青ペンカフェにお出かけを！

4/20放送分の入選句です。お題は「ぽとり」

 

佳作7 落ちながら影になっていく私

 

青森市 小雪さん

佳作8 もしあなた落としましたよ自尊心

 

佐賀県 寿々さん

 

秀逸1 わたしにはわたしのぽとり振り向かぬ

 

奈良県 あさぎさん

 

落ちながら影になっていく…上がっていくのではなくて落ち続けてゆくことに哀愁を感じます。

しかも、実像ではなしに影に変わっていく。そして、やがては散るのでしょうね…。寂しい印象が残る句ですね。

 

ポトリと落としたのは自尊心。寿々さんが自身に問いかけたものなのか？身近な誰かへの言葉なのか？それいずれでもない第三者に対してのものなのか？…その真意までは分かりませんが、自尊心＝プライドは誰にでもあると思いますし、無くしてはいけないものだとも思います。ただし時と場合によるかなとも思うんです。プライドを捨てた方がラクだということもあるだろうし、仕事の現場では「プライドをもて！」と諭したくなる相手ともやらねばならないこともあるし。プライドは大事だけど、大事にしすぎると厄介かも（苦笑）重なっていく自身の経験（年齢）とともに高くもなっていくプライド。自身の在り方って結構難しいですね。

 

わたしの「ぽとり」って何だろう？私は何をぽとりとして生きてきたのだろう？不思議な気持ちになりました。振り向かないということは、ぽとり、ぽとりとこれまでの人生で記してきた「実績か何か」なのかなぁと？過去は振り向かずに進化し続けるんだという決意にも聞こえます。

 

さて、番組の中で紹介した「青ペンカフェ」については青森ペンクラブの千葉様からも情報を頂いていましたご案内ありがとうございます😊

我らがむさしさんがこの度の講師だそうです！

むさしさんが先生をされている川柳教室の出前授業のような内容になるとのこと。飲み物を戴きながら気軽に参加してみませんか？

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週のむさし流BGM

青森市在住の音楽ライターオラシオさん選曲のポーランドジャズを引き続きお届けしています。

連想ゲーム

4/13放送分の入選句です。お題は「ぽとり」

 

佳作4 滴りはいま勾玉になる途中

京都府 あこしゃんさん

佳作5 序功年列さくらに蕊が遺される

岩手県 櫛子さん

佳作6 椿の首を取った気ですねアナタ

神奈川 水たまりさん

 

「ぽとり」から「滴り」に。「滴り」から「勾玉」に。まるで連想ゲームのようです。「雫」ではなくて「滴り」の方が、勾玉になるまでのストーリーの奥行きがより感じられます。あこしゃんさんのセンスですね！それにしても発想がすごいです。

 

年功序列の「年」と「序」が入れ替わっています。くしこさんの造語ですね。津軽にももうすぐ桜の季節がやってきますが、毎年あの素晴らしい桜が見られるのは、桜が絶えず命を繋いできたから。翌年はもっといい花を咲かせようと蕊を遺してきたから。年功序列とは言ってられない実力主義がそこにはあるのですね。桜の世界のおはなしですが（笑）

 

江戸時代では、椿が花ごと「ぽとり」と落ちることが「首を斬る」ことを連想させるからと縁起が悪いと嫌われていたそうですが…

この椿の首は、水たまりさん本人のことのように思います。アナタというカタカナ表現からして、この男性はきっと近い人物。彼女を自分のものにしたと優越感に浸っている男性に対して、まんざらでもない女性。でも結局手玉にとっているのは女性の方だというしたたかさも感じます。やっぱり女性は強いですね！

 

4/15の今日が締め切りです「撫でる」

6月オンエアの次のお題は「紙」5/15締め切りです。

投稿お待ちしています！

今週のむさし流BGM

青森市在住の音楽ライターオラシオさん選曲のポーランドジャズを引き続きお届けしています。

走れメロス

4/6放送分の入選句です。お題は「ぽとり」

佳作1 ぽとりってこぼれるまでの長い道

弘前市 ホワイトベアさん

佳作2 振り向けばぽとりぽとりと吐いた毒

埼玉県 高原キャベツさん

佳作3 達磨ころんでポトリと運の落ちる音

静岡県 べっぴんさん

 

