HonuのMacDogMusic部屋

Macと愛犬と音楽を連れづれに

母親喪失トラウマで番った双頭の甲虫の長く曲がりくねった道…

2015年11月28日 | Beatles

 多感な時期に母親を失ったトラウマでつながった朋輩JohnとPaul。PaulはYesterdayを作ることで鮮やかに超克しましたが、これはJohnにとってエバーグリーンな名曲で喪失感を昇華されたことで2重のトラウマとなりました。屈折した愛憎は、The Dirty Mac(E.C.やKeith,M. Mitchellとのスーパセッション) など露骨な面当てなどなど・・・そして瓦解へとつながって行きました。

 Johnはソロになって「ジョンの魂」のMotherで超克しましたが、音楽・歌詞的にYesterdayのように技巧を凝らさず、当時受けていたプライマル・スクリーム療法の影響のもと、心の奥底から懊悩をありのままに吐露することによって解放されました。実生活でも符合して、代理母としてグレートマザー(太母)的なYokoとLindaを授かりました。

 Two of Usの歩んだ道を辿ってみると、JohnがIn my Lifeで故郷を読み込めばPaulはPenny Laneで、さらにMull of Kintyreで(Pubでの?)国民的愛唱歌を作りました。JohnはImagineで、先行したPaulに決定的なコンプレックスを与えました. Pipes of Peaceなどではまだまだメッセージの飛距離が足りません。未だに決定打が出せずにいます...。

 そう見ると2人には相聞歌がたくさんあります。さっと思いつくだけでも、Lovely LindaとOh!Yoko、The Luck Of The IrishとGive Ireland Back to the Irish、Happy X'masとWonderful X'mas 、Well Well Well とLet Me Roll It・・、打合せしたかと思えるほどシンクロしています。もしこれら一緒に制作したなら、とてつもない影響力をもった楽曲になったはずですが・・単純にI've Got A Feeling的合体でも。PaulはWanderlustでは1人で2人分演じて船出しようとしましたが。

 そしてPaulにもう一つ残されているJohnへの負い目は、JohnがGodで成し遂げたBeatlesの超克です。Paulにとって、これは常にBeatlesの幻影を求め続け巨大化する私たちBeatles fanの超克でもあります。

 ダコタハウスでは門前払いされていたPaulが、1974年Wings全米ツアー中に失われた週末中のJohnのもとを訪れ、S.Wonderを交えてセッションを行いました(画像参照)その後JohnがYokoのもとへ戻り主夫生活に入ると、Paulの音楽活動もスローダウンすることに・・。

 そしてJohnが凶弾に倒れた後、Paulは永遠に回帰する日々を永遠に成長しながら過ごす超人のように、精力的に活動しています・・天国でJohnと再びまみえる日に向けて。今年もまもなくJohnの命日を迎えますが、こんなことを思いました。


稀代の名曲Yesterdayに寄せて

2015年11月15日 | Beatles

 秋雨のけぶる週末、卑劣なテロの知らせに何とも居たたまれぬ気分です。秋の空模様のように、幸せに満ちた人生も一瞬にしてもう戻らないYesterdayになってしまいました・・。。亡くなられた方へ深く哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方々にお悔やみ申し上げます。

 この曲は自分のもとを去った恋人を想う歌と思われがちですが、Paulが14歳の時に癌でこの世を去った母への想いを歌った曲ものです。清志郎さんのDaydream Believerも同じですね。今ではJohn、George、Lindaとの別れに際して特別な感慨を持って歌ったことでしょう。

 Little WingsさんのビートルG(コードフォーム)をめぐる実践的解析講座で感銘を受け、Yesterdayのライブ演奏を振り返ってみました。私は幸運にもTV放映の武道館とJames Paul McCartony Showで、生では東京ドーム Live2013,2015で聴くことができました。この名曲とともに様々な人々との思い出を改めて噛み締め大切にしたいと思います。

<Beatles1965>

EdSullivanショーやUKツアーでもPaulのソロで演奏されました(ビートルG)

<Liverpool 1965>
 

electric organの弾き語りで演奏されましたそうです(ビートルG?)聴いてみたいですね。

<Live in Germany1966>

バンド演奏で、PaulはBassでJohnがギター伴奏(ビートルG)のため、全音上げのGキーで歌っています。

<武道館1966>

 PaulはBassでJohnのギター伴奏なので、全音上げGキーで歌っています。演奏後、初ドウモ~を使用しています。

<James Paul McCartony Show1973>

 Beatles曲の封印を解いてますね。NHK世界のワンマンショーで放映。切々と歌う姿に感涙しました(;O;) ゆっくりしたテンポでJohnとの思い出を噛みしめるような歌い方で、Here TodayやSomedaysのようでもあります(レギュラーG)

<Austrailia1975>

 サウンドチェックの演奏(レギュラーG)BeatlesのライブではGeorge が紹介していました~“For Paul McCartney of Liverpool, Opportunity Knocks!(LoL)” Paulはこの演奏後にを振りながら"Opportunity Knocks"と叫んでいます(笑)

EndingのEm7、A 、Cで1弦ソをステイさせ、2弦をレド#ドと下降させています。

<ジェイルハウス1980>


 もちろんアカペラです・・フィリピン・マニラの拳銃密輸事件にからみ仲間一人を射殺、殺人罪で逮捕されていた極道が、ポールと警視庁の留置所で居あわせました。彼が五房でポールは二房、距離にして数メートルという近さ。そこで奇跡が起きました。

