紙のエルメス帽

 先月の約束どおり、紙の中折れ帽をお召しになって収録に来られたむさしさんです！コーヒー飲みにいらっしゃったんじゃないですよ（笑）今月放送分の収録です。

 

6/22放送分の入選句です。お題は「紙」

 

佳作10 知らなくていいと白紙でいたいこと

鳥取県 斉尾くにこさん

 

佳作11 ドクダミでいっぱいになる裏表紙

静岡県 べっぴんさん

 

秀逸1 抽斗（ひきだし）の奥で凍っている手紙

佐賀県 寿々さん

 

昨今は情報が多すぎて、見なくてもいいもの、知らなくてもいいことが、目に付いたり、耳に入ったりしますね。それで気持ちが乱されることが少なくない。情報量を自らコントロールする必要がありますよね。それに自ら発信する情報にさえも気を遣う。なんだか面倒くさいご時世です。とくにネットは出してしまったら終わり。白紙にしたくても残ってしまうんですから、怖いですね。

 

ドクダミでひしめきあっている裏表紙。表紙を狙う並々ならぬ決意が感じとれます。ドクダミがどのような花なのか、むさしさんに教えていただきましたが、十字架のように開くなんて！オカルトっぽいところに惹かれます。

 

引き出しの中で眠っているのではなく、凍っている手紙。出そうにも出せず、開こうにも開けずに凍らせてあるんですね。誰からきたもの？誰に出そうとしたもの？そんな手紙、私にもありました。あなたにもあるのでは？

 

さて、むさしさんのトレードマークでもある中折れ帽。そのコレクションは100は下らないそう！で、本当に紙でできてるの？？

本当に「紙」100パーセントしかもエルメスだーーーーさすがおしゃれナイスミドルのむさしさん

 ちなみに、雨がふったら被らないそうです（笑)HERMESだものもったいないわ！

今月末の収録にはどんなファッションでいらっしゃるのか、楽しみです

 

 

今週のむさし流BGM

青森市在住の音楽ライターオラシオさん選曲のポーランドジャズを引き続きお届けしています。

 

モンスター現る！

6/15放送分の入選句です。お題は「紙」

 

佳作7 夢はある終の棲家の障子紙

京都府 福村まことさん

 

佳作8紙風船割ってひとりの発車ベル

弘前市 福多あられさん

 

佳作9あなたがいた紙飛行機の落ちたとこ

奈良県 あさぎさん

 

終の棲家にも夢がある！人生の終わりを迎えるその家で、真っ白な障子紙にどんな夢を描いているのでしょう？某CMの「人生は夢だらけ」のキャッチコピーが思い浮かんで、それがこの句とリンクして、ナルホドそうなだあと思いました。夢をいつまでも持ち続けること。諦めないこと。夢のある人生に私もしたいです。

 

紙風船を割ってスタートを切る。紙風船が割れる音がどんなだったか、もはや記憶がないのですけれども、音よりもむしろ、アニメーションで割れる様、はじける様を想像すると、そのビジュアルがまさに発車ベルの合図のようだなと！ポンポンと突き上げては落ち、上げてはまた落ちて…きっと何かずーっと繰り返す悩み事に、終止符を打ったのでしょう。すごく勇気をもらえる句です！

 

紙飛行機は暗示していたのですね？あなたが飛んでいく先はここですよ、と。その先にあさぎさんの言う「あなた」がいらっしゃった。未来予想図ははじめから「あなた」で決まっていたのですね。なんて、ロマンチックな句！

 

さて、番組の冒頭でも話した通りですが、先月、弘前市のりんご公園で行われたシードルのイベントで川柳家の高瀬霜石さんと、リスナーでもあり入選した佳作8の作者でもある福多あられさんにお会いしました！

 

福多あられさんが撮って下さったお写真です。

お2人からの許可を頂きアップさせて頂いています。福多あられさん、霜石さん、有難うございます！

 

霜石さんとは8年ぶりくらいの再会でした。霜石さんは私の前職のラジオ局で平成12年の開局以来、今もその川柳の番組を続けられている、むさしさん曰くモンスターなのであります（笑）もちろん、色んな意味で！

