今回きたのは
「ヌエボ・スタイル」「モデルノ・スタイル」 って何ですか?
という質問。
オレに訊かれても分かりません。
このブログでは(ブログ外でも)、一回もそんな言葉は使ったことはない。
アルゼンチンでは「ウルキサ・スタイル」や「ミロンゲーロ・スタイル」のような使い方で
「ヌエボ・スタイル」や「モデルノ・スタイル」なんて言う人はまずいないので気をつけよう。
Estilo Nuevo(新しい踊り方)、Estilo Moderno(今風の踊り方)
という意味でスタイルという言葉が使われることはあるがそういうカテゴリー(型、形式)があるわけではない。
(Nuevo=New(新しい)、Moderno=Modern(現在的な、今風の)という意味)
「言葉」として(カテゴリーとしてではなく)使われているのは
「タンゴ・ヌエボ」と「タンゴ・モデルノ」という言葉だ。
ではここで、まず 「タンゴ・ヌエボ」について説明しておこう。
細かく説明すると長いので簡単に。
タンゴで「トラディショナル」というものに何の定義もないように
(タンゴ以外の分野でも「トラディショナル」は変化するものなのだ)
「タンゴ・ヌエボ」という言葉にも決まった定義は何もない。
コルガーダを開発し、「ヌエボの元祖」とも呼ばれるグスタボ・ナベイラは
「俺はトラディショナルだ」
と言っているし、
現在ヌエボのカリスマ的存在であるチチョは「タンゴ・ヌエボって何?」という雑誌のインタビューで
「それは俺が訊きたい」
と返していた。
しかし 実際そういう言葉は使われている。
ある人は柔らかく踊っていれば「ヌエボ」だというし、
「コルガーダ」や「ボルカーダ」をやればそう呼ぶ人もいれば、
オープンで踊れば「ヌエボ」、
女性がパンツやスニーカーで踊っているだけで「ヌエボ」という人もいる。
ダナパブがクローズで踊ってても「ヌエボ」と呼ぶ人もいるのに、
レアンドロ&ライラがコルガーダをしても誰も「ヌエボ」とは呼ばない。
ガビートがどんなに無茶なボルカーダをしてもやっぱり「トラディショナル」だ。
誰もが見た目のイメージで決めてるだけである。
実際今の若者がスニーカーでガビートのようなボルカーダをやれば間違いなく「ヌエボ」だと呼ばれるだろう。
どんなに派手なガンチョやコルガーダをしてもスーツをバシッと決めて固そうに踊っていれば「トラディショナル」っぽく見える。
何が「トラディショナル」で、何が「ヌエボ」なのかはっきり言い切れる人はいない。
音楽の分野と一緒だ。
「バラードの音楽的定義って何?」
「ロックとポップスの境界はどこ?」
って訊かれて(実際オレはこの質問をいろんな人にし続けてきた)
「こういう感じのもの」 としか答えようがない。
説明する前から長くなってきた。仕方ないので今回はここまで。
なぜそうなのかは基本的なタンゴのリードシステムを理解するとわかるのだが、
細かい説明はまた書くとしてとりあえず結果から書くと、
現在の一般的な認識は、、、
「トラディショナル」
スーツなどで決めてて固めの踊りでなんとなくトラディショナルっぽい踊り。
「タンゴ・ヌエボ」
派手な技を使って柔らかい動きでなんとなくヌエボっぽい踊り、技。
ってなとこである。
こういうの貼り付けとこうかな。
ダミアン & ナンシー
彼らの基本は「ウルキサ・スタイル」
最初の部分のクローズで歩いている時、胸押し型のウルキサの典型的な歩き方だ。
そして「タンゴ・サロン」+「オープン」
に加え現在「ヌエボな技」と呼ばれている「ソルターダ」と「コルガーダ」を各1回と小さめの「コルガーダ」「ボルカーダ」(小さいので普通に踊ってるのと変わらん)を使っている。
すべてが混ざっているタイプのパレハだ。
どこにも偏ってないので分類分けは難しい。
彼らを見ればインプロでの踊りで
「トラディショナルとヌエボに境界はない」
「タンゴの基本的な身体の使い方、リードシステムに違いはない」
ということが良く分かるだろう。
余談だが別れたばかりの マリアナ・モンテス と チチョ が先週カニングで鉢合わせ
これ見よがしにサロンのノエリア(Noelia Hurtado)とばりばりヌエボな感じで踊って見せつけていた。
昨日はフアナの変わりにノエリアがチチョのクラスに来たらしい。
今回説明した「ヌエボ」とオレがこのブログでよく使っている「モデルノ」という言葉を混同してる人が多いようなのでそれもまた別の回に。
「ヌエボ・スタイル」「モデルノ・スタイル」 って何ですか?
