昨年のクリスマス、本屋さんに特設コーナーが作られていて、その綺麗な装丁が目についた、新潮文庫のStar Classics名作新訳コレクション。
そこで、前々から読んでみたいなぁと思い続けていて、そのままになっていた、エーリヒ・ケストナーの『飛ぶ教室』を買ってみました。
この作品は、1933年に発表されたドイツの児童文学。
ギムナジウム(当時の中高一貫の寄宿学校)を舞台に、少年たちの成長を描いた物語です。
おチェブちゃんも読んでいます!
で。
物語がクリスマスの時期を描いているので、私もクリスマスに読みたいなぁと思っていたのですが。
結局、年末や年始は、あまり読書に没頭できず、割と最近、読み終わった・・・という訳です(^^)b
もう、とても良いお話で、ラストはウルウルと涙出ちゃいました。
物語自体は、何か大きな出来事がある~という訳では無くて。
寄宿舎で暮らす少年たちの日常が描かれているのですよね。
時に上級生とやり合ったり、規則を破って、他校の生徒と大々的に喧嘩をしてみたり。
クリスマス劇の練習に励んだり、書き取りの宿題に頭を悩ませたり。
はたまた、誰かのために、皆で力を合わせて行動を起こしてみたり。
もしかしたら、私達大人から見たら、それは、ごく普通の学校生活のひとコマに見えるかも知れません。
でもでも、彼らにとっては、決して、「普通」ではないのですよね。
毎日が特別で、皆、それぞれ、希望を持ったり、悩んだり、一日一日が瑞々しいというか。
そういえば。
自分を振り返ってみても、子供の頃って、毎日毎日が新鮮で特別で、「明日は何をしよう!」とか、そういうのよく考えてたっけ。
でも、大人になるにつれて、毎日が同じことの繰り返しになっちゃうのですよね。
なので、物語に出て来る彼らが、眩しくて羨ましくなるのです。
でもでも、きっと、心がけひとつで、大人だって毎日が特別になるハズ!
作者が前書きで、読者に向かって書いていた、「子供の頃のことを決して忘れないこと!」。
これって、子供だけでななく、大人にも当てはまるのじゃないかなぁって思いました。
私も心がけようっと♪
そしてそして。
この物語、登場人物の少年たちも、皆、個性豊かで、そして、それぞれ様々な事情を抱えています。
幼い頃に親に見捨てられた子。
貧しいけれども、学年トップの成績の子。
食いしん坊で喧嘩が強く、でも、正義感も強くて友情に厚い子。
女の子のように小柄で、気が弱いんだけれども、「弱虫」と言われるのが嫌で、どうにか皆に「強さ」を見せたいと思っている子。
等々。
彼らは彼らなりの悩みを抱え、互いに思いやりながら、成長していく姿にジーンと来ました。
また、そんな彼らを見守る大人たちも凄く良い!!
頭ごなしに生徒たちを支配しようとするのではなく、子供たちの意見にちゃんと耳を傾けた上で、それが規則違反なのか否かを判断したり、時にアドバイスを与えたり。
生徒たちから「道理さん」というニックネームで呼ばれているベク先生は、とても良い先生でした。
なかなか居ませんよね、こういう先生。
本当に、登場人物一人一人が生き生きとしてて、魅力的で。
彼らの学校での生活が、鮮やかに目に浮かぶようなお話でした。
大好きな小説がまた一つ増えました。
そして。
エーリヒ・ケストナーについて調べてみたら、彼は、児童文学だけでなく詩集や、一般向けの小説・・・しかもミステリーも書いている・・・・という、とても引き出しの多い文豪さんでいらしたのですね!7
しかもミステリは、日本では東京創元社から出版されているではありませんか!
ミステリ好きとしては、東京創元から出ているミステリには、ハズレ無しと絶対的な信頼を寄せています(^m^)
これは、とても気になりますね。
『飛ぶ教室』がとっても気に入ったので、是非是非、ケストナーの他の著作も読んでみたいと思います。
特に、東京創元から出ているミステリーは凄く読みたいです!!!
