【週間ゲーム販売本数】「ゴーバケーション」が大健闘、Wiiのオリジナルタイトルとしては8位の出足

2011年10月30日 | 団長は断腸の思い
ゲームソフトの週間販売本数やゲーム市場を追いかける記事の第25回。

→コンシューマソフト週間販売ランキングTop20(4gamer.net/メディアクリエイト調べ)
※上記の週間販売本数以外のデータ(前作データ等)はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。

■ゲーム+アニメBD「マクロス~ハイブリッドパック」が安定の本数

今回の首位はPS3「劇場版マクロスF ~サヨナラノツバサ~ ハイブリッドパック」(14.3万本)。前作にあたる
「~イツワリノウタヒメ~ ハイブリッドパック」(13.5万本)と同程度の出足。「ハイブリッドパック」は
ゲームとアニメBDのパックという意味で、アニメファンを取り込む手法が今回も成功していると言えそうだ。


■「ゴーバケーション」はWiiのオリジナルタイトルとしては8位の出足、ロングセールスの可能性も

3位のWii「GO VACATION(ゴーバケーション)」は4.7万本を販売するスタートを切った。
今作はWii用に開発された完全オリジナルのタイトル。
ここでWiiのオリジナルタイトルの初週本数ランキングを見てみよう。



「ゴーバケーション」は8位と大健闘。見ての通り上位は任天堂が占めており、サードパーティ製タイトルでは
「DECA SPORTA(デカスポルタ)」に次ぐ2位となる。Wiiのファミリーゲームが力を発揮する年末商戦での
伸び次第では、「デカスポルタ」(発売日は3月)以上の販売も期待できそうだ。

Wiiソフト市場は急速に縮小しており、今年に入ってからは発売されるソフトも月1~2本程度。こういった状況を受け、
任天堂が獲得したライトユーザーは、ケータイのソーシャルゲームに奪われた、などという報道が目立つ。
しかし、Wiiスポーツを遊んでいた家族が、今はみんなでソーシャルゲームで遊んでいるシーンはイマイチ想像できない。

実際にWiiソフトの販売を見ると、7月発売の「みんなでリズム天国」はすでに50万本以上を販売している。
また今回の「ゴーバケーション」では、ファミリー層向けに作り込んだソフトを、テレビCM等でしっかりと告知できれば
まったくブランドのないタイトルでも、ある程度の販売が見込めることが分かった。

これはDSソフト市場(非3DS)にも言えることだけど、今のWiiソフト市場は、ファミリー層を中心に
まだまだユーザーは残っているものの、ソフトがパッタリと出なくなってしまっている状態。
「ゴーバケーション」は残った需要を取り込み、思わぬロングセールスとなる可能性もありそうだ。


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