先週の水曜日に見てきました、映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』。
今日は、その感想をば♪
原作は未読なのですが、とても興味のある物語&テーマなので、いつか読んでみたいと思っている作品です。
そして、今回の映画も、前作に引き続き、とても面白くて感動のストーリーだったと思います。
■映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』
年号が昭和から正化に変わって、33年。
国家による思想検閲やメディア規制が横行する中、図書隊は日々「本を読む自由」を守るために、メディア良化委員会と戦っていました。
そんなある日、今の図書隊の礎ともなる「図書館法規要覧」が、芸術祭の会場にて一般展示されることになります。
メディア良化委員会によって、処分され尽くし、今や現存するのは、この一冊だけ・・・という貴重な本。
その本を無事、会場まで届け、そして、芸術祭開催中は、それを警護することを任じられた図書隊特殊部隊。
しかし、極秘事項だったはずのその任務の情報が、メディア良化委員会に筒抜けになっており、それが特殊部隊の壊滅の危機に発展していき・・・・。
という、あらすじです。
昭和から正化と年号が変わった、パラレル世界の日本が舞台。
そこは、好きな本を読む自由も、表現の自由も厳しく規制された弾圧社会。
「本を読む自由」を守るために命を賭けて戦う図書隊。
あくまでも検閲や規制を強化し続けるメディア良化委員会。
そして、対立する両者の銃撃戦。
・・・という設定は、アニメならしっくり来るところもあるのですが、実写だと、少し大袈裟かなぁと感じるかもしれません。
でも、違うのです!!
本来、そういった、「本を読む自由」、「表現の自由」、「思想の自由」は、命を賭けてでも守らないといけない、勝ち取らないといけない、人間の本質に関わる、大切な事なのだ・・・と映画を見ながら切に思いました。
もし。
もし、仮に、この物語で描かれているようなことが、現実にも起こってしまったら・・・。
もしかすると、本に興味のない人にとっては、「別に、自分は本を読まないから良いよ~。自分には関係ない」と思うかもしれません。
だけど、それは違うのですよね。
こういう規制って、最初は、ちょっとした危険な表現などを取り締まることだけ・・・から始まるのですが。
それが、やがて、どんどん拡大して行き、その内、弾圧は本の世界だけに留まらず、学問や思想と言った、人間が生きる上での「魂」の部分にまで踏み込んで、統制し尽くしていくのです。
私は、読書が大好きなので、もし、この映画で描かれているような世界になってしまったら、もう、耐えらないと思います。
なので、命を賭けてでも本を守りたい、皆に本を読んでもらいたい・・・という図書隊の人達の熱い想いは、痛いほど分かりました。
そして、乱暴に扱われ、焼かれて行く本たちを見てると、涙が出そうになったのです。
今、私達は、好きな本を読み、好きに学び、好きに発言をしている・・・というのが当たり前だと思って生きていますが。
でもでも、かつては日本だって、本の発禁だとか、思想犯だとか、色々あった時代だってあるのです。
そして、そんな歴史の中で、こういう自由は、過去の人達がそれこそ命を賭けて勝ち取って来た権利なのですよね・・・。
だから、私達も大事にしなきゃいけない。
どんなことに関しても、例え、それが自分には関係ない、興味のない事柄であっても、無関心じゃいけないんだよなぁって。
映画を見ながら、強く想ったのでした。
そんな風に、真面目に色々と考える機会を与えてくれた作品でありつつ、もちろん、エンターテイメントとしてもとても楽しめました(*><*)!!
冒頭からいきなり、焚書の罪で嵌められてしまった笠原にはヒヤヒヤしましたし。
また、手塚の兄の思惑も気になりましたし。
っていうか、松阪桃李君の手塚兄、妖しい悪っぷりが、とてもカッコ良くてドキドキしましたです(//▽//)
そしてそして、映画の中でも大部分の時間をかけて描かれていた、図書館での銃撃戦。
凄い迫力で、圧倒されました。
それから、堂上教官と笠原の恋愛テイストも良かったです。
ベタベタした感じではなく、とても爽やかな、サラったした感じで。
それでいて、二人が強い信頼関係を築いているところとか好きだなぁ。
カミツレのお花のエピソードも凄く好きです。
また、物語のラストで、笠原が堂上を残して行った本屋さんって、もしかしたら、二人が出会った・・・笠原が堂上に助けられた、あの本屋さんなのかなぁとも思えて。
凄くキュンと来ました。
堂上と笠原は、本当に全力で応援したくなる素敵なカップルなのですよね~。
そうそう。
戦闘シーンは凄く迫力があって良かったのですが、戦闘シーンに力を入れ過ぎているのか、ちょっと、笠原と堂上以外のキャラクター達の人間関係や、その背景などが、描き切れていない感じがしたのですが・・・それは、私が原作を未読だからかな??
