日々想うこと

毎日の生活の中のちょっとした出来事や感じたことを気ままに書いています。

一四一七年、その一冊がすべてを変えた

2013-02-20 | 本棚
面白い!
就寝前の読書ですが、引き込まれるように読んでしまいます。
本好き、歴史好きにはたまらない一冊です。

すでに著者による前書きから惹きつけられてしまっていましたが、読み進めると、本当に「めくるめく」物語。
古代から中世へ、そして現代へ、かくも一冊の本が何千年を超えて私たちを繋ぐ・・・。

それにエピクロスについては、私も快楽主義という解釈しか持ち合わせていたかったのですが、なぜそうした通俗的なイメージがついてまわったのかも、初めて知りました。
本書は古代から継承される知を、現代に改めて息づかせてくれています。

そしてそれを浮かび上がらせる陰となっている中世の教会社会、修道院にまつわる話・・・、ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」にもあった〈笑い〉のタブー、キリスト教の変遷の摩訶不思議さ、その渦中にあった人の不思議さ。
西洋史の不思議さを改めて感じます。

とにかくまるごと面白い本に出会って、ワクワクしています。
純粋に読書の喜びに浸れる一冊です。

それから23日の夜8時からBS朝日で「世界で最も美しい書店」という番組があるようです。
面白そうです。日本からは2011年にオープンした代官山蔦屋書店が出るそうです。
なんどか、ワークショップで代官山へ行くのですが、蔦屋の前を何度か通りました。
とってもきれいな図書館みたいな本屋さんです。
いつも時間がなくて通り過ぎるだけでしたが、今度は寄ってみようとおもいます!

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