第1回愛知教育大学オープンカレッジが、10月2日(土)午後から開かれた。
第1回のテーマは、「地域から考える日本と朝鮮の関係-朝鮮通信使を中心に-」である。
豊田市生まれの社会科講座講師の真島聖子先生は終始にこにこしていた。
前に出て来て、ぼくたちに親しげにあいさつをされた。
真島先生は、ぼくたちに興味をもって取り組んでもらいたいために、クイズ形式で話を始めた。
クイズ1「通信使はどんな目的があっただろうか?」
①コミュニケーション、②信頼、誠実、誠心、③情報を伝達する
正解は、②である。通信の「信」が信頼の「信」である。
クイズ4「通信使はソウルから江戸までどのくらいかかったでしょうか?」
①1ヶ月~3ヶ月、②6ヶ月から9ヶ月、③10ヶ月~1年
正解は②。
「どこが一番時間がかかったでしょうか?隣の人と話し合って教えてください。」
出た考えを先生が理由も聞いて白板に書かれた。
①対馬(海峡、台風、潮など)、②大阪(船を乗り換える)、③瀬戸内海(文化人交流、接待)、④箱根(山越え)が出た。
でも、ここにはない「釜山」が正解だった。人や物の調達で時間がかかったようだ。
「朝鮮通信使歓待図屏風」を見て気づいたことを教えてください。
「日本人がかごをかついでいる」、「何か大事なものを運んでいる」など、発表したこと一つずつに、「そうですね」、「よく気がついたね」、「すごいね」などとほめてくださった。
ぼくたちは、かなり出てしまってから、「大名行列みたいにハーハーがない」、「日本人が興味深く見ている」ということを言ってほめられた。
さすが、かつて小学校の先生もしていたことがある経験が豊富な方だ。
社会の授業を受けているみたいだ。
特に、ぼくが興味をもったのは、中断していた朝鮮通信使を始めた対馬藩の宋氏の活躍だ。
国書を偽造してまで朝鮮通信使を再開させたのには、朝鮮にも江戸幕府にもそれなりの情勢、事情があったようだ。
今の日中の関係もそうだろう。
最後に、先生から「みなさんと握手がしたい」と言われ、一人ずつ握手をされた。
最初に、「社会の授業は社会をどう作っていくか、人間関係をよくする」と言われた意味がよく分かった。
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