ブログ「FM青森チャレンジ川柳!むさし流!」

毎週土曜お昼12時から放送中!入選→秀逸→特選と3句づつ入選句を紹介。入選しないとonairにならないの。悪しからず!

ファームイン

2019年11月25日 | 日記

11/23放送分の入選句です。お題は「ほろほろ」

 
佳作10 ほろほろと逝かせてくれぬ西病棟
青森市 奥崎倭子さん
 
佳作11輪郭はしっかりあった砂の城
弘前市 福多あられ。さん
 
秀逸1 深爪をした日の虹のこぼし方
弘前市 小次郎さん
 
 
ほろほろとは逝かせてくれぬ・・・私もほろほろと逝きたいものです。でも現場ではその命を生かすことに懸命です。延命をするかしないのか、その判断を家族がせねばならない時は訪れるのでしょうけれども。自分ではそれを決めることが出来ませものね。尊厳死とか安楽死について考えるのですが、それが認められるときが果たして来るのかどうか・・。
実家の愛猫を腎不全で亡くしたのですが、延命治療に必死でした。苦しませてしまったという後悔がずっーとあります。
チビのことをもっと考えてやればよかった。生かしたいのは自分のエゴだったと今すごく悔やんでいます。
 
砂の城は確かにあったのですね。でもそれが今はほろほろと崩れてしまい過去のものになっている。福多あられ。さんにとって「砂の城」とは一体何を指しているのでしょう。想い出でしょうか?夢でしょうか?色々と想像しています。
 
小次郎さんの句・・・難しいです。先日の朗読会でお会いしたときに小次郎さんはご自身の作句のポリシーについて仰っていました。川柳は17音でしかコトバを紡げませんが、その中にあって、敢えてご自身が表現したいことの8割に留めていると言われたのです。厳選した17音のことばでは全てを言わない。残りの2割は読み手に想像させるのですね。粋ですよね。小次郎さんのそれが川柳の「遊び方」なのかもしれません。なんだかわかったようなことを書いてしまいました・・・
違っていたらすいませんm(__)m
ところで、不思議とあったかい「愛」をこの句から感じるのはどうしてなんでしょうか?深爪は痛くてお料理なんてやれるものじゃありませんが、日々の日常が想像できるのです。深爪した指でそれでも相手を想って食事をつくる。そんな絵が浮かんできました。

北海道旅の備忘録@ファームイン編
 
北海道旅行の連泊の中によくファームインを入れます。温泉旅館やホテルばかりだと飽きるし、何より北海道らしさを満喫できるのがファームインのいいところ。要は農家民泊みたいなことです。牧場や農場がやっている宿のこと。北海道はその先進地ですから。
 


宿の裏手が羊牧場になっていて宿泊者は自由にその中を散策できるのです。希望があればこれは時期にもよりますが羊の毛を刈る体験ができたり、羊毛づくりの体験もできるんです。洋風のレンガ造りの宿が「ヨークシャーファーム」。新得町にあります。ファームインの中でも老舗に入ると思います。

 
人なつっこい羊たち。通常、羊は人が近づくと逃げるんですけれども・・・ここの羊は寄ってくる!まじでびっくり。宿主さんの想いを感じます。「せっかくのファームインなのに羊と触れ合うことも出来ないなんて、それだとガッカリするでしょう?」羊はとても可愛いくて人間の暮らしには欠かせない役割も担ってくれるんだと。
その言葉を噛みしめ・・・前日の夜にはしっかりラムステーキを戴いたのでありました。
 

