村上原基18年以上、滋賀県安曇川長尾山中、一人暮らし

山中で長いこと一人で暮らしていますが、その暮らしぶりを写真を中心に紹介します。田舎暮らしについていろいろ支援もしています

カエデの木を増やす

2012-12-17 08:41:10 | 山暮らし
山は場所によってカエデが多い所と少ない所があります
ここで土地を買った人は、綺麗なカエデが気に入った人も多い
私のログハウスの前の森はお陰さまでカエデの木が多い


昔、材木にしようと大量の杉・檜を植えたようだ
杉や檜は趣がないし、花粉症の元凶である
杉や檜は木材として定期的に利用しないと無用の長物
森の日差しを遮り、杉檜自体も生育が悪くなるのです

昔、杉檜を無責任に植えた結果です
山には大量の杉・檜が伐採も枝打ちもされないまま
だから冬に大量に木が倒れる、ますます山が荒れる
森の荒廃

私の住む周辺だけでも私がせっせと間伐をしています
山に住む人の役割は間伐・枝打ち・清掃です
もしそれができないのであれば迷惑な杉や檜は植えない

都会の人は山に沢山木があると素晴らしい山と言う
どんどん苗を植えさえすれば、よいと認識している
しかしそうではない
適度に使われ、管理されていないといけない
管理の良い・悪いのマンションの違いのようなものだ

家の前の森や周辺の林は私が14年間手入れしてきた
だからここを訪れる人がこの辺は綺麗と言うのだろう
「軽井沢のようだ」なんて言葉も出るほど
多分軽井沢は管理が良かっただろうが果たして今は?

森にはカエデの小さな苗が沢山生えている
それを一つづつ苗床で育てカエデを増やしている
やがて10年もすればここは更に紅葉の名所になると思う

山にはベランダが欲しいがきちんと設計することが大事

2012-12-16 09:53:56 | 山暮らし
山や田舎で住む場合、ベランダは欲しいですね
ベランダのある家はあこがれです
都会でベランダのある一軒家は少ないですね

しかし田舎でも地元の人はなぜかベランダを作りません
そのかわり木や石をあつらえた豪華な庭を持っておられますね
地元の人に聞くと、正直言って庭は手入れのお金がかかるだけ
庭は無用の長物・金食い虫となっているらしい

豪華な庭はあるが、ベランダはない、田舎の常識なんでしょう
都会の人が田舎に住むと、必ず作るのがベランダです
しかしこのベランダ意外に失敗する人が多い
乙女のように憧れだけで、とりあえずベランダを作ってしまう

その結果、使われない、すぐに腐るということになるのです
ベランダで読書、お茶、昼寝、バーベキュー・・・・
使用目的をよく考えて、きちんと設計すべきなんです

私の場合も元々、1階に木のベランダがあったのですが
そのベランダは蟻が住み、腐り、ログハウスまで腐りそうでした
そのベランダは撤去し、コンクリートをうち、その上に2階のベランダを作った

ベランダはアルミ製で、屋根は自分で後付しました

そのベランダの下は土間として大工・工作をやったり、応接場所にしています
2階のベランダから眺める前の森はいいものですね
ベランダはくれぐれも思いつきで作らないこと
木製のベランダは腐り易いのも要注意ですよ
よくよく使用目的や陽当りを考えて設計することですね

山では自然に依存する、うんこもバイオ処理して自然に戻す

2012-12-15 09:57:15 | 案内
麓の村は下水がありますが、山はありません
そこで
・合併浄化槽を設置し処理して河川放流するか
・汲み取りを頼むか⇒業者で発酵させ肥料化しているそうだ
・私のように自分の方法で処理し有効利用する

地震や災害で下水が使えなくなると困るのがトイレです
また汲み取りを依頼するのは、嫌なものです
・面倒臭い
・費用は高い
・バキュームカーが臭い

そこで私もバイオトイレを調べました
本格的な電気を使うバイオトイレは案外高い
それに場所もとる

それなら、其の原理を使うだけで自分で作ろうと決めたのです
加熱と攪拌と容器と座る機能があればよいことがわかる

そこでバケツ・おが屑・簡易トイレ・攪拌棒を準備しました
おが屑入り簡易バイオトイレで処理したもの(時々天日干し)
おが屑入りの簡易トイレで普通に排便したら、
おが屑にくるみスコップで撹拌・保存用のバケツへ移す
電気でなく人力で攪拌する必要はありますが、
2分くらいかき回せば十分なことがわかった
災害時には電気も下水もとまっても、これなら使える
炭や灰を混ぜるのもよい効果があります