 

 青森にはもう1人のモンスター、我らがむさしさんがおります！私たちも「チャレンジ川柳！むさし流！」を長く続けられるよう頑張らなければ今後ともよろしくお願いします。

来週はむさしさんの帽子のお話を・・・

 

今週のむさし流BGM

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雨雨ふれふれ

6/8放送分の入選句です。お題は「紙」

 

佳作4 生き様をちょっぴり盛って遺言書

静岡県 春爺さん

 

佳作5 紙飛行機飛ばした空でかくれんぼ

黒石市 船水柳平さん

 

佳作6 今日は鶴きのう飛行機だった紙

神奈川県 水たまりさん

 

「ちょっぴり盛って」（笑）ここが好きです。男性はありのままを説明することに長けていますが、女性は割と盛りがちですよね？事実より大袈裟になることの方が多いって、私だけかもしれませんが（笑）

ちょっぴり盛る可愛らしさが◎！

 

「紙飛行機」飛ばして遊ぶ…。私の場合は遊びの中にも「空を飛ぶ」ことへの純粋な憧れがあったように思います。その「空」で今度は「かくれんぼ」ですか。どこにも隠れるところのない広ーい空。でも、広すぎてどこかの街の空にいたとしても、見つけられなさそう（笑）紙飛行機飛ばした空は、大人になってきっと近くなっているのかな？

 

未来のことは誰にも分からないし、決められないものです。一寸先は闇。昨日と今日の時系列が逆だと、受け入れる他ないその「運命」が際立ちます。人生は選択の連続ですが、非情にも決められてしまうこともある。紙みたいにカタチを変えてリセットして生きられたら…ラクなのにね。

 

青森は今年、雨が少ないですね。少ないどころか降ってない！土がヒビ割れて干上がってる。

野菜も育たないようです。

本当にザーッと降ってほしい。

そろそろ降ってもらわないと…。

西目屋の津軽ダムも…

放水がこれっぽっち…。

雨ください。

 

今週のむさし流BGM

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田んぼアートでおしん

6/1放送分の入選句です。お題は「紙」

 

佳作1 朝新聞昼新聞紙夜ゴミだ

ケアガーデン青森 カックイさん

 

佳作2 妄想の僕のリトマス青くなり

兵庫県 さくら草さん

 

佳作3 神さまの手紙がコラージュで届く

弘前市 ホワイトベアさん

 

「新聞」が時間の経過とともに価値が変わっていくなんて！そんなこと今まで考えたこともありませんでした。カックイさんの視点と捉え方がすごいと思いました。

 

リトマス試験紙。中学時代の理科の授業を思い出します。「僕」のリトマスは青色に変わったみたいですね。アルカリ性です。人間は弱アルカリ性であるのがよいとか。だとすれば、その妄想は心と体に有効なようですね！

 

神さまの手紙という発想がすごいですね。サンタさんに手紙を書くことはあったかもしれないですが、神さまから届く手紙ですか。「コラージュ」とはホワイトベアさんにとっては、いい記憶の断片、もしくはよい思い出の一欠片みたいなことでしょうか？不意に浮かび上がるその記憶で遊ぶのは夢見ごごちで「神さまから手紙」が届くような嬉しさなのかもしれないですね。

 

今年も田舎館村に田んぼアートのシーズンがやってきました。

去る5/29日曜、気温33度！こんなに暑い中で行われる田植えは今までなかったですよ。

地元の小中学生は今年も大活躍。総勢1300人で行いました。

今年のテーマは「おしん」左には小林綾子さんの演じるおしんが筏に乗せられ、両親の元を離れる別れの場面を描きました。心からの叫びの表情がなんとも胸を打ちますね…。これを稲穂でうまく表現できるのか！注目です。

そして右には両親役の伊東四朗さん、泉ピン子さんを描きます。こちらも娘を手放す2人の切ない表情に注目です！

ぜひ、見に来てくださいね^_^

 

今週のむさし流BGM

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