10代の時、後にLate '60s(1964年~1969年ごろのロック勃興期)と言われた
時代のロックにはまった。脳みそに染みついてしまった若い時代に聴いた音楽は
じじいになっても消えないようだ。
今の世代が放つロックも音楽のテイストが同じなら聞き入ってしまう。
最近かまやつひろしが参加したThe Bohemiansの「フリフリ」に惹かれた。
いわゆるグループサウンズと言われたスパイダーズの曲だ。オールディーズ
としてのスパイダーズには全く興味がなかったのだがThe Bohemiansの演奏に
心が揺さぶられた。
早速 The SPIDERS BEATのCDを買って聴いてみた。ライナーノーツによると
一発撮りのアナログ試行で音造りがされたとか。しかし「フリフリ」以外
スパイダーズ時代の音楽からぶっとんだ音の形にはなっていなかった。私見では
あるが参加したかまやつひろしへの遠慮もあったのではないかと思った。
それでも気になるのでインディーズ時代の「I WAS JAPANESW KINKS」を聴いた。彼らはこよなくキンクスを愛しているようである。でもLATE '60sのころの
キンクスはもう少し暗かったと思ったのだがリズミギターの刻む感じが少しキンクス
テイストかなとも思った。彼らはロックアイドルを目指すと言っていた。
それにしてもロンドンオリンピックでキンクスのレイ・デイビズが現れたのには
ビックリだ。さすが老いていた。
Late '60s時代のロックアイドルと言えばやはりビートルズやハーマンズ・ハーミッツ
を思い浮かぶ。彼らのメジャー初アルバムの「憧れられたい」のCDを中古で手に入れ聴いてみた。ひさびさに心揺さぶられた。インディーズ時代の「I WAS JAPANES
KINKS」もすばらしいのだがメジャーファーストアルバムと言うことで力が入ったの
だろう全ての曲で飽きが来ない。また音創りにプロが参加しているのだろう音の切れがいい。ボーカルの乾いた突き抜けるような透明感とギターのリズムのグルーブ感。
Kinksは透かしのように背景に貼り付いているとは思うがLate '60s時代のグループ
では「Peter & Gordon」や「Gary Lewis & The Playboys」に音が近い感じがした。
「ガール女モーターサイクル」は「Gary Lewis & The Playboys」の
「My Heart's Symphony」を彷彿させる。このアルバムが彼らの傑作になったのでは?と思った。特にその後のメジャーになってからの数枚のアルバムはメジャーにな
ると誰もが陥る自分たちのスタイルに縛られて突き抜けられなくなっているように思
える。ポルノグラフィティーが歌詞が変わるだけで毎回同じ曲に聞こえるようになる
悪いメジャー慣れの落とし穴だ。
こんなすばらしいアルバムを世に出したのだから自分たちを突き破ってぶっ壊しなが
ら突き進んでもらいたいものだ。iPODに入れて自転車を走らせていると時々聞き惚
れてしまう。Late ’60sのロックをオールディーズで聴いても何も心が揺さぶられな
いが世代を超えてさらに進化させた彼らのロックに心が揺さぶられた。
当時はフォークロックに属するのだろうが今でも曲は好きだ。
疾走感は通ずるものがあるように思う。何しろ小気味よい。
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