という質問。
オレに訊かれても分かりません。
このブログでは(ブログ外でも)、一回もそんな言葉は使ったことはない。
アルゼンチンでは「ウルキサ・スタイル」や「ミロンゲーロ・スタイル」のような使い方で
「ヌエボ・スタイル」や「モデルノ・スタイル」なんて言う人はまずいないので気をつけよう。
Estilo Nuevo(新しい踊り方)、Estilo Moderno(今風の踊り方)
という意味でスタイルという言葉が使われることはあるがそういうカテゴリー(型、形式)があるわけではない。
(Nuevo=New(新しい)、Moderno=Modern(現在的な、今風の)という意味)
「言葉」として(カテゴリーとしてではなく)使われているのは
「タンゴ・ヌエボ」と「タンゴ・モデルノ」という言葉だ。
ではここで、まず 「タンゴ・ヌエボ」について説明しておこう。
細かく説明すると長いので簡単に。
タンゴで「トラディショナル」というものに何の定義もないように
(タンゴ以外の分野でも「トラディショナル」は変化するものなのだ)
「タンゴ・ヌエボ」という言葉にも決まった定義は何もない。
コルガーダを開発し、「ヌエボの元祖」とも呼ばれるグスタボ・ナベイラは
「俺はトラディショナルだ」
と言っているし、
現在ヌエボのカリスマ的存在であるチチョは「タンゴ・ヌエボって何?」という雑誌のインタビューで
「それは俺が訊きたい」
と返していた。
しかし 実際そういう言葉は使われている。
ある人は柔らかく踊っていれば「ヌエボ」だというし、
「コルガーダ」や「ボルカーダ」をやればそう呼ぶ人もいれば、
オープンで踊れば「ヌエボ」、
女性がパンツやスニーカーで踊っているだけで「ヌエボ」という人もいる。
ダナパブがクローズで踊ってても「ヌエボ」と呼ぶ人もいるのに、
レアンドロ&ライラがコルガーダをしても誰も「ヌエボ」とは呼ばない。
ガビートがどんなに無茶なボルカーダをしてもやっぱり「トラディショナル」だ。
誰もが見た目のイメージで決めてるだけである。
実際今の若者がスニーカーでガビートのようなボルカーダをやれば間違いなく「ヌエボ」だと呼ばれるだろう。
どんなに派手なガンチョやコルガーダをしてもスーツをバシッと決めて固そうに踊っていれば「トラディショナル」っぽく見える。
何が「トラディショナル」で、何が「ヌエボ」なのかはっきり言い切れる人はいない。
音楽の分野と一緒だ。
「バラードの音楽的定義って何?」
「ロックとポップスの境界はどこ?」
って訊かれて(実際オレはこの質問をいろんな人にし続けてきた)
「こういう感じのもの」 としか答えようがない。
説明する前から長くなってきた。仕方ないので今回はここまで。
なぜそうなのかは基本的なタンゴのリードシステムを理解するとわかるのだが、
細かい説明はまた書くとしてとりあえず結果から書くと、
現在の一般的な認識は、、、
「トラディショナル」
スーツなどで決めてて固めの踊りでなんとなくトラディショナルっぽい踊り。
「タンゴ・ヌエボ」
派手な技を使って柔らかい動きでなんとなくヌエボっぽい踊り、技。
ってなとこである。
こういうの貼り付けとこうかな。
ダミアン & ナンシー
彼らの基本は「ウルキサ・スタイル」
最初の部分のクローズで歩いている時、胸押し型のウルキサの典型的な歩き方だ。
そして「タンゴ・サロン」+「オープン」
に加え現在「ヌエボな技」と呼ばれている「ソルターダ」と「コルガーダ」を各1回と小さめの「コルガーダ」「ボルカーダ」(小さいので普通に踊ってるのと変わらん)を使っている。
すべてが混ざっているタイプのパレハだ。
どこにも偏ってないので分類分けは難しい。
彼らを見ればインプロでの踊りで
「トラディショナルとヌエボに境界はない」
「タンゴの基本的な身体の使い方、リードシステムに違いはない」
ということが良く分かるだろう。
余談だが別れたばかりの マリアナ・モンテス と チチョ が先週カニングで鉢合わせ
これ見よがしにサロンのノエリア(Noelia Hurtado)とばりばりヌエボな感じで踊って見せつけていた。
昨日はフアナの変わりにノエリアがチチョのクラスに来たらしい。
今回説明した「ヌエボ」とオレがこのブログでよく使っている「モデルノ」という言葉を混同してる人が多いようなのでそれもまた別の回に。