連休はとてもとても天気がよくって、最高の行楽日和でした。
お店番をする毎日で、どこかへ出かけることはできなかったのですが、ゆったりしたリズムが、いつもと違っているように感じました。
空気のにおい、肌触りのようなもの、それは、いつかの記憶を引き出したりするようです。
なぜか乾季のインドを思い出していました。
ブーゲンビリヤの咲き乱れるテラス、チェアに置いたクッション。
モザイクタイルの床や、揺れるローブ。
きらきらと踊る光、聞こえてくる音楽、小鳥の声や、流れる雲や、静かな微笑みや・・・。
木立の多い、その場所には、とてもきれいな鳥が住んでいて、たまにその姿を見ると、とても幸せな気分になりました。
その小鳥は、ゆらゆらとリボンのように長いその尾を靡かせて、まるで泳ぐように飛ぶのです。
あるいはリスが急いで木に登るのを見ていたり、あるいは夜、月の光を見に外へ出たこと。
屋根に座って星を見ていたこと。ジャコウネコが音もなく、シルエットを浮かび上がらせて太い枝を歩いていたこと。
束の間、よみがえる時間を味わい、ただただ静かに浸っていました。
ときには、こうした贅沢な時間もいいな。
澄んだ記憶がまるで私の中を洗ってくれるよう。