トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

オクトーバーフェスト:格闘編

2009-09-30 22:38:19 | おさけ
昨日の続き。


愛するビールの前に立ちはだかるもの。
それは人・人・人。

土曜日、3時、晴れ、ビール日和。
そんな条件も重なって会場は物凄い人ごみ。
テントの中は予約客のみ入場可能。
外にあるテーブルもビッシリ人で埋まってる。

1席分だけでも空いてないかと
いろいろ探し回るものの皆無。

同じ様に放浪する人もいれば
テント入り口でいつ入れるかわからないまま
健気に待つ人もいる。
うちらもちょっと待ってみたけど全く動きがないので断念。

「こりゃだめだ。5時頃出直そう」
フェスト経験者の判断により一旦解散。
あぁ・・・ここまで来て飲めないなんて



夕方、再度挑戦。
昼間よりも若干人が減ったかしら?
それでも相変わらず外テーブルは満席。

これはやっぱり辛抱強く待つしかないな。
待っている人が少なめの扉を選んでひたすら待つ。
するとなにやら寄って来る人が。

どうやら入場券を買わないかとのこと。
ここに何十人も並んで待ってるのに
うちらだけに声をかけてくるとは何事か?
「日本人は金持ってるし、大人しいから高値で売れるべ♪」
なんて思われてるのか!?
なんか悔しい

でもやっぱり入場はしたいので
michは泣き顔で、naheは睨みを効かせて
言い値の半額で購入することに。
券を買ったはいいけど偽物だったらどうしよう?
そんな不安を抱いてたら、ちゃんと中に入る所までフォローしてくれた。
案外いい人?このダフ屋。



ついに入れた夢のテント。



でかい。そして超満員。
人々はビール片手に歌い踊る。
その合間をジョッキ8個持ちながら通っていく
逞しきおばさん~おばあさん店員達。


さて、入ったはいいものの、これからどうすべき?
席を探してみるものの予約席ブースとかあって
どこに座っていいのかがよくわからない。

とりあえずビールは飲みたい!
でもどうやって買えばいいの?
michが経験者から聞いた話によると
テーブルに着いてないとビールは買えないらしい。
でも通路に立って踊ってる人達、みんなビール持ってるし
一体どんな方法でGETしてるんだ??

ビールを運ぶ店員に話しかけようとするも、ことごとく無視され
席も見つからずただオロオロするmichnahe

周りの人達に方法を聞くと
やっぱりテーブルにいなきゃだめらしい。
そんなこと言ったって空きないし~
ああああああ、あと一歩なのにーー


もうこうなったら注文時だけでも座らせてもらおう!
腹をくくってテーブルブースへ乗り込む。
運よく、ちょっとの隙間を発見。
michと二人「座らして!」「ちょっとでいいから!!」と懇願。

テーブルを使ってたおじさん6人グループ
ちょっと困り顔で「どうする?」って感じだったけど
OKしてくれた。


やっと、やっと到着ですよ。涙涙。


そうして頼めたこのビール。



はぁぁ、うまい~~~
3時間以上我慢してたんだもの、しみじみ飲んじゃうわよ。

1リットルジョッキだというのに
一口目で1/3は飲んでしまった私達。
隣のおじさん達に「喉渇いてるんだね~」と呆れられ。

揃ってギンガムチェックのシャツを着たおじさん達。
(民俗衣装らしい。)
みんなミュンヘン出身で毎年来てるんだという。
なのにビールの減りはゆっくり。
8口でジョッキを飲み干さなきゃいけないって
誰かに聞いたんだけどあれは嘘か?

おじさん達と何度も乾杯し、一緒に歌い、
周りの人とも少し話をして。
やっぱり祭りは楽しい!


昼もサンドイッチ1個だったので何か腹に入れたい。
周りの人が食べてる鶏の丸焼きなどを指差して
「私もあれ欲しい!」と店員に頼むものの
一向にやってくる気配なし。

かろうじて売りにきたプリッツエル1個を二人+おじさんと分け、
2リットル飲んだところでmichがダウン。
naheはもっと飲める気がしてたし、もっと楽しみたかったけど
仕方なく帰ることに。

3リットル、飲めなかったーーー


だが帰りの地下鉄をホテルとは反対方向に乗って
似たような駅名の所で降りたことに
翌日まで二人とも気付かなかったのだから
naheも結構よっぱだったのだろう

タクシーでホテルまで15ユーロもかかったもんだから
「絶対遠回りされた!」と思い込んで
ものすごく不機嫌な応対しちゃったわよ。
ごめんね、あの時のタクシーの運ちゃん。



翌日は違うビール会社のを飲みたいなと思いつつも
あの人ごみの中、席を探す気力はもうなく
ブロイハウスでゆったり1リットル。



オクトーバーフェスト、甘く見てたわ。
来年は絶対予約しなきゃ!
って、来年も行くのか?