おが屑とかき混ぜ、自然乾燥や太陽光での乾燥で十分
1分もかき混ぜると、匂いはすぐに全く消えてしまいます
数日で、乾燥した小さな塊、土状になります

1月もすれば当然回虫も大腸菌も問題ない程度になります
そして炭やヌカや腐葉土と混ぜてまた1月放置し肥料に使います


昔農村では液状のまま肥溜めに入れて1年放置、発酵・熟成させていたそうです
堆肥にする場合、一番温度が上がるものが人糞で、かなりの高温になるらしい
大概の菌類は死んでしまい、最高級有機肥料で、人糞に勝る堆肥、肥料はないそうです
発酵させると回虫も細菌も死ぬらしいのです

しかし肥溜めは、臭く、蛆虫がわき、不衛生で、時々落ちたりするので最近はなくなりました
本格的なバイオトイレは、高山などでかなり使われているようですが
私のような簡易のものが、いざ災害の場合もよろしいようです
わが家では京都のマンションにもバケツとおが屑一式常備しています
3人であれば1ヵ月はもちますし、おが屑があれば永久に使えます

なお
小便のほうは別にしてバケツにため3~5倍程度の水に薄め
これも肥料として撒くか更に薄めて土に撒いても差し支えありません

14年かけて崩壊寸前の森や付近の環境を一人で再生

2012-12-14 09:40:38 | 山暮らし
平成11年56歳の時にログハウスを中古で購入しました
当時、付近は、あまりに汚く放置されていました
そこで掃除と間伐と雑草抜きの日々が始まりました

それから14年すっかり付近は綺麗になりました
森は明るくなり、最近訪れる人も「この山は綺麗」
と言ってくれます

家の前の森もすっかり美しく変身し、散歩道もできました
古木は枯れて倒れ、森が自然に間伐されていきました
倒れない無用な木は鋸1本でせっせと間伐しました

そうすると森に陽が入り木々が元気を取り戻しました
カエデの木が増え、秋の紅葉が年々綺麗になってくる
森は今、日本中で放置されているのです
都会の人が住んでも森の間伐や清掃をする人はいません
特に関西では、むしろ更に汚くなるのが一般的な状況です

しかし山国日本の森の放置って、それで良いのですかね?
原発だ年金だ介護だと心配するが、山や森はほったらかし
山の恩をさんざ受けながら、悲鳴をあげている森を無視

私は付近のかなり広い範囲(1万坪?)を整備してきました
さすが14年間毎日、続けると、良くなるものです
「何故こんなにきれいなの?」と言ってくれると嬉しいですね

それほど、どの山も森も荒廃しているということです
山に住むのは5人だが、一人せっせと毎日整備作業をしてきた

最近は付近に家を持つ人も自分の家や庭を綺麗にするようになり
付近全体が更に綺麗になってきました
汚くしていると、ゴミが増え、どんどん汚くなっていきますが
反対に綺麗にすると、どんどん綺麗になっていくのですね

他の別荘地を見ると私みたいな人がいない場所は
汚く、薄暗く、住み心地の悪さを実感します
関東や神戸の高級別荘地は手入れも良いが
今や大半の限界集落や限界別荘地は、最悪のまま放置されています
国も県も支援は一切ないが、山を放置するつけは必ず出てきますよ

毎日ダルマストーブの残り火で炭を作り、あれこれ使用している

2012-12-13 09:26:22 | 案内
昔は居間に家族全員が集まり、コタツに入り
みかんを食べ、ラヂオを聴いていました
いつも家庭には会話や笑いがつきませんでした
家族は強い絆で結ばれ、基本的に結束していました

そして冬は練炭火鉢や炭の火鉢もあって
一日中、お湯や煮物がかけられていたものです
火鉢ではお餅を焼いたり甘酒を作ったりも・・・・
居間では麻雀やトランプやゲームなんかやったりして
親戚の人や近所の人が加わることも多かったですね