「ポール ! イエスタデイ、プリーズ ! 」と叫ぶや、ポールは「OK ! 」と応じ、トントコトンと床を叩いてリズムを取りながら、透き通るような声で『イエスタデイ』を歌い始めたのです。まさにそれは獄中のコンサートでした。

 壁越しにポールが歌ってくれた「イエスタデイ」を聴いたことで人生観が変わり、彼の歌を聴いたことがきっかけで更生したそうです。

<Live at the White House 2010>

 オバマ大統領ファミリー列席の下、ホワイトハウスで開催されたガーシュイン賞受賞記念コンサート。
S.Wonderらの大物アーティストのカバーの後で歌われました(ビートルG)

 就寝中にメロディが浮かんだYesterdayは、朝飯にちなんでScrambled Eggsというタイトルでした。その一節 "Scrambled Eggs,oh my baby how I love your legs?" が披露されています(LoL)

<東京ドーム 2013>

 福島の人達に捧げると歌ってくれました(;o;)(ビートルG)

 

PS.ビートルGは、2弦が調性を決める3度でなく5度なので、メジャーかマイナーか調性がはっきりしなくなります。楽しい日々が昨日になったことがまだ信じられない、あるいは、どうしたらいいのだろうという揺れ動く気持ちが表現されているのでは・・Wings時代はレギュラーGでメジャーになっているのは、Beatlesを超えてやるぞ!と吹っ切れた感じで強がっていて実は・・・みたいな(^_^;)


The Beatles 1+ CDのリミックスやばいよ!

2015年11月10日 | Beatles

 朝の通勤時1.5時間ほどPaperback WriterとDay Tripperを1(2009年版?)、Passed Masters2、1+の3バージョンを聴き比べました。1+は新幹線の騒音にも負けない迫力のあるバンドサウンド化してます!そして違和感のない定位変更が施されています。

Paperback Writer
 センターだったヴォーカル&コーラスが少し左よりになり、左のドラム&ギターがセンターに来ました。

Day Tripper
 右の洞窟から響いてくるようだったヴォーカルがセンターに、コーラスが右に来ました。ファイアーボールだった音塊がきれいにセパレートされていますが、4トラック録音(Vo, Ds,B,Gt)でパート別音源はないはずなので、ディレイ成分をうまく変調して右に振っているのしょうか。さすがGiles Martin親譲りの匠技!

 これらはライナーノーツに記載されているか、レココレで森永氏、レコスケ君が分析すると思いますが、封印して一曲一曲確認しながら楽しみたいと思います。「またかよ、入門者向けじゃん、持ってるからいいや」とお思いの通の方やトリビュートバンドの皆さん、買いですよ!


 Studio One2でDay Tripperの波形とスペクトラム表示してみました。2つのトラックの波形の上が左ch、下が右chです。トラック2がリミックス版で、定位が自然になったため左右chの波形が均等です。右chが大きい箇所はコーラス部分です。

 周波数帯域のスペクトラムにはあまり違いはありませんでしたが、旧版はシャリシャリ、Rimixはしっとり潤いがあるように聴こえます。画像は2分過ぎですが縦に見るとトラック2が右側にずれていますね。何とリミックス版はテンポがほんの少し遅くなっているんです!(℃


曇天模様の週末はVideo三昧~Beatles&Babymetal

2015年11月07日 | Beatles

 平日の抜けるような青空が一転、Led色に重くのしかかっております。折しも待望のBeatles1とBABYMETALのデロリアン(笑)が到着!これでスッキリしたいものです。



 折しも、BABYMETALの "LIVE IN LONDON"、”LIVE AT BUDOKAN - RED NIGHT & BLACK”が全英音楽チャート(2015.11.1)にランクイン!­イギリスのレコード店約65­00店の販売データとオンラインのデジタルダウンロードのデータだそうです。次週はBeatles1と1,2,3制覇してほしいDeath!

http://www.officialcharts.com/charts/music-video-chart/


 


MDD.LIVE@伊達市ふるさと会館MDホール(一口メモ2)

2015年11月07日 | Live

<Small Mercy>
 カッパ王国でお風呂を堪能してきたばかりという湯けむり美女Vocalと洒脱な演奏でMDDホールをおしゃれなソウルクラブにしてしまいました。Second Vocalは、最初棒立ちのキャシー中島?と思っていたら、ソロをとるとバリバリ!18歳で英語も堪能だそうです。 突如歌舞伎の大向こうさながらにタローヤキー!という声援が・・Roy Buchanan風貌のギター(リーダー)は、何と会津若松の太郎焼総本舗のマスターでした。会津は、日本酒と民謡とサンボだけでないのですね。在住時ライブに行っておけばよかった・・(__;)
 

∞Z(ゼロゼロゼット)>
 東北から全国へ快進撃中のフュージョンポップ・パワートリオ、さすが勢いがありますね。いつの間にかロン毛になっていたShingoさんの豪快なDrumKenjiさんのファンキーな音速粒子のBassをバックに、ErikaさんのVocal&Guitarが気持ちよさそうに泳ぎ飛び跳ねてくれました。 ErikaさんのAlbert Collinsばりにステージから客席へ乱入する技やエフェクターを使った一人ハーモニーもCoolでした!新作CDも発売間近でますます楽しみですね ※MDという曲は、MDDホールのために作られたという真相報道も!?


 
Apollo Choco Theater
残念ながら対席し観られませんでした。

MDD.LIVE@ふるさと会館MDホール
MDD.LIVE@伊達市ふるさと会館MDホール(一口メモ)
MDD.LIVE@伊達市ふるさと会館MDホール(一口メモ2