John Renbournの同名アルバム以来、A mon seul désirであった耽美な6つのタピストリー(つづれ織り)"貴婦人と一角獣"は、はるか中世のフランス王城から時空を超えて、暗闇の円形に鎮座しておりました。
人間の感覚~味覚、聴覚、視覚、嗅覚、触覚を表した・・最後の謎めいた"我が唯一つの望み"とは、秘められた恋の表現説・・ともあれ、あのジョルジュ・サンドに見いだされた貴婦人、傍らに侍る祝福する一角獣とライオン、侍女、様々な動物たちと多様な植物の一つ一つが形づくる小宇宙に逍遙することができました。
それにしても、国立新美術館の円形状の展示とハイテクを駆使した解析、カフェのSandwichは秀逸でした。東北六魂祭の大盛況からは少し離れ、Renbournの古楽演奏を聴きながら、趣を異にしつつ余韻にひたっています。
※一角獣の表情や仕草は、どこかしら、愛犬Cocoに似ているのは珠玉の喜びでありました。すぐにタピストリーの世界に浸ることができますから・・。