群馬大学 慢性看護学研究室ブログ

患者様や未病の方が、自分らしく生活できるよう研究・探求しています。糖尿病と慢性腎臓病透析予防外来も開設しています。

ゼミ文献紹介3件

2024-06-25 08:51:20 | 研究室

<岡研究室 ゼミ紹介>
 毎週火曜日,19:40-21:10,大学院博士前期・後期課程のゼミをオンラインで行っています。今回は,こちらの文献紹介がありました。ゼミはお試し参加でもokです。希望者は,お気軽にご連絡ください!!

<文献1>

SalvatoreMangione,  Chayan Chakraborti, Giuseppe Staltari, et.al、Medical Students’ Exposure to the Humanities Correlates with Positive Personal Qualities and Reduced Burnout: A Multi-Institutional U.S. Survey 、J Gen Intern Med 33(5):628–34 2018  DOI: 10.1007/s11606-017-4275-8 

Journal  IF5.7(2022)

タイトル:医学生の人文学への曝露はポジティブな個人資質とバーンアウトの減少と関連する:複数のアメリカの教育機関の調査

要約:医学生の人文学への曝露量と、個人資質の関連性を検証することを目的に、アメリカの5大学の医学生にオンライン調査を実施した。人文学への曝露量を調査する尺度を作成し、回答してもらった。また、個人資質を測定する評価尺度に回答してもらった。3107人中739人の医学生が回答した(回答率23.8%)。回帰分析の結果、人文学への曝露は、共感、曖昧さへの耐性、知恵、感情的評価、自己効力感、空間的スキルなどの肯定的な個人資質と有意に相関していた。一方、バーンアウトと負の相関があった。これらの知見は、医学生の採用とカリキュラム設計に重要な意味を持つ可能性がある。

                                (担当:茂木)

<文献2>

Chang HY, Wu HF, Chang YC, Tseng YS, Wang YC、The effects of a virtual simulation-based, mobile technology application on nursing students’ learning achievement and cognitive load: Randomized controlled trial、International Journal of Nursing Studies 120 2021

https://doi.org/10.1016/j.ijnurstu.2021.103948

Journal Impact Factor(8.1)2022

タイトル:看護学生の学習達成度と認知負荷に対する仮想シミュレーションベースのモバイル技術アプリケーションの効果: 無作為化比較試験

本研究の目的は、モバイル学習アプリを使用した看護学生は、対照群と比較して、(1)服薬指導と鼻気管吸引に関する知識レベルが有意に高く、(2)服薬指導と鼻気管吸引に関するスキルパフォーマンスがより向上し、(3)満足度が高く、(4)認知的負荷が低いという仮説を検証することである。研究デザインは事前テストと事後テストの無作為化実験研究であり,看護学生100人を実験群と対照群に無作為に割り付けた。実験群には仮想シミュレーションベースのモバイル学習アプリを、対照群には従来の紙教材を使用した。モバイルアプリを使用した実験グループは、コントロールグループと比較して、知識スコアが有意に高く、内在的・外在的認知負荷が有意に低く、技能成績が良く、満足度が高かった。学習用モバイルアプリは、認知負荷を増加させることなく、より高い知識と満足度のスコアを達成し、より良いスキルパフォーマンスを示した。            (担当:松本)

 

<文献3>

Pathways from Communication to Health Outcomes: Mediators and Moderators
題目:PATIENT-CENTERED COMMUNICATION IN CANCER CARE Promoting Healing and Reducing
Suffering(2007)
Chapter3 Pathways from Communication to Health Outcomes: Mediators and Moderators P39-P65
出版:U.S. DEPARTMENT OF HEALTH AND HUMAN SERVICES National Institutes of Health

この文献は、コミュニケーションの結果を、中間的な転帰に焦点をあてたものだけでなく、健康アウトカム(生存率や健康QOL)も含めた全体像を、様々な経路や媒介因子も含めて考察したものである。コミュニケーションとアウトカムの概念モデルを確認することで、 自分がこれから行おうとしている研究の立ち位置を確認することができ、さらにどのような媒介因子があるのか予測をすることができる。                          (担当:白土)

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« EASEプログラム活用例 | トップ | 看護科学教育におけるモバイ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

研究室」カテゴリの最新記事