界・人生を生きる。
タイムマシン物では、過去が変われば未来も変わる~という風に描かれているのも少なくないですが、このお話は、そうではありません。
過去が変わったことに寄り、パラレルワールドが無数に生まれる・・・という理論の方ですね。
なので。
どんなに過去の菜穂達が楽しい高校生活を送ってても、そして、翔の死を回避しても、それは、「彼らのもの」であって、手紙を書いた未来の自分達の現状は変わらない。
未来の彼らの世界では、翔は生き返られない。
それが、とても切なかったのですよね・・・。
でも。
例え、今の自分達の現状が変わらなくても、パラレルワールドに生きる自分達には幸せでいてほしい、パラレルワールドの翔には希望を持って生きていてほしい。
そういう強い願い・・・というか、愛に感動しましたです。
翔の死を胸に、でも、過去の自分達なら、自分達が犯してしまった失敗を繰り返さずに、後悔のない楽しい高校生活を送れるはず、その世界では翔もちゃんと生きているはず・・・と信じる菜穂達の姿には泣けました・・・。
未来からの手紙がある所為か、本当に、菜穂達の毎日はキラキラしてて。
見ていて羨ましかったです。
そして思ったのが。
過去を振り返って、「あの時ああしていれば~~」と思う事は、誰でもたくさんあることで。
取り返しのつく後悔もあれば、取り返しのつかない後悔もあります。
でも、取り返せても、返せなくても、過ぎてしまった時間は戻らない訳ですから。
やっぱり、後悔はしないように、自分の大切な気持ちや想いは、ちゃんと口に出したり、実行したりしないといれないのかもしれないなぁと映画を見ていて強く想ったのです。
10年前の自分に手紙を書いた菜穂。
彼女は、翔の死のことだけでなく、いろいろな後悔をしていましたよね。
出来なかった代打。
交わせなかった会話。
作らなかったお弁当。
渡さなかった誕生日プレゼント。
聞けなかったお母さんの事情。
でも。
もし、10年前、彼女自身も少し勇気を出して入れば・・・今の菜穂のようなキラキラした高校生活が送れていたのかもしれない。
翔は死ななかったのかもしれない。
そして、彼女が出来なかったことを10年前の自分、パラレルワールドの自分は実行して行く・・・。
その過去の菜穂は、未来の菜穂と同じであって違う人。
ここら辺が、ハッピーエンドでありつつも、とても切なくて。
少し悲しくもありましたが。
でもでも、過去が変わったから未来も変わった~ってなるよりは、切ないけど、良い結末だったと思います。
そしてそして。
後悔のないように、時間や、その時その時の自分の気持ち、相手の気持ちを大切にして生きなきゃいけないなぁと思える作品でもありました。
ファンタジックであり、青春物であり、恋も友情も絆もガッツリ入った良い映画です!
原作も読みたいなぁ(*^^*)
原作は少女漫画なのですよね。
最近、本屋さんでドド~ンと平積みされてたり、特設コーナーが作られているのをよく見かけますが、原作は未読です。
でも、映画もとてもお気に入りですし、また、原作のイラストも綺麗で惹かれますし、読んでみたいなぁ。
この映画、予告編を見た時から、とても気になっていました。
タイムマシンもの・・・とは少し違いますが。
でも、未来の自分が、過去の自分に向けて手紙を書き、失敗や後悔を繰り返さないようにする~~という設定は、タイムリープやタイムトラベルものが大好きなわたし的には、とてもツボで。
公開を楽しみにしていたのでした~。
■映画『orange -オレンジ-』予告編
この物語の主人公である高宮菜穂は、高校2年生に進級した日に、不思議な手紙を受け取ります。
差出人は、10年後の自分。
そこには、26歳になった今、色々と後悔していることがあること、そして、転校生の翔を好きになること、しかし、彼が1年後に死んでしまうことが書かれていました。
この不思議な手紙、最初はイタズラだと思っていたものの、手紙に書かれたとおり、翔という少年が転校して来たり、また、手紙の通りの出来事が起こったりで、やがて菜穂は、この手紙を信じるようになっていきます。
こうして、臆病だった菜穂は、未来の自分が後悔しないように、勇気を出してひとつひとつ行動を起こしていくのでした。
しかし、最大の問題は、彼女が恋する相手・翔の死を回避する事。
小さな問題をひとつひとつクリアしていき、物事は上手く進んでいるように思えていたのに、事態は悪化し、翔の死の予感が・・・。
果たして、菜穂は、彼女の友人達は、翔の死を回避して後悔のない未来を築けるのか・・・?