コメント (2)
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バルーンの米こめ君

2019年11月18日 | 日記

11/16放送分の入選句です。お題は「ほろほろ」

佳作7 ほろほろと記憶の粒をこぼす母
青森市 佐東亜阿介さん

佳作8 錆びたようですほろほろ零れ(こぼれ)ゆく鱗
神奈川県 水たまりさん
 
佳作9 父でしたほろほろ錆びた杭でした
静岡県 べっぴんさん
 
ほろほろと記憶の粒をこぼす・・・こんな表現があるんですね。認知症はゆっくりゆっくり進むといいます。本人に自覚はなく、でも、夢と現実の間を行ったり来たりする。それをまとに話すもんだから、少しづつ話しが噛みあわなくもなっていく。話すことは自分が子どもだった頃の話。祖母の話、祖父の話。その記憶はしっかりとある。そして涙を流したりする。そのうち・・・娘のことも忘れてしまうのかもしれない。そんな日が私にも来るのかも・・・そんなことを思って少し心が締め付けられました。
 
ウロコが錆びてこぼれていく。何年選手だったのでしょう?きっと長いことウロコを纏って闘ってきたのでしょうね?
錆びるまで闘った。というより錆びてもなお闘った。もうウロコは脱ぎ捨てて休んでください。お疲れ様でした。
 
イメージ湧きます!父にとても重なります。「杭」はまさに父親そのものなんですね。頭がよく、仕事もできる。趣味も多く仲間もいる。今も母に頼られ幸いなことに夫婦仲も悪くない。何より大きな病気一つせず健康である。その父もいつのまにか「おじいちゃん」。孫が出来たからってだけじゃなく、それはもう寄る年波。でも、気持ちだけは頑丈だ。錆びた杭に共感します。
 
 
 
今週末は田舎館村の収穫感謝祭とシクラメン市でした。しかし、今年はものすごい寒かったのです!風が冷たくて強くて、もう大変!写真をとる余裕すらありませんでした。で、こちらは青森市の「野木和公園」。桜の名所は秋もやっぱりキレイ。ちなみにこの日は小春日和でした。
 


落ち葉を踏んで歩くのは気持ちがいいです。「かさかさ」音を立てる葉っぱに耳を澄ましてただただ踏んでいたなぁ。それだけの行為が楽しかったんですね、きっと。子どもの頃を思い出しました。


シクラメン市で撮った写真は田舎館村の公式キャラクター「米こめ君」のバルーンだけ(苦笑)
弘前で活躍するバルーンアーティスト「A.droneバルーン」のスタッフさんが作ってくれたんですよ。本当はこれを背負って会場内をグリーティングするはずが強風で断念・・・。
むさしさんもシクラメンを買いにいらしてたんですって!お会い出来ずに残念でした。
 
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春国岱

2019年11月10日 | 日記

11/9放送分の入選句です。お題は「ほろほろ」

佳作4 ああ上野金の卵らホロホロと
ケアガーデン青森 カックイさん
 
佳作5 鍵かけた青春くさい日記帳
静岡県 春爺さん
 
佳作6 煮こごりをほろほろ崩す友訃報
兵庫県 さくら草さん
 
集団就職で地方から上京した若者たちはまさに金の卵。当時の上野駅には夢や希望に満ち溢れた若者たちが発するパワーが充満していたのでしょうね。そこに身を置いてみたかった。どんな景色が見えたのだろう?上野駅から各々の街へホロホロと消えていく若者たち。住む街、進む道は違えど、これからの日本をつくる同士のような一体感がきっとあったのだろうと想像します。今だって売り手市場・・・だけど「不安」がつきまとうところが当時とは違っていますよね。
 
 
日記帳…私も10代の頃、手帳によく綴りました。誰にも見せられない内緒の手帳。そしてそれを引出しにしまい鍵を掛けていたなぁ。懐かしいです。鍵をかけていたのは、母に見られるんじゃないかという疑いがあったから(笑)うちの母は私に届いた手紙をまーよく読んでいたものです。それが嫌で嫌でよくケンカしました。いつまで私を子どもだと思っているのかと。(当時、少女雑誌を介して他県の人と文通することが流行ってたんです。)まさに青春くささがプンプン匂うその手帳。実家の引き出しに今もあるはずですが・・・私も開く気にはなりません(笑)
 
 
友の訃報・・・悲しいことですね。これからそういうことが私の身にも起こるのかと思うと・・・少し複雑な気持ちになってきます。自分の時間の使い方、友との過ごし方、仕事の仕方さえ考えるようになってきました。時間は有限。30代には考えなかったことです。煮こごりを食べるでもなく、心ここにあらずで崩している・・・。喪失感が伝わってきます。
 
旅の備忘録:北海道根室「春国岱」
雄大な自然に魅せられて何度も訪れている北海道ですが、根室の春国岱は初めてでした。釧路湿原もサロベツ原野にも、日本じゃないようなスケールに驚かされて感動してきましたが、ここもハンパなかった!
 
