11/9放送分の入選句です。お題は「ほろほろ」
佳作4 ああ上野金の卵らホロホロと
ケアガーデン青森 カックイさん
佳作5 鍵かけた青春くさい日記帳
静岡県 春爺さん
佳作6 煮こごりをほろほろ崩す友訃報
兵庫県 さくら草さん
集団就職で地方から上京した若者たちはまさに金の卵。当時の上野駅には夢や希望に満ち溢れた若者たちが発するパワーが充満していたのでしょうね。そこに身を置いてみたかった。どんな景色が見えたのだろう?上野駅から各々の街へホロホロと消えていく若者たち。住む街、進む道は違えど、これからの日本をつくる同士のような一体感がきっとあったのだろうと想像します。今だって売り手市場・・・だけど「不安」がつきまとうところが当時とは違っていますよね。
日記帳…私も10代の頃、手帳によく綴りました。誰にも見せられない内緒の手帳。そしてそれを引出しにしまい鍵を掛けていたなぁ。懐かしいです。鍵をかけていたのは、母に見られるんじゃないかという疑いがあったから(笑)うちの母は私に届いた手紙をまーよく読んでいたものです。それが嫌で嫌でよくケンカしました。いつまで私を子どもだと思っているのかと。(当時、少女雑誌を介して他県の人と文通することが流行ってたんです。)まさに青春くささがプンプン匂うその手帳。実家の引き出しに今もあるはずですが・・・私も開く気にはなりません(笑)
友の訃報・・・悲しいことですね。これからそういうことが私の身にも起こるのかと思うと・・・少し複雑な気持ちになってきます。自分の時間の使い方、友との過ごし方、仕事の仕方さえ考えるようになってきました。時間は有限。30代には考えなかったことです。煮こごりを食べるでもなく、心ここにあらずで崩している・・・。喪失感が伝わってきます。
旅の備忘録:北海道根室「春国岱」
雄大な自然に魅せられて何度も訪れている北海道ですが、根室の春国岱は初めてでした。釧路湿原もサロベツ原野にも、日本じゃないようなスケールに驚かされて感動してきましたが、ここもハンパなかった!
春国岱は風蓮湖と根室湾を分ける「砂州」なんですが、それがばかでかいのです。600ヘクタールもあるんですから。で、野鳥の宝庫なんですって。
木道を歩いていると野鳥の軍団が一斉に飛び立って驚かされたり、鹿が木道の下から飛び出てビックリしたり・・・。双眼鏡持っていくと楽しめます。9月はアオサギが多かった。それと丹頂鶴。ただ蚊に食われ過ぎました・・・。恐ろしいぐらいの数!!若いコを選んでくれればいいものを、中年の私にまで刺してくるとはなかなかアグレッシブな奴ら(蚊)でした。