主人公の2人もですが、その他の登場人物達を演じていた俳優さん達、皆、皆、凄く良かったので、もっと、彼らのキャラクターを見たかったなぁとも思ったのでした(^m^)
物語自体は、かなり突飛なファンタジー、パラレル日本の世界なのですが、でも、それをフィクションって思わせない説得力っていうか、もしかしたら、私達も、何か一つを間違えれば、こういう世界を作ってしまうかもしれないと思わせるリアルが織り込まれていて、とても面白い映画でした。
昨今、色々と言われている表現規制の問題についても、深く考えさせられると同時に、劇中で、手塚の兄が言っていた言葉も重かったのですよね・・・。
表現の自由の元に、悪意に満ちた言葉が溢れていた・・・っていうのも。
確かに、今や、インターネットで誰もが簡単に、世間に向けて色んなことを発信できる時代です。
それゆえに、行き過ぎたバッシング、真偽の分からない誹謗中傷、プライバシーの侵害が横行しているのも、また事実なのですよね・・・。
私達は、「自由」というのに慣れ過ぎてしまって、自由の意味を履き違えている部分もあるのかもしれません。
そして、そういった行為が、やがて、言論統制みたいなものを生んでしまう・・・。
今一度、「自由」というものは何なのかを考えないといけないのかなぁとも思ったのでした。
色々と考えさせられるテーマであり、エンターテイメント、恋愛テイストも楽しめる、面白い作品でした。
そして、前作の映画でも思ったのですが、稲嶺さんが、児玉清さん(写真のみでの出演)というのに、なんだか、ジーンと来て、胸が熱くなりました。
今日は、その感想をば♪
原作は未読なのですが、とても興味のある物語&テーマなので、いつか読んでみたいと思っている作品です。
そして、今回の映画も、前作に引き続き、とても面白くて感動のストーリーだったと思います。
■映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』
年号が昭和から正化に変わって、33年。
国家による思想検閲やメディア規制が横行する中、図書隊は日々「本を読む自由」を守るために、メディア良化委員会と戦っていました。
そんなある日、今の図書隊の礎ともなる「図書館法規要覧」が、芸術祭の会場にて一般展示されることになります。
メディア良化委員会によって、処分され尽くし、今や現存するのは、この一冊だけ・・・という貴重な本。
その本を無事、会場まで届け、そして、芸術祭開催中は、それを警護することを任じられた図書隊特殊部隊。
しかし、極秘事項だったはずのその任務の情報が、メディア良化委員会に筒抜けになっており、それが特殊部隊の壊滅の危機に発展していき・・・・。
という、あらすじです。
昭和から正化と年号が変わった、パラレル世界の日本が舞台。
そこは、好きな本を読む自由も、表現の自由も厳しく規制された弾圧社会。
「本を読む自由」を守るために命を賭けて戦う図書隊。
あくまでも検閲や規制を強化し続けるメディア良化委員会。
そして、対立する両者の銃撃戦。
・・・という設定は、アニメならしっくり来るところもあるのですが、実写だと、少し大袈裟かなぁと感じるかもしれません。
でも、違うのです!!
