日々想うこと

毎日の生活の中のちょっとした出来事や感じたことを気ままに書いています。

クオリア

2007-03-08 | 本棚
脳とクオリア―なぜ脳に心が生まれるのか

日経サイエンス社

このアイテムの詳細を見る


NHKの「プロフェッショナル―仕事の流儀」や「アハ!体験」でお馴染みの脳科学者の茂木さんの本です。

「クオリア」とは、私たちが世界を感覚する時に媒介となる“質感”のこととされます。
ランダムハウス英和大辞典によれば、哲学用語で、
1.特質:事物とは独立して存在する普遍的な本質
2.(明確な特質を持つ)感覚データ
とあります。

「心」と「脳」の関係を探求していく茂木さんが、今後、どのような発見をしていくのか、とても興味があります。

文学、哲学系の私は、先端をゆく科学者がこのような領域に踏み込んでゆく様子に、どこか魅了されます。

それこそもう、20年以上も前に、神経外科医のカール・プリグラムと物理学者のデイヴィッド・ボームが提唱して、一世を風靡した「ホログラフィのパラダイム」を読んだ時の驚きを思い出していました。

茂木さんの対談の本には、現在でも科学者たちの中には、カプラなどの、当時のニューサイエンスの方向を否定しようとする向きも多々ある・・というようなことが書かれていましたが、彼自身が、いわゆるニューサイエンスとは別物であるとしながらも、やはり、今はまだ解明できない・・でも、それを否定したところでは、何も先に進まない、というところで科学者の眼で「心」と向き合う姿が、カッコイイです。

ざっと眼を通しただけなので、ちょっと落ち着いて読んでみます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。