がんばろうね その1

命くんへ

思えば君が保護鳥一号なんだよね。この夏で六歳になったね。メジロでいえばもう初老になってしまうのかな？
いつも明るく元気いっぱいにチャカチャカ忙しく動き回って、しょっちゅうツバメの餌を横取りしたり、ぴーちゃんたちを威嚇して嘴パチパチ鳴らしながら追いかけまわしたり、思い通りにいかないと黒眼をクルクルまわしてキレて怒りだして・・手のひらにすっぽりと包めるくらいにちっちゃくて、愛らしくて可愛い顔をしているのに君はほんとうに気が強くて闘争心が強い子だね。
命くん・・・まだまだこれからもずっとずっと・・・元気でいてね・・・
大好きだよ　　命・・・

　　　　　　　　　　一歳の頃の命　まだなんとなく幼かったね

　　　　　　　　　　　ミカンと熟した柿は一番の大好物だよね

　　　　　　　　　　　甘えたいときは手のひらに来て・・「カキカキしてぇぇ」

　　　　　　　　　　　　そして　　幾つになっても　君は可愛いまま・・・

黒ちゃんへ　

君と初めて出会ったのは去年の五月。巣立って間もない君は親からはぐれて迷子になって家の前の田んぼでうずくまっていたよね。一日中何も食べていなかったお腹はペッタンコで・・抱きかかえて家の中に連れ帰り泥を落してタオルに包んで温めて・・・強制給餌をした後、安心したようにぐっすりと眠りについたよね・・・
カラスのくせに怖がりで臆病で気が弱くて一番甘えん坊で・・・今でもお風呂場の扉を開けるたびに嬉しそうに羽をパタパタさせて　「アォォォォ～(ママ～)」って飛びついてくるね。いたずらが過ぎて怒った後は餌も食べずに背中を向けて横目でじとぉぉぉぉ～っ・・と何とも言えない眼差しで「かわいそう」なポーズをとるね。その姿に毎回負けてしまうよ。
「黒ちゃん　怒ってごめんね。よしよし・・」頭をなぜると安心したように「クゥゥゥゥ～」って子犬みたいな声を出す・・・君はうちの家族になって正解かもね。そんなひ弱な性格じゃとてもとても生存競争の激しいカラス社会になんか入れないものね。
黒ちゃん、君は男の子なんだから・・・もう少し・・逞しくなっていこうね。

　　　　　　　田んぼの中をヨタヨタ歩き回って泥まみれになっていたね・・・

　　　　　　　　　　　保護した頃の黒ちゃん　可愛かったなぁ・・・

　　　　　　　　　　　　いつもかまって欲しくて遊んでほしくて・・・

　　　　　　　　一歳半になった今、外見はとりあえず立派なハシボカラス
　　　　　　　　　　なんだけどねぇぇぇ・・・・

鈴ちゃんへ

桜の木から突然私の目の前に「コロン」と落って来た　りんちゃん。雛の時は口の中がきれいな紅色をしていたね。懐っこくて、手や足の上に平気で乗ってくる。男の子だったみたいで時々とてもきれいな声で「コロコロコロキリリリリ」とさえずるよね。パニックになると一番壁や窓に激突するのがこの子・・・放鳥のタイミングを逃してしまった鈴ちゃん・・・・ごめんね・・・・でも、大切にするからね・・・

　　　　　　　　　　　　保護して間もない頃　可愛いなぁぁ・・・

　　　　　　　　　　羽根がカワラヒワに・・・紅色の口の中　きれい

　　　　　　　　　　　性格　普段おっとりだけど、一度パニクると大変　　

　　　　　　　　　　　鈴ちゃん専用の大きな籠で　悠々自適な？暮らし・・・　　

　
次回は　ぴーちゃん、ヤング、あずさ、翔ちゃん、ちぃちゃん　五羽の保護ツバメたちを・・・