本来、そういった、「本を読む自由」、「表現の自由」、「思想の自由」は、命を賭けてでも守らないといけない、勝ち取らないといけない、人間の本質に関わる、大切な事なのだ・・・と映画を見ながら切に思いました。
もし。
もし、仮に、この物語で描かれているようなことが、現実にも起こってしまったら・・・。
もしかすると、本に興味のない人にとっては、「別に、自分は本を読まないから良いよ~。自分には関係ない」と思うかもしれません。
だけど、それは違うのですよね。
こういう規制って、最初は、ちょっとした危険な表現などを取り締まることだけ・・・から始まるのですが。
それが、やがて、どんどん拡大して行き、その内、弾圧は本の世界だけに留まらず、学問や思想と言った、人間が生きる上での「魂」の部分にまで踏み込んで、統制し尽くしていくのです。
私は、読書が大好きなので、もし、この映画で描かれているような世界になってしまったら、もう、耐えらないと思います。
なので、命を賭けてでも本を守りたい、皆に本を読んでもらいたい・・・という図書隊の人達の熱い想いは、痛いほど分かりました。
そして、乱暴に扱われ、焼かれて行く本たちを見てると、涙が出そうになったのです。
今、私達は、好きな本を読み、好きに学び、好きに発言をしている・・・というのが当たり前だと思って生きていますが。
でもでも、かつては日本だって、本の発禁だとか、思想犯だとか、色々あった時代だってあるのです。
そして、そんな歴史の中で、こういう自由は、過去の人達がそれこそ命を賭けて勝ち取って来た権利なのですよね・・・。
だから、私達も大事にしなきゃいけない。
どんなことに関しても、例え、それが自分には関係ない、興味のない事柄であっても、無関心じゃいけないんだよなぁって。
映画を見ながら、強く想ったのでした。
そんな風に、真面目に色々と考える機会を与えてくれた作品でありつつ、もちろん、エンターテイメントとしてもとても楽しめました(*><*)!!
冒頭からいきなり、焚書の罪で嵌められてしまった笠原にはヒヤヒヤしましたし。
また、手塚の兄の思惑も気になりましたし。
っていうか、松阪桃李君の手塚兄、妖しい悪っぷりが、とてもカッコ良くてドキドキしましたです(//▽//)
そしてそして、映画の中でも大部分の時間をかけて描かれていた、図書館での銃撃戦。
凄い迫力で、圧倒されました。
それから、堂上教官と笠原の恋愛テイストも良かったです。
ベタベタした感じではなく、とても爽やかな、サラったした感じで。
それでいて、二人が強い信頼関係を築いているところとか好きだなぁ。
カミツレのお花のエピソードも凄く好きです。
また、物語のラストで、笠原が堂上を残して行った本屋さんって、もしかしたら、二人が出会った・・・笠原が堂上に助けられた、あの本屋さんなのかなぁとも思えて。
凄くキュンと来ました。
堂上と笠原は、本当に全力で応援したくなる素敵なカップルなのですよね~。
そうそう。
戦闘シーンは凄く迫力があって良かったのですが、戦闘シーンに力を入れ過ぎているのか、ちょっと、笠原と堂上以外のキャラクター達の人間関係や、その背景などが、描き切れていない感じがしたのですが・・・それは、私が原作を未読だからかな??
主人公の2人もですが、その他の登場人物達を演じていた俳優さん達、皆、皆、凄く良かったので、もっと、彼らのキャラクターを見たかったなぁとも思ったのでした(^m^)
物語自体は、かなり突飛なファンタジー、パラレル日本の世界なのですが、でも、それをフィクションって思わせない説得力っていうか、もしかしたら、私達も、何か一つを間違えれば、こういう世界を作ってしまうかもしれないと思わせるリアルが織り込まれていて、とても面白い映画でした。
昨今、色々と言われている表現規制の問題についても、深く考えさせられると同時に、劇中で、手塚の兄が言っていた言葉も重かったのですよね・・・。
表現の自由の元に、悪意に満ちた言葉が溢れていた・・・っていうのも。
確かに、今や、インターネットで誰もが簡単に、世間に向けて色んなことを発信できる時代です。
それゆえに、行き過ぎたバッシング、真偽の分からない誹謗中傷、プライバシーの侵害が横行しているのも、また事実なのですよね・・・。
私達は、「自由」というのに慣れ過ぎてしまって、自由の意味を履き違えている部分もあるのかもしれません。
そして、そういった行為が、やがて、言論統制みたいなものを生んでしまう・・・。
今一度、「自由」というものは何なのかを考えないといけないのかなぁとも思ったのでした。
色々と考えさせられるテーマであり、エンターテイメント、恋愛テイストも楽しめる、面白い作品でした。
そして、前作の映画でも思ったのですが、稲嶺さんが、児玉清さん(写真のみでの出演)というのに、なんだか、ジーンと来て、胸が熱くなりました。