そこで、前々から読んでみたいなぁと思い続けていて、そのままになっていた、エーリヒ・ケストナーの『飛ぶ教室』を買ってみました。
この作品は、1933年に発表されたドイツの児童文学。
ギムナジウム(当時の中高一貫の寄宿学校)を舞台に、少年たちの成長を描いた物語です。
おチェブちゃんも読んでいます!
で。
物語がクリスマスの時期を描いているので、私もクリスマスに読みたいなぁと思っていたのですが。
結局、年末や年始は、あまり読書に没頭できず、割と最近、読み終わった・・・という訳です(^^)b
もう、とても良いお話で、ラストはウルウルと涙出ちゃいました。
物語自体は、何か大きな出来事がある~という訳では無くて。
寄宿舎で暮らす少年たちの日常が描かれているのですよね。
時に上級生とやり合ったり、規則を破って、他校の生徒と大々的に喧嘩をしてみたり。
クリスマス劇の練習に励んだり、書き取りの宿題に頭を悩ませたり。
はたまた、誰かのために、皆で力を合わせて行動を起こしてみたり。
もしかしたら、私達大人から見たら、それは、ごく普通の学校生活のひとコマに見えるかも知れません。
でもでも、彼らにとっては、決して、「普通」ではないのですよね。
毎日が特別で、皆、それぞれ、希望を持ったり、悩んだり、一日一日が瑞々しいというか。
そういえば。
自分を振り返ってみても、子供の頃って、毎日毎日が新鮮で特別で、「明日は何をしよう!」とか、そういうのよく考えてたっけ。
でも、大人になるにつれて、毎日が同じことの繰り返しになっちゃうのですよね。
なので、物語に出て来る彼らが、眩しくて羨ましくなるのです。
でもでも、きっと、心がけひとつで、大人だって毎日が特別になるハズ!
作者が前書きで、読者に向かって書いていた、「子供の頃のことを決して忘れないこと!」。
これって、子供だけでななく、大人にも当てはまるのじゃないかなぁって思いました。
私も心がけようっと♪
そしてそして。
この物語、登場人物の少年たちも、皆、個性豊かで、そして、それぞれ様々な事情を抱えています。
幼い頃に親に見捨てられた子。
貧しいけれども、学年トップの成績の子。
食いしん坊で喧嘩が強く、でも、正義感も強くて友情に厚い子。
女の子のように小柄で、気が弱いんだけれども、「弱虫」と言われるのが嫌で、どうにか皆に「強さ」を見せたいと思っている子。
等々。
彼らは彼らなりの悩みを抱え、互いに思いやりながら、成長していく姿にジーンと来ました。
また、そんな彼らを見守る大人たちも凄く良い!!
頭ごなしに生徒たちを支配しようとするのではなく、子供たちの意見にちゃんと耳を傾けた上で、それが規則違反なのか否かを判断したり、時にアドバイスを与えたり。
生徒たちから「道理さん」というニックネームで呼ばれているベク先生は、とても良い先生でした。
なかなか居ませんよね、こういう先生。
本当に、登場人物一人一人が生き生きとしてて、魅力的で。
彼らの学校での生活が、鮮やかに目に浮かぶようなお話でした。
大好きな小説がまた一つ増えました。
そして。
エーリヒ・ケストナーについて調べてみたら、彼は、児童文学だけでなく詩集や、一般向けの小説・・・しかもミステリーも書いている・・・・という、とても引き出しの多い文豪さんでいらしたのですね!7
しかもミステリは、日本では東京創元社から出版されているではありませんか!
ミステリ好きとしては、東京創元から出ているミステリには、ハズレ無しと絶対的な信頼を寄せています(^m^)
これは、とても気になりますね。
『飛ぶ教室』がとっても気に入ったので、是非是非、ケストナーの他の著作も読んでみたいと思います。
特に、東京創元から出ているミステリーは凄く読みたいです!!!