眼球が眠らせまいと飛び出して 骨と皮とで生きながらえる
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★★★☆ 2004 スペイン・アメリカ 監督:ブラッド・アンダーソン
音楽が、ヒッチコックを感じさせ、ジャンルとしては、サスペンスであり、
スリラーなんでしょうが、裸のベイルのインパクトが、あまりにも強すぎます。
窪んだ目、こけた頬、浮き出たあ . . . 本文を読む
一瞬の視線は遠く今日を 生きる我らの目を貫かん
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★★★☆ 2002 アメリカ 監督:アン・メークピース
イングリッド・バーグマンとのロマンスが、まさか“裏窓”に隠されていたとは…
あと、キャパという名も、まさか、フランク・キャプラから着想したものだったとは…
知らないことばかりです。
. . . 本文を読む
踏み出そう 涙を拭って手を合わせ その手で新たな生命【いのち】を抱いて
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★★★★ 2003 台湾 監督:呉乙峰(ウー・イフォン)
その日、その時間、その場にいた者が犠牲となり、いなかった者は傷を背負う。
1999年、台湾大震災。生き埋めとなった子を、親を、身内を探し掘り続ける日々。
やがて、それぞれ . . . 本文を読む
訪れし全てに“恐怖”の災いを 取り憑く者の類を選ばず
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★★★☆ 2004 アメリカ・日本 監督:清水崇
一番怖かったのは… …え~っとぉ… …う~んとぉ…
…そうそう、ショップで売ってた“呪毛ストラップ”!(笑) これは怖い!
てゆーか、気持ち悪い。きしょい。キモイ。
受け狙いでも買いたくない。手 . . . 本文を読む
歩けども跡は残らぬ石畳 闇に浮かびし影の揺らめき
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★★★☆ 1949 イギリス 監督:キャロル・リード
第三の男 . . . 本文を読む
幸せが悪化せぬよう逃げぬよう 探り探りの自己との対話
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★★★★ 1967 アメリカ 監督:スタンリー・クレイマー
招かれざる客 . . . 本文を読む
人間を丸呑みにして胃で溶かす はなから味わう舌など持たぬ
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★★★☆ 1997 アメリカ 監督:ルイス・ロッサ
最近、劇場で“2”の予告編を見て、荒い映像が密林の雰囲気を出していて、「これはっ!」と
思っていたのですが、公式HPの予告編を見たら、そうでもなかったです。(苦笑)
というわけで、久しぶり . . . 本文を読む
「お帰り」を言って欲しいの? 男たち 慣れ親しんだ作り笑いで
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★★★☆ 2004 アメリカ 監督:フランク・オズ
1975年の作品のリメイクだとのこと。
タイトル・ロールの映像がオリジナル版なんでしょうか? 違うかな? 観てみたい…
いわゆる“ネタバレ厳禁映画”ですが、核心部分がどうも腑に落ちない… . . . 本文を読む
拳【こぶし】では打ち破れない人生に 救いのゴングは聞こえてこない
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★★★☆ 1980 アメリカ マーティン・スコセッシ
2度目ですが、この時期に鑑賞したことで、連鎖的にいろいろなことを考えました。
まず、ご存知“デ・ニーロ・アプローチ”に関しては、公開中の映画「マシニスト」で、
クリスチャン・ベイル . . . 本文を読む
老い花を包み込む手の優しくて 夢見るままに休ませようぞ
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★★★☆ 1964 アメリカ・イギリス・ギリシャ 監督:マイケル・カコヤニス
劇中、繰り返し流されるメロディが、ラストに大きな役割を果たします。
アテネ・オリンピックでは、このメロディが流されるたびに、
会場が一体となって手拍子をしていたのを . . . 本文を読む
照準を合わせるまでは“本能”で そこから先は“心”で決める
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★★★★ 2004 アメリカ 監督:ポール・グリーングラス
客を呼べるヒロインを補充するのではなく、感情を入れてきたなという印象。
刺客は一人、爆発も一回と、ハリウッドらしからぬ控えめさは前作を受け継いでおり、
定番のカーチェイスでは、主 . . . 本文を読む
何度でもきみと歩んだ僕たちの 愛を辿って迎えに行くよ
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★★★☆ 2004 アメリカ 監督:ニック・カサヴェテス
初恋、三角関係、どっちを選ぶの?、厳格な母親、戦争、届かなかった手紙、などなど…
ものすごくシンプルで、オーソドックスで、ベーシックでなんだけれども、ジーンときます。
老いた男女の愛と若 . . . 本文を読む
温泉に入りに来たの? お客さん 街全体が沸騰中よ
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★★★☆ 2004 日本 監督:楢本皓
それにしても、この湯布院町。全国的に名の知れた温泉地で、映画ファンには、「湯布院映画祭」で
おなじみですが、これでもかというくらい問題を抱えていて、ある意味、魅力的。(無責任ですが)
合併問題、日出生台の米軍 . . . 本文を読む
取り巻きを美声で酔わせ誘惑し 居心地の良い虚構に生きる
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★★★★ 1994 日本 監督:原一男
「生産者は預言者でなければならない」と言ったのは、故・吉田善哉だが、
ドキュメンタリー作家こそ、預言者でなければならないと感じた。
どの時点で、彼の年譜の嘘を見破っていたのか?、見当がついていたから撮影 . . . 本文を読む