というお話です。
原作は未読でしたが、すんなりと物語世界に入っていくことが出来ました。
もう、凄く良かったです(≧▽≦)
感動して、でも、とても切なくて・・・。泣けちゃいました(;_;)
10年後の自分から手紙が届く~~というお話なのですが、この不思議でファンタジーな現象に関しては、一切、くどくど描かれません。
映画の冒頭から、いきなり、ヒロインの元に不思議な手紙が届き、そして、その手紙が予言する通りのことが実際にも起こっていく・・・。
この、とても不思議な現象がどんどん起こっていくことで、説明はなくとも、一気にそして自然に、物語の世界に引き込まれたのです。
そして、どうして、10年後の自分から手紙が届いたのか・・・。
この謎は、物語の要所要所で少しずつ明かされて行きます。そして、それと同時に、翔の抱えていた悩みや、翔の死因なども分かっていくのです。
そうやって、現在の菜穂達を描きつつ、途中途中に、未来の彼らの現実を織り交ぜて描く手法も、興味深かったです。そして、それと同時に切なかったです・・・。
未来の彼らは、翔の死を悼み、悔やみ、どこか淋し気な大人になっていました。
でも。
現在、高校生である彼らは、まさに青春を謳歌している!って感じで。
とても輝いてて、眩しくて・・・。
その対比がまた・・・(:_:)
っていうか、未来から来た手紙のアドバイス通りに、後悔のないように高校生活を過ごしていく菜穂達。
本当に、見ていて羨ましいくらい充実しているのですよね。
友情も、恋愛も。
あんな高校生活だったらいいなぁ~って、見ていて、めっちゃ思いました。
でもでも。
そんなハッピーな高校生活は、ある意味、未来からの手紙に書かれてある「失敗」を回避するように過ごしているからこそ送れているわけで。
自分に手紙を書いた10年後の自分は、その失敗故に、いろいろと後悔ばかりだった高校生活だったのですよね・・・。
それを想うと、少し複雑でした・・・。
過去に手紙を送った菜穂は、手紙によって、過去の自分に過去をやり直して貰う事は出来るわけです。
でも、だからと言って、過去をやり直す自分は、手紙を書いた自分自身ではないわけで。
そして、過去が変わったからと言って、今居る自分達の世界が変わる訳でも無い。
自分達の生きている世界はそのまま存続しつづけ、変わった過去から分岐した新しい世界が発生する。
つまり、今の自分は今のままの人生。死んだ人も決して生き返らない。
でも、過去が変わった自分は、また、今の自分とは異なった別の世界・人生を生きる。
タイムマシン物では、過去が変われば未来も変わる~という風に描かれているのも少なくないですが、このお話は、そうではありません。
過去が変わったことに寄り、パラレルワールドが無数に生まれる・・・という理論の方ですね。
なので。
どんなに過去の菜穂達が楽しい高校生活を送ってても、そして、翔の死を回避しても、それは、「彼らのもの」であって、手紙を書いた未来の自分達の現状は変わらない。
未来の彼らの世界では、翔は生き返られない。
それが、とても切なかったのですよね・・・。
でも。
例え、今の自分達の現状が変わらなくても、パラレルワールドに生きる自分達には幸せでいてほしい、パラレルワールドの翔には希望を持って生きていてほしい。
そういう強い願い・・・というか、愛に感動しましたです。
翔の死を胸に、でも、過去の自分達なら、自分達が犯してしまった失敗を繰り返さずに、後悔のない楽しい高校生活を送れるはず、その世界では翔もちゃんと生きているはず・・・と信じる菜穂達の姿には泣けました・・・。
未来からの手紙がある所為か、本当に、菜穂達の毎日はキラキラしてて。
見ていて羨ましかったです。
そして思ったのが。
過去を振り返って、「あの時ああしていれば~~」と思う事は、誰でもたくさんあることで。
取り返しのつく後悔もあれば、取り返しのつかない後悔もあります。
でも、取り返せても、返せなくても、過ぎてしまった時間は戻らない訳ですから。
やっぱり、後悔はしないように、自分の大切な気持ちや想いは、ちゃんと口に出したり、実行したりしないといれないのかもしれないなぁと映画を見ていて強く想ったのです。
10年前の自分に手紙を書いた菜穂。
彼女は、翔の死のことだけでなく、いろいろな後悔をしていましたよね。
出来なかった代打。
交わせなかった会話。
作らなかったお弁当。
渡さなかった誕生日プレゼント。
聞けなかったお母さんの事情。
でも。
もし、10年前、彼女自身も少し勇気を出して入れば・・・今の菜穂のようなキラキラした高校生活が送れていたのかもしれない。
翔は死ななかったのかもしれない。
そして、彼女が出来なかったことを10年前の自分、パラレルワールドの自分は実行して行く・・・。
その過去の菜穂は、未来の菜穂と同じであって違う人。
ここら辺が、ハッピーエンドでありつつも、とても切なくて。
少し悲しくもありましたが。
でもでも、過去が変わったから未来も変わった~ってなるよりは、切ないけど、良い結末だったと思います。
そしてそして。
後悔のないように、時間や、その時その時の自分の気持ち、相手の気持ちを大切にして生きなきゃいけないなぁと思える作品でもありました。
ファンタジックであり、青春物であり、恋も友情も絆もガッツリ入った良い映画です!
原作も読みたいなぁ(*^^*)