ホワイトベアさんが言うポトリは「ことば」。大事な人に伝えたい「ことば」をぽとりと吐くまでには時間がかかるようです。その存在が近ければ近いほど、恥ずかしさやら、照れ臭さやらで躊躇われたりする。でも「ことば」は届けるもの。

口に出してしゃべらなければ伝わらないですもんね。

毒は吐かないに越したことはありませんが…、グサっとくることを言う人いますね。私の身近には毒をしょっちゅう吐く人と、絶対吐かない人のどちらもいます（笑）吐かない人は徹底して吐きませんね。誰に対しても絶対に傷つけない。

吐く人は…どうも相手を見て吐いてるようですね。ま、私は吐かれる側ですがね。

 

運の落ちる音！耳にしたくはないですね（苦笑）でも、転ばないはずのものが転んだとき、切れないはずのものが切れたとき、ハッキリとした擬音語では表現しにくいのものがあったりしますよね。耳に届くのではなく心に何かが響くみたいな。「ポトリ」もそんなものの1つのように思います。いい音、響きでないことは確かですね。

浅虫温泉で行われた太宰治朗読会に行ってきました！青森出身の中村雅子さん（真ん中、オレンジのお着物）大阪出身の椋本友子さん、岡崎裕子さんのユニット「おとめ座」の表現の世界を堪能してきました。

 

「走れメロス」素晴らしい朗読でした。皆さま元TV局のアナウンサー。基本の発声の上に磨かれた表現力と技が相まって、それはもう映像を見ているような迫力！感動しました。

 

ユーカリハーブキャンディ！

のっけから私ですいません！むさしさんのご息女様からお土産を頂戴したのです。私の仕事を気遣って頂き「ハーブキャンディ」を！ユーカリの爽やかな風味がノドに心地よいお品でした。おかげさまで4月の収録もバッチリ！有難うございました。そして、この度はおめでとうございましたうふふ

3/30放送分の入選句です。3月のTOP3です！お題は「3」

秀逸2 転び方上手になった3回目

静岡県 べっぴんさん

秀逸3 終活リスト其の参「愛される」

弘前市 小次郎さん

特選 青春を三叉路に来て見失う

京都府 福村 まことさん

何事も経験値がモノを言うってね。転び方も3回もやれば上手くなる。なによりその後の起き上がり方が上達する！小学生の頃、父にスキーを習い、それこそその転び方の練習を何度もさせられたものです。転ぶのは起き上がるためのステップなんですものね。

終活リストの3番目に「愛される」ことを入れる。いちいちかっこいいですよ、小次郎さん！とてもステキでおしゃれな句だと思いました。人はみな愛し、愛されたいものだと思います。小次郎さんは、愛されている実感が100パーセントおありですよね！当然、小次郎さんも奥さまのことを愛していらっしゃる。無論、奥様のことでしょう？きっと、其の壱に「愛される」がくるはずなのに、そこは謙遜して3番目なのでは？（笑）勝手に推測して楽しんでしまいました。

青春を三叉路に来て見失う…。むさしさんも講評でおっしゃっていましたが、私も同感で、若ければ迷わず真っ直ぐに進むだろうと思うのです。その後で後悔したりするのですけどもね（苦笑）。ちょっと想像してみましょう。ちなみに、私の青春は左に曲がった先の過去にあるとして…。ここにきて見失うというのであれば、過去と今がごっちゃになってどうしていいのか分からなくなってる感じ？今まさに青春の頃のような想いが悩みを生んでいるのかも？？いくつになっても青春！新しいことへのチャレンジに遅いなんてありませんものね。

福村まことさんには曰く付きの（笑）こちらの短冊をお送りします！

4月分の収録も2本撮りした後のコーヒーブレイクを挟んで、順調に進み4本録り終えました。今回のおやつも美味しそうに召し上がって下さったむさしさん！

小山煎餅店の手焼きせんべい「ピスタチオ」とあずき庵のイチジクのドライフルーツがはいった羊羹。最近、ドライフルーツ入りの羊羹が増えてますよね。これをウイスキーや、ワイン、日本酒にマリアージュする人が増えてるそうです！

 

むさしさん、4月の収録もお疲れさまでした！

ただ今募集中のお題は「撫でる」4/15締め切りです。投稿お待ちしています。