春国岱は風蓮湖と根室湾を分ける「砂州」なんですが、それがばかでかいのです。600ヘクタールもあるんですから。で、野鳥の宝庫なんですって。
 
木道を歩いていると野鳥の軍団が一斉に飛び立って驚かされたり、鹿が木道の下から飛び出てビックリしたり・・・。双眼鏡持っていくと楽しめます。9月はアオサギが多かった。それと丹頂鶴。ただ蚊に食われ過ぎました・・・。恐ろしいぐらいの数!!若いコを選んでくれればいいものを、中年の私にまで刺してくるとはなかなかアグレッシブな奴ら(蚊)でした。
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むさしさんのハロウィン

2019年11月04日 | 日記

11/2放送分の入選句です。お題は「ほろほろ」

 
佳作1 一周忌まだほろほろの笑顔です
青森市 ピンクユーモアさん
 
佳作2 ほろほろと崩れる地下のジャズ喫茶
青森市 小雪さん
 
佳作3 終わったよほろほろ鳥(ちょう)が告げる恋
佐賀県 寿々さん
 
ほろほろの笑顔。このオノマトペはピンクユーモアさん独自の使い方のようですね。元気に振るまおうと笑顔を作るも、
ほんとは泣き崩れてしまいそうなんですよね…。だってまだ一周忌ですものね。それでも前向きに笑顔をつくってみせる。そのひたむきさが伝わってきます。
 
ジャズ喫茶には行ったことはありませんが、純喫茶は好きです!カフェはイマイチ落ち着きませんね。
それは置いておいて…
地下のジャズ喫茶にはきっといい思い出が詰まっているのだろうと思います。時代が変わってそのジャズ喫茶もカタチを変えたのかもしれない。あるいは無くなったのかもしれない。確かにそこにあったジャズ喫茶がほろほろと崩れる。時代や流行に抗えない無力さを感じます。

恋の終わりを告げる鳥…始まりを告げる鳥ならどんな鳥だって大歓迎ですが、終わりというとね。
むさしさんに「ほろほろ鳥」の鳴き声が「ギャアギャア」であると教えて頂きましたが…想像とだいぶ違っていました。…これを人間に置き換えると、あれ?なんか理解できるかも?!「ホーホケキョ」と思っていたのに「ギャアギャア」ときた。これは幻滅!終わりにさせて。
そういうことでどうでしょう(笑)

10月後半の収録も無事に終了してます。
たまたまなのですが、ハロウィンのディスプレイが施されている収録スタジオに、むさしさんがハロウィンカラーのファッションでいらっしゃったのがハマりすぎていました!
それにしても今年の渋谷も仮装した若者で凄まじい人出でしたね。
 


先日の「言の葉の夕べ」で小次郎さんから戴いたチョコレートでコーヒーブレイクしつつ、今回は4本録り!
 
 


むさしさんがお洒落なのは言うまでもありませんが、やはり毎回ポイントになるものを身についていらっしゃるわけで。
今回はさりげなく首に巻いていたのがこちらのハンカチサイズのスカーフ。
色がまたいい。
さりげないのにちゃんとした存在感がある。
長く使い続けてきた証のこなれ具合、肌触りなんかますます滑らかになってて、よーくみると擦り切れて薄くなっているところすらある。それなのにまだまだむさしさんに愛されてる。
もう30年近くも愛用しているというソレは・・・「エルメス」だったのでした
 
コメント (1)
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