昨日、鑑賞しました映画『国宝』。

素晴らしかったです!!


全くの別世界から歌舞伎の部屋子として引き取られ、芸に魅せられ、才能を開花させながら成長していく主人公の人生を描いた作品。
少年期から老年期まで描かれる、あまりにも数奇な人生はまるで大河ドラマかのようで約3時間という長さを感じさせませんでした。
そして、歌舞伎シーンがとにかく圧巻❗️
俳優さん達は、歌舞伎を習得するためにどれだけたくさんの時間をかけられたのだろう……と、ただただ圧倒されました。
舞台となる時代は主に1960〜90年代で。
日本の伝統芸能で世襲制のある世界。
今の時代よりも、よりクローズドに感じられる世界の中で、血筋が無いこと、しかし血を凌駕する才能があることで運命に翻弄される主人公を吉沢亮さんが本当に熱演👏
まるで芸の魔物に憑依されてるかのような怖い美しさで…熱演というより怪演という言葉が相応しいのかも。
また、脇を固める役者さん達も、みんなみんな凄かったです。
特に私は田中泯さん演じる人間国宝の万菊が印象的でした。
歌舞伎の舞台上だけでなく、引退後の質素な部屋のシーンまで…凄い存在感。オーラ。
美しさのない世界でホッとしている…という言葉の中に、人間国宝であることの重積も感じられて涙。
本当に全ての役者さんの演技が光る作品!!
もうこの映画自体が国宝だ〜!!という気持ちです。
凄い邦画に巡り会えました。