1月25日
引き潮や泡のふわりと甲撫でて
さざなみのそっと泡立ちぬくまりて
波泡の淡雪ごとし砂に降り
潮寄せて泡の消えゆく融雪ごと
波の花ふわりと咲いて儚きや
泡の華潮に溶けてしぼみゆく
泡の華斑(まだ)ら雪ごと砂に咲き
波の泡白きレースの綾織に
波フリルレース飾りの海ドレス
波の泡もろく優しい肌触り
波の泡ソフトに触れて足の甲
濡れ砂に踵めり込みざら撫でて
足裏に砂の感触ざらついて
ふわふわと泡踏み締め波打ち際
波の泡足をくすぐりまといつき
砂触(ざわ)り意識して歩く瞑想や
波の泡シャボンごと柔らかく
大入日波打ち際に金延べ棒
濡れ砂に泡のぶくぶく貼りついて
引き潮や波泡つぶし戯れて
泡踏みて童心帰る楽しきや
泡遊び足でつぶして面白し
柔らかな泡のタッチに安らぎて
浜沿いに東進翻って日没や
シシカバブ香ばし匂い夜の町
こぼれ砂床やベッドに浜土産
1月25日
洗礼や足を浄めて波シャボン
引き海や歩く瞑想もってこい
ぺたぺたと濡れ砂踏みて歩(ほ)瞑想
波の泡素足にまとい白ソックス
醍醐味や波打ち際の泡踏みは
泡沫や汀に地図を描(か)き残し
波の泡自然シャボンの浄らかき
式場のマイクテストや浜こだま
引き潮や泡と戯れ日の落ちて
裸眼にて見える幸せまだ見える
コップ半水まだあるもうないどちら
まだあるととりたい吾は肯定派
1月26日
牛鳴きて鼻息荒らしいびきごと
もうと鳴く黒牛のろと浜よぎる
迷い牛浜に紛れて海愛でる
1月27日
珍妙やからすみ軽くあぶり焼き
煎じ茶や目薬の木の通じよし
推敲や五十回余脱稿せず
手ごわきは伝記小説いつ上がる
麗俳女恋も句も情熱のまま
同郷の夭折す美人俳姫(はいき)
<熾=もゆる>
引き潮や泡のふわりと甲撫でて
さざなみのそっと泡立ちぬくまりて
波泡の淡雪ごとし砂に降り
潮寄せて泡の消えゆく融雪ごと
波の花ふわりと咲いて儚きや
泡の華潮に溶けてしぼみゆく
泡の華斑(まだ)ら雪ごと砂に咲き
波の泡白きレースの綾織に
波フリルレース飾りの海ドレス
波の泡もろく優しい肌触り
波の泡ソフトに触れて足の甲
濡れ砂に踵めり込みざら撫でて
足裏に砂の感触ざらついて
ふわふわと泡踏み締め波打ち際
波の泡足をくすぐりまといつき
砂触(ざわ)り意識して歩く瞑想や
波の泡シャボンごと柔らかく
大入日波打ち際に金延べ棒
濡れ砂に泡のぶくぶく貼りついて
引き潮や波泡つぶし戯れて
泡踏みて童心帰る楽しきや
泡遊び足でつぶして面白し
柔らかな泡のタッチに安らぎて
浜沿いに東進翻って日没や
シシカバブ香ばし匂い夜の町
こぼれ砂床やベッドに浜土産
1月25日
洗礼や足を浄めて波シャボン
引き海や歩く瞑想もってこい
ぺたぺたと濡れ砂踏みて歩(ほ)瞑想
波の泡素足にまとい白ソックス
醍醐味や波打ち際の泡踏みは
泡沫や汀に地図を描(か)き残し
波の泡自然シャボンの浄らかき
式場のマイクテストや浜こだま
引き潮や泡と戯れ日の落ちて
裸眼にて見える幸せまだ見える
コップ半水まだあるもうないどちら
まだあるととりたい吾は肯定派
1月26日
牛鳴きて鼻息荒らしいびきごと
もうと鳴く黒牛のろと浜よぎる
迷い牛浜に紛れて海愛でる
1月27日
珍妙やからすみ軽くあぶり焼き
煎じ茶や目薬の木の通じよし
推敲や五十回余脱稿せず
手ごわきは伝記小説いつ上がる
麗俳女恋も句も情熱のまま
同郷の夭折す美人俳姫(はいき)
<熾=もゆる>