そして夜に火を落とすと消し炭が出ますが
その消炭は火消壷という鋳物の鉄の容器で保存し、翌日使った

ところで
今、山でダルマストーブで薪を燃やすと
夜は火をつけっぱなしにする人もありますが
私の場合は通気口を締め切って火を消してしまいます

通気口を締めても、僅かの空気で薪は燃え続けます
そして所謂、蒸し焼きの炭ができあがります
上等どころか粗悪ではありますが一応、炭です

売るのではないので粗悪でよいのです
この炭を翌朝取り出し、大きいのは七輪用の炭に使う

また粉炭は、更に細かく砕いて自家製のぼかし肥料に混ぜます
土の中で炭の無数の空洞が、良い作用をするのです
無論毎日出る灰も木灰として植物に蒔いたり、いろいろ使い道があります
木を燃やすのは温暖化にも良い上、全く無駄がないのです

これらの炭は、部屋の吸湿・悪臭吸着剤としても使えます
有限な石油・ガス・電気は環境破壊だけでなく
一家団欒を奪い家族崩壊をもたらしたのですなー

忙しい父母は、一日働きづめだが、
お爺さんかお婆さんがいて、孫子の面倒を診て
躾・教育が居間で毎日のように行われていたのですがね
現代は子供を得体の知れない保育士のいる保育園に無責任に預けるという無謀さです

生き方・暮らし方を基本から考え直さないといけませんやね

今ブームの固定型ロケットストーブ試作しました

2012-12-12 09:16:24 | 山暮らし
私の場合、山では電気ガスは、ほとんど使いません
電気も徹底して省エネ/節約しています
夏も涼しくクーラーいらずですし
冬は薪ストーブが燃料無料で使えます

魚も七輪で焼いていますし
風呂も薪で沸かしています

そのついでに更に煮炊きを薪ですることを検討中です
最近アウトドアーの人の間に一斗缶などで携帯のロケットストーブを使う人が増えています
1.燃料が薪・小枝でよい
2.火力が強い
3.着火も簡単
4.制作費が安い
5.誰でも簡単にできる

そこで我が山荘でもブリキではなく石と山の粘土でロケットストーブを試作してみました

火力も強く成功でしたが、来春以降更に改良し
実用として使う予定です

山に木を植えたが使わない
だから森は荒れ放題
日本の国土の大半は山、日本は山国なのです
村の地元の人も山との付き合いをやめてしまっているのです

ちなみに私は14年間、付近の清掃や間伐を行い
美観だけでなく木や森が元気で再生させています

なんとか都会出の私達が山で木を使う暮らしをしたいと考えています
日本には山の木という膨大な燃料があるのです
石油メジャーではないが、水と木材メジャーなんです
・楽だから原発賛成でもなく
・原発反対でもなく
せっせと地道に日本の膨大な資源を利用する人でありたいものです

そうすれば日本の山の環境は良くなり
結果的に水や漁業や農業や災害にも良い影響があるのです

今年もきのこの菌を植えました

2012-12-10 17:57:11 | 山暮らし
山にはきのこが沢山でます
残念ですが、毒きのこかそうでない判別できません
私の住む山は赤松の木が多く昔は松茸を多く産出していたそうです
今はほとんど採れないようです
食べられるきのこが、昔は自然に沢山あったようですが、今は毒きのこみたいなのがほとんど

そこで自分で、素生のわかる菌を買ってきて、植えるのが安全
原木はいくらでもありますし、簡単にきのこ栽培ができます


原木に専用のドリルで穴を沢山あけ、その穴に、買ってきた菌を植え付けます
菌は白い糊状のもので円錐型の木のチップに付着しています
そのチップをハンマーで穴に打ち込みます

打ち込みと当初は横に寝かせて保存し3ヶ月以降は立てて保存します
またときどき向きや上下を変えてやります
菌は8種類くらいが売られています
地元では多くの人が、かなり普通にやっています

毎年椎茸を植えてきましたが、今年は、初めてひら茸を植えました
その他、なめこやまい茸やくり茸の菌を売っています
植えて1年経過すると2年くらい春と秋に収穫できます
山では原木はただですので安くできますね

風通しのよい小屋を作りそこに保存します
雨が適度にかかるようにし直射日光は避けます
私は家の前の森の中に小屋を設置しています
時々水をかけたり、たたいてやります
また雷も良い影響があるそうです

日陰で湿気の多いところでしたら、木が茂った場所でしたら、栽培できますよ
まあ、場所や条件さえ合う場所でしたら案外誰でも簡単にできます