群馬大学 慢性看護学研究室ブログ

患者様や未病の方が、自分らしく生活できるよう研究・探求しています。糖尿病と慢性腎臓病透析予防外来も開設しています。

ゼミ文献:COVID-19入院中に患者および主介護者が経験した自律と孤立

2023-05-02 16:01:24 | 研究室

<岡研究室 ゼミ紹介>
 毎週火曜日,19:40-21:10,大学院博士前期・後期課程のゼミをzoomで行っています。先日,こちらの文献紹介がありました。ゼミはお試し参加でもokです。希望者は,お気軽にご連絡ください!!

<文献>

Mestres-Soler, O., Leyva-Moral, J. M., Aguayo-González, M., Zuriguel-Pérez, E., Rosales,
M., & Gómez-Ibáñez, R. (2022). Autonomy and isolation experienced by patients
and primary caregivers during COVID-19 hospitalization in Barcelona (Spain).
Nursing & Health Sciences, 24(4), 853-861. https://doi.org/10.1111/nhs.12986

バルセロナ(スペイン)のCOVID-19入院中に患者および主介護者が経験した自律と孤立

<抄録>
本研究は、質的探索的記述法を用いてCOVID-19パンデミック時の患者および家族介護者
の入院体験を記述することを目的とする。COVID-19によりバルセロナ(スペイン)の最
大規模の病院に入院した患者13名と、退院後の主介護者8名に電話インタビューを行った
。データは、Krippendorffが提唱した内容分析法を用いて分析された。2つの主要なテーマ
が確認された: (i)患者および家族介護者における強制隔離の受け入れ。これは、強制隔離
を正当化する感情の言語化であり、全員の安全のために医療チームが個人防護具を使用す
る必要性を意味する。(ii)患者および家族介護者の入院中の限られた自律性。これは、入院
中の自律性に対する参加者の認識を表す。患者や介護者は、孤独感を経験し、それが精神
的な健康に悪影響を及ぼした。更に、公衆衛生と世界衛生のためにパンデミックをコント
ロールするための新しい習慣やルーチンのために、自律性の低下を経験した。

